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週末の障害戦回顧(10/30,31)

この週末は、新潟で3鞍の障害戦が行われました。

初障害馬の激走あり、入障2戦目での一変ありと、とにかく難しいレース続きでしたが、個人的には、なんとか3打数1安打で凌げたという感じ。ドカンとはいかずとも、こういう難しいレースが続いた週を、被害を出さずに上手いことクリアしていくスキルも、やっぱり重要だなと改めて思わされるこの週末でしたね。

では、早速、レースを振り返っていきたいと思います。

土曜 新潟1R 未勝利


ここは入障2戦目組が上位を独占しようかという中、ここが初障害だったシャイニーゲールが、平地力を生かして一角を崩してきたという、非常にわかりやすい結果となりました。

個人的には、順番はともかくとして、上位馬に関しほぼ完ぺきに近いレースシミュレーションができていた中で、初障害馬にしてやられたのは悔しい限りですけど、基本的には、力通りの結果になったと考えていいように思います。馬場悪化の影響が想像以上だったことを考慮すれば、勝ち時計はほぼ妥当な線と理解していいでしょう。


勝ったショベルヘッドは、2戦目で飛越がスムーズになり、積極策から見事に押し切りました。時計は詰められませんでしたけど、馬場差を考えれば実質的には前進があったと評価していいのではないでしょうか。

上位馬の中では、前に行ける脚質がうまく生かされた形ではありますが、乗り替わった上野Jのエスコートも完璧でしたし、まずは順当な勝利と考えて良さそうです。


2着のシャイニーゲールは、初障害でも無難な飛越を見せていましたし、積極策から平地力を生かす競馬をして好走。さすが平沢Jというエスコートではありましたが、その期待に応えた馬も立派だったと思います。

この馬は、レースぶりから新潟以外のコースでも十分に走れそう。ならば、相手関係にもよりますが、次走は順当に勝ち負けできるイメージでいいように思います。


3着テトラルキアは、時計を約2秒詰めてこの結果ですから、まずはよく走っていると評価していいでしょう。ただ、まだ上積みが見込めそうな点に期待はあるものの、コース替わりに、若干の不安が残るのは事実でしょう。今後の評価は、相手関係と条件面を見極めて、ということになりそうです。

4着サムライスピアーは、草野Jが勝ちに行った分、道中でちょっとムキになって最後にスタミナ切れを起こしてしまいましたが、積極的に仕掛けた結果ではあるので、ジョッキーを責めることはできないでしょう。立ち回り次第では、上位馬との着順がひっくり返ってもおかしくない走りはできていたので、馬は良く走っていると思いますし、相手次第では、次走も勝負圏内に加わってくる可能性は十分と考えています。


5着のヴァンクールシルクは、思ったほどブリンカーの効果がありませんでしたね。小野寺Jは、もっと積極的に行きたそうにしていましたけど、馬が思いのほか動いてくれなかったので、この結果も致し方ないでしょう。新潟でこの内容だと、他のコースでは余計に?が付きますから、あまり深追いしないほうがいいのかもしれませんね。

6着クリノニキータは、前走よりもやや安全運転になってしまった感じはありましたけど、もともとが他力本願のタイプですから、この着順も納得の結果。今回に関しては、ちょっと人気しすぎだったかなとは思います。この馬は、新潟以外のコースでは大きな割引が必要になりますから、是非、その点は頭の片隅に置いておいてほしいな、と。


土曜 新潟4R オープン


ここは、10歳馬のワンツーというめずらしい結果になりましたが、力的にはほぼ順当と言える範囲の結果だったと思います。


勝ったパリカラノテガミは、これまで戦ってきた相手が違いましたし、勝負どころでテイエムコンドルを先に行かせ、ひと呼吸おいてから仕掛けた五十嵐Jのいぶし銀なアシストもあって、見事に勝ち切りました。

このような使える脚が短いタイプの馬で、しっかりと結果を出す五十嵐Jはさすがのひと言。ただ今回は、さすがにうまくいきすぎたきらいもあるので、次走以降の再現性については、それほど高いという印象は正直ありませんね。


2着のテイエムコンドルは、結果的に早仕掛けだったということにはなりますけど、伴Jが強気に仕掛けた結果なので、そこは責められません。それよりも、勝ち負けでなく2着争いになっても、最後まで手を抜かずに追いまくる伴Jの姿勢は本当に素晴らしい!

あれがなければ、おそらくノストラダムスに交わされていたでしょうから、こういったジョッキーの真摯な姿勢は、正当に評価されてしかるべきでしょう。だって、このような競馬との向き合い方こそが、最大で最強のファンサービスなのですから。


3着ノストラダムスの走りには、正直、あ然とさせられました。

初障害戦がオープン、さらに出遅れて引っ掛かってハナに行き、向正面で息を入れたら外から他馬に早めに来られて後退。それでいて、直線で猛然と盛り返してきて2着争いを演じるなんて、もう本当にレースぶりが常軌を逸しています。

次走、未勝利戦なら当然確勝級ですし、もともと平地力もある馬ですから、この先、障害馬として大いに活躍してほしいなと思いますね。


6着ニューツーリズムは、パドックでボーっとしていて、明らかに気合不足。それが、道中の行きっぷりの悪さにつながっていたと考えていいでしょう。ただ、もともとオープンで上位というほどの馬でもありませんから、次走で体調面の良化が見られたとしても、即勝ち負けというほどでもないのかな、と。新潟以外のコースだと、追走だけで終わってしまう可能性も否定はできませんしね。

他の人気馬は、想像どおりの負け方でした。コースが替わっての巻き返しはありえますが、ハルクンノテソーロ以外の各馬に関しては、そもそものポテンシャル不足と判断するのが適当だと思います。

日曜 新潟4R 未勝利


ここは、大凡走の前走から一変したヴァイトブリックが、実績上位組をあざ笑うかのような走りを見せて、見事に勝ち切りました。

時計が掛かったのが幸いしたのは事実ですけど、この一変ぶりを事前に察知するのは、今の僕の実力でははっきり無理です。なので、このメンバーだと力上位だったんだなあ~、という感想以外、今は何もありませんね(笑)


2着のグローリーグローリは、期待ほどの良化はなく、若干の上積みと相手関係に恵まれたことで着順を上げてきた印象です。

次走で人気になるのはほぼ確実ですけど、なので確勝級というほどの手応えはありませんね。ただ、まだ上積みはあるでしょうし、未勝利を勝てる器だとは思うので、次走以降の基本は、相手関係を慎重に見極めての判断ということになりそうです。


3着ネビーイームは、レースぶりは確実に良化してきましたけど、ズブさは相変わらず。本当は、押して押してペースを上げたほうがいいのですが、番手をキープできていた中でジョッキーにそれをやれというのは、さすがにちょっと酷かもしれないですね。

そういうタイプなので、しばらくはもどかしいレースが続きそうですし、レースの流れに乗り損ねると、普通に惨敗もある。今後は、ちょっと付き合い方が難しい馬になっていきそうな、そんな嫌な予感がします。


6着アナンダライトは、パドックの気配が薄かったですし、道中も掛かり気味でレースぶりにスムーズさを欠いてしまいました。今回は、体調面、道中のペース、立ち回りの難しさなど、複合的な要因で負けたと考えるのが妥当なのかなと思います。

9着オレンジオレンジは、道中で完全に引っ掛かっていましたから、これではさすがに勝負には絡んで来られません。もともと難しいところのある馬ですし、今回に関しては、この馬の弱点が全部露呈してしまったという評価でいいのではないでしょうか。

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