見出し画像

週末(1/16,17)の3歳戦回顧


この週末も、しっかりと回顧しておくべき3歳戦がありましたので、早速、レースを振り返っておくことにしましょう。

土曜 中京10R 紅梅ステークス


このレースについては、ちょっと余談からはじめたいと思います。

前走の未勝利戦で、強烈なパフォーマンスを見せていたソングライン。能力的には、ここでも上位であることは明らかだったわけですが、前走後の回顧記事でも指摘したとおり、この馬の出脚の鈍さは、今の中京の馬場では致命傷になる可能性もあったわけなんですよね。そんなこともあって、鞍上のルメールJが、どんなレースをしてくるのかに注目していたわけです。

それにしても、さすがはルメールJ。出脚が鈍いことを計算に入れた上でゲートを出して、普段よりも前目に重心をかけて、すぐに加速をつけてしまうのですから。技術の高さはもちろんですけど、これはもう、しっかりと準備していたからできたこと。漠然と見たら、一番人気馬が順当に勝ったようにしか見えないのだけど、その裏には、ルメールJの技術の粋がギュッと詰まっていたわけです。いや~、これはもうあっぱれですね。


そんなこんなあったレースではありますが、位置を取ってしまえば、ソングラインはやはり強い!

この紅梅S、あんまり桜花賞につながるレースではないのですけれど、今年はもしかするとの予感もあります。それくらい、ソングラインのレースぶりは素晴らしかったです。

ところでルメールJは、桜花賞でいったいどの馬に乗るんでしょうね。その点も、いよいよ興味深くなってきましたね。

日曜 小倉7R 3歳1勝クラス


ここは、ラペルーズ組7着のロードシュトロームが好時計で快勝。同日の古馬オープン戦でも掲示板に乗れる時計ですから、後続が千切られるのもうなづける結果ではあります。

それにしても、ラペルーズ組上位馬の次走が、大変なことになっていますね。この組をちゃんと追っかけていくだけでも、すぐに車一台買えそうな雰囲気すらあります。

当時3着のグランツアーテム、5着ダノンハーロックあたりは、次走、普通に人気しそうですけど、8着タマモブトウカイは極端な人気にはならないでしょう。うんうん、次の狙いはこの馬かな!?

日曜 中山11R 京成杯


ここは、東京の新馬戦を勝ってここに臨んできたグラティアスが、内からスコーンと抜けて快勝。ここで一気に、クラシック候補の一頭に名乗りを上げました。

レース展開的には、スタート直後に10秒台のラップを踏みながら、その後、一気に14秒台に落ちるという特殊なレースになりましたが、その中でもリズムを崩すことなく、しっかりと流れに乗っていたセンスの良さは光りました。

ただ今回は、ルメールJのコース取りも最高でしたし、スタミナ面をまったく問われない初戦と同様のレースになったのもよかったのでしょう。その点でいうと、ホープフルS組相手に、すぐにどうこうと感じでもないのは事実。それでも、今後の伸びしろには期待が持てそうですから、次走が試金石という評価でいいのだと思います。


2着タイムトゥヘヴンは、単騎の逃げではありましたけど、ラップ構成的には、どうしてもチグハグ感が否めないですね。この馬の持続力戦に強いというキャラクターを活かすなら、1コーナーから2コーナーにかけて、極端にペースを落とす必要はなかったわけで、やっぱりこのへんは、M.デムーロJのここ最近のリズムの悪さがモロに出てしまった印象です。もし、もっと淀みのないラップに持ち込んでいたら、まったく別の結果になった可能性もあるので、今回は、ノーカウントに近い2着という評価にしておきます。

3着 テンバガーは、センスの良さは見せられたものの、完全にキレ負けしてしまいました。結果論ですが、ペースが落ちたところで自分から動いていくレースをしていれば、おそらくもっと上位に肉薄できたのだろうと思います。ただ、厳しい条件が揃った中での3着なら、それほど悲観すべき結果ではないでしょう。やっぱり、ダノンザキッドやワンダフルタウンを逆転できそうな雰囲気は感じないけど、一枚落ちるメンバーとなら、互角に渡り合えるだけの力を持っているようですね。

5着プラチナトレジャー、ペースが一気に緩んだところで、口を割って思いっきり行きたがってしまいました。ああなると、終い伸び切れないのも当然で、5着なら、むしろよく走っているという言い方ができるのかもしれません。フットワークは、以前よりも確実に力強さを増していますから、もう一度同じメンバーでレースをやったら、まったく別の結果が出そうな気もします。まだ馬が子どもなのは確かですけど、この敗戦で評価を落とす必要はないと考えていいと思います。

サポートは任意です。 この記事があなたのお役に立てた時だけでかまいませんので、サポートしてもらえたら励みになります!