京成杯と日経新春杯をさわりだけ
明日は、中山と中京で重賞レースが行われますが、どちらもあんまり力が入る感じでもなく、残念ながら見どころ解説というレベルの話はできそうにもありません。
よって、注目レースに指定し、campfireコミュニティの「競馬なんでも相談室 ~あなたに必要な処方箋、ここにあります~」で取り上げるわけにもいかないので、今日はここで両レースについてさわりだけ戯言を書き込んでおきたいと思います。
中山11R 京成杯
今年のこのレースは、例年よりもずいぶんと興味深いメンバーが揃った印象もあって、もしレース見物と割り切るのだとしたら、こんなに面白いレースはない。そんな印象もありますね。
ただ、馬券が的中するイメージはまったく湧いてきませんよ、本当にまったく……(笑)
ところで、このレースには注目点がいろいろとあって、例えば、ヴェールランス vs. テンダンス、ホウオウプレミア vs. サンストックトンは、ズバリ新馬戦の再戦という構図になっていますし、オニャンコポン vs. ホウオウプレミアは、まさに百日草特別の再戦となるわけですから、この部分だけを切り取ってみても、非常にワクワクするレースにはなるのだろうと勝手に思ったりしています。
レース展開的にもさまざまなパターンが想定できますし、出走各馬の力関係を推し量るものさしの精度も非常に低いですから、基本は何でもアリの大乱戦。よって、おそらく半数くらいの馬に勝つチャンスがあるんじゃないかと思う反面、レースレベルが低くて乱戦になっているわけでもないというところは、ある意味、非常にめずらしいパターンのような気がしますね。
個人的には、内から④ヴェールランス、⑤アライバル、⑧ヴェローナシチー、⑪テンダンス、⑫サンストックトン、⑭ホウオウプレミア、⑯テラフォーミングの7頭に勝つチャンスがあると考えていて、馬券圏内という基準でなら、ほぼ全頭にチャンスあり。正直、それ以上は、どうしても考えがまとまりませんでした。
ヴェールランスは、前走のエリカ賞が好時計の2着ですから、1勝馬ではありますが、ここに入ればむしろ実績では上位であるとも言えます。ただ、その前走で、完璧なレース運びをしてサトノヘリオスに差された点をどう取るのか、というのはやはりあるでしょう。
アライバルは、新潟2歳S2着の評価が難しいのですよね。距離延長も、中山替わりも心配はなさそうですから、ポイントは唯ひとつ、この相手関係でどこまで走れるのか、ということになりそうな気がします。
ヴェローナシチーは、記録面だけを見れば明らかに足りないのですけれど、この馬は、間違いなく相手なりに走れるタイプの馬ですから、このメンバーに入ってもおそらく大崩れはしないと見ています。あとは、それでどこまで走れるか、ということになるのですが、馬券圏内も十分に狙えるけれど、確率が高いとまでは言えない。やや中途半端な言い方になってしまいますけど、そんな微妙な位置にいるような気がしますね。
テンダンスに関しては、力を出し切ればまず崩れないとは思います。課題は、一瞬の鋭い脚に欠けるところですが、道中で変に包まれたりしなければ、馬券圏内確保の可能性は高そうですね。
サンストックトンは、とにかくレースセンスがいいので、こちらも大きく崩れるイメージはありません。ただこのメンバーに入ると、素材面で一枚落ちるのは否めませんから、レースセンスの良さを生かしてどこまで、というのが今回の立ち位置になりそうです。
ホウオウプレミアは、道中でスムーズさを欠いた前走でもオニャンコポンと接戦でしたから、今回はオニャンコポンよりは前に来るでしょう。ただ新馬でのレースぶりからすると、サンストックトンと勝ったり負けたりくらいの力関係にも見えるので、それで足りるかどうかが今回のポイントになってくるように思います。
テラフォーミングはまったくの人気薄ですが、東スポ杯当時はインが伸びる馬場でしたから、テンダンスとの1秒1差は確実に詰まってくるでしょう。しかも、直線で一瞬伸びかかって止まったところを見ると、中山替わりがプラスに働きそうな印象もあるので、例えばですが、番手外でスムーズに流れに乗れたりすると、一発の期待もありなんじゃないかな、と。
オニャンコポンに関しては、個人的な評価では、秋になって2勝クラスの条件戦を勝てるかどうかくらいのポテンシャルだと評価しているので、前走から相手が軽くなるここでも、好勝負に持ち込めるイメージはまったく湧いてきませんね。
中京11R 日経新春杯
こちらは、2020年の小牧特別でフライライクバードが2着した時点から、私が勝手に狙いを定めていたレース。小牧特別を勝ったアリストテレス、3着ヒートオンビートともども、GⅡのハンデ戦ならすぐにでも勝負になると判断し、大局的には、概ね当時思い描いた未来予想図どおりになっています。
ということは、ここも⑧フライライクバードで勝ち負けに持ち込める算段にはなりますから、あとはこの馬を上回ってくる馬がいるかどうかを判断すればいい。ハンデ戦ではありますが、実はそんなシンプルな構図になっているんじゃないかと個人的には思っています。
さらに都合がいいことに、このレースには、アルゼンチン共和国杯でフライライクバードにコンマ1秒先着し、チャレンジカップでヒートオンビートにコンマ3秒遅れを取った③マイネルウィルトスが出走してきてくれたんですよね。
つまり、フライライクバードとマイネルウィルトスの2頭を上回るポテンシャルを秘めた馬は、当然ここで勝ち負けになる計算となりますし、逆にこの2頭に及ばない馬は、多少ハンデに恵まれていても好勝負に持ち込むのは難しいという計算が成り立ちますから、今年のこのレースに関しては、大きく荒れるイメージを捨てても大丈夫そうだな、と。
じゃあ、この2頭を上回るポテンシャルを秘めた馬ってどの馬???ということになるのですが、その答えも「ステラヴェローチェ!」とすぐに名前が挙がるくらいですからねえ~。
つまり今年は、④ステラヴェローチェを最上位として、③マイネルウィルトスと⑧フライライクバードの2頭が、虎視眈々と番狂わせを狙うと構図になっていると考えます。
ちなみにマイネルウィルトスは、川須Jに乗り替わった分、ずいぶんと人気を落としている印象もありますが、ここ2走、M.デムーロが道中で無駄脚を使うシーンがあったことを考えると、この乗り替わりが大きなマイナスになるとは思えないのですよね。それどころか、むしろプラスに働くことさえあるんじゃないかとも思えるくらいですから、今回に関しては、ジョッキーの名前で評価を下げる必要はない。そう考えています。川須Jには、この千載一遇のチャンスを、何としても生かしてもらいたいたいなと思います。
ちなみに⑩ヨーホーレイクは、春時点での力関係をそのままここに当てはめてみると、ラーゴムが古馬相手の重賞で通用しないのならこの馬も、となりますし、仮にひと夏を越して一定の成長が見込めるとして、このオッズで未知の魅力に賭けるという判断が妥当なのかといえば、決してそうはならない。そんな気がします。
②クラヴェルは、確かにGⅠ3着馬ではありますが、昨年のエリザベス女王杯が実質的にGⅢレベルのレースだったことを考えれば、斤量面での恩恵があるとは言え、ここで即通用とはならないのではないでしょうか。もちろん、相手の自爆があれば馬券圏内突入の可能性もありますが、こちらもこの人気ですから、無理に拾ったところでメリットは圧倒的に小さい。そう思います。
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