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第26回新潟ジャンプSのみどころ


新潟9R 新潟ジャンプステークス


ここは、昨年の1~3着馬が揃って出走してきましたし、この3頭以外で有力と考えられる馬たちも、前走の新潟戦で昨年の好走馬と直接対決して互角の勝負を演じてきているのですよね。
確かに夏場のレースで各馬のコンディション次第の面はありつつ……とはなりますが、今年はさすがに上位人気馬が総崩れになるような結末はちょっと考えにくいのかな、と。

よって、基本は新潟適性に担保がある地力上位の馬を中心としつつ、そこに隠れた新潟巧者がどこまで絡んで来られるのか……という構図になっているとみるのが正解なのではないでしょうか。


展開的には、ロンギングバースが主導権を奪えそうなメンバー構成ですが、今回のメンバーをざっと見渡してみると、有力馬が向こう正面から早めに動いていく形になる公算が高いのかな、と。

そうなると、最後はシンプルに地力勝負となりそうですので、このレースに限って言えば、展開面を深読みする必要性はあまり感じない。そんな印象を持っています。


中心には、⑦サペラヴィを推します。

この馬は、「先行脚質でありながら新潟コースが得意」というややめずらしいタイプなのですけれど、前走のレースぶりを見ると、昨年よりもさらに力をつけていることは間違いありません。
鞍上面を含めて考えた時に、もちろん「ドンと来い!」といえるほどの確信まではありませんが、前走の仕掛けどころを見ると江田勇Jはこの馬を手の内に入れている感じもありましたので、そこを過度に心配することなく今回はこの馬を狙ってみてもいいのかな、と。


2番手は、⑧ニューツーリズム

最近でこそ守備範囲がやや広がった印象のあるこの馬ですが、もともとは生粋の新潟巧者ですからね。
よってこの馬が新潟コースで崩れるイメージはまったく湧いてきませんし、前走が62kgを背負っての厳しい競馬だったことを考えると、60kgで戦える今回は、立ち回り次第で勝ち負けのラインに届く可能性も十分。そんな評価が妥当なのかな、と。


3番手は、⑪サクセッション

この馬は、もともと「新潟コースでこそ」のタイプですし、乗り替わりと言ってもデビューから2戦の手綱を取った石神Jの騎乗なら、何ら心配することはないでしょう。
あとは、この枠の並びがどうなのか。
折り合いが難しく前に馬を置いてレースを進めたいタイプの馬だけに、馬群が固まって団子状態になると、馬の後ろに入れることができずなし崩し的に脚を使ってしまうリスクも一定程度はあるのかな、と。
ただその点を考慮に入れたとしても、評価はこの位置でいいような気がしています。


4番手は、⑥パトリック

この馬も新潟コースではレースぶりが常に安定していて、前走内容からも再度好勝負に持ち込んでくる可能性が高いのかな、と。
ただし、この馬も折り合い面の課題が完全に解決したとは言いづらいですからね。
道中でサクセッションと並走状態になったら、折り合いを欠いて共倒れになるリスクもありますから、共倒れまたは両雄並び立たずになる可能性を視野に入れ、サクセッションとこの馬の置きどころは3,4番手あたりが妥当なのかなと考えてみました。


その他、サイードは、隠れた新潟巧者という印象もあって、人気的にも食指が動く存在ではあるのですけれど、ここはいかにも上位陣が強力な印象なんですよね。加えて鞍上がテン乗りの黒岩Jに替わる点を少し割り引いたのもあり、最終的にはどうしても拾い切れませんでした。

ウインチェレステは、キャリアが浅くまだまだ伸びしろがある馬ですし、前走で強力メンバーを相手に善戦したレース内容は大いに評価されてしかるべきでしょう。ただし、前走の上位3頭を逆転するのはそう簡単でないとも思われますので、現実は敵失待ちのレースになってしまうのかな、と。

エンデュミオンは、新潟へのコース替わりが特にプラスになる印象はありませんので、ここは力関係的にやや劣勢とみていいような気がしています。

重賞で好走実績があるトライフォーリアルも、新潟コースでプラスがあるかと言えばちょっと微妙なのかな、と。そうすると、今回も善戦止まりで終わる公算が高いと考えて、今回の評価は控えめにしておきます。

ホッコーメヴィウスは、好走実績はあっても本質的に新潟向きの馬ではありません。さらにコンディション面も完調時には一息に映りますから、ならばここはマークを外しても大丈夫なのかな、と。


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