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第38回 フラワーカップ/第38回 ファルコンステークスのみどころ


中山11R フラワーカップ


ここは、抜けた馬がいない混戦のメンバー構成となりましたし、レース時にトラックバイアスがどんな状況になっているかも、かなり不透明。

前日の段階で、あれこれとうんちくを述べるのを思わずためらいたくなるくらい、非常に難しいレースとなりました。

展開とトラックバイアスが噛み合えば、半分以上の馬に馬券圏内のチャンスがある。そんな理解が正解なのではないでしょうか。


中心には、⑤ミアネーロを推します。

デビュー戦は最後の直線で外にヨレて他馬に迷惑をかけ、前走は急に前が閉まって急ブレーキとなかなか力を出し切れないレースが続いていますが、それでいてこの戦績なのですから、裏を返せばこの馬の素質の高さの表れとも言えるでしょう。

前走なんかは、前がクリアになっていればおそらくミラビリスマジックを楽に差し切っていたでしょうから、その当時の相手関係を踏まえるならば、重賞挑戦となるここでも力は一枚上。そう判断しました。


2番手は、④テリオスサラ

この馬も前々走は出遅れ、前走は内から外に張られる競馬と前2走はこの馬の全能力を発揮できずにいますが、未勝利戦で強い勝ち方をした中山千八の舞台に戻れば、好走確率はソコソコ高いのではないか、と。

相手関係的にも、この馬が赤松賞当時だけ走れば比較有利と言っていいくらいですからね。


3番手は、⑨ホーエリート

この馬も、前走が脚を余しての敗戦。まともならマーシャルポイントに迫るレースはできていたはずですので、その比較から言えば、ミアネーロとも大きな力差はないと言えそうです。

未勝利戦でペッレグリーニを競り負かした千八に距離が戻るのもよさそうですし、時計のかかる芝への対応力も高い馬ですので、ここはこの馬に好走に期待する手があってもいい。そう考えました。


4番手は、②カンティアーモ

この馬に関しては、初戦で戦ったミッキースターダムの力をこちらが見誤っていた分、どちらかというと買い被り気味の評価になっていたところもありましたが、前走の内容を純粋に評価するならば、この相手でも足りるという結論にはなりそうです。

しかも今回は、ルメールJに乗り替わって関東圏でのレース。人気ほどの信頼度があるかはさておきですけれど、消してしまうのはちょっとやり過ぎ。そんな判断に最後は行きつきました。


その他、ラビットアイ、カニキュル、エルフストラック、フォーザボーイズあたりには普通に馬券圏内のチャンスがありそうですけど、完璧にハマってやっとギリギリ足りるかどうかの力関係なら、あえて拾っておくべき理由はないのかな、と。


中京11R ファルコンステークス


こちらはキャリアが浅い馬同士の戦いとなりますので、例年どおりの大混戦。大きな紛れまで普通に考えられるレースとなりそうです。

トラックバイアス的には、基本イン有利。外がまったくダメという感じでもなかったものの、終始外々を回ったのではほぼノーチャンス。そんな見立てでいいのではないでしょうか。

そんな中で、人気の中心になりそうなのがクロッカスステークス組。このレースの1,2着馬は、京王杯2歳Sで2,3着と一発屋でないことがすでに確認できていますので、このレースをステップにしてきた馬たちの置きどころが、勝負の明暗を大きく分けると言っても過言ではないのでしょう。


ということで、ここは素直に⑨ソンシを中心視することにしました。

この馬の前走は、まさに楽勝という競馬で走破時計も上々。前に行くよりも意識的に脚を溜めたほうが力を出せるとわかったことを含め、収穫だらけの一戦となりました。

今回、コースが東京から中京に替わりますが、仕掛けてからの反応の良さを見る限り、中京が合わないとはとても思えませんので、ここはオーソドックスな競馬をして勝ち負けに持ち込んでくるはず。そう判断しました。


2番手は、⑥オーキッドロマンス。

この馬はいい枠を引けましたので、直線で一旦先頭に立つ形に持ち込めば、並んでしぶといこの馬の長所を存分に活かせるのではないか、と。

コラソンビートとの比較で考えれば、ここに入って力が足りないということはないのでしょうし。


3番手は、⑩ヴァルドルチャ

この馬は、先行してそこからひと脚使える堅実性が売りですので、いきなりの重賞挑戦でも大きく負けるイメージはあまり湧いてきません。

距離短縮がどちらに転ぶかというのはありますが、直感的にはむしろこの条件でさらに良さが引き出されるのではないかという気もしますので、前受けして上位争いの一角に喰い込んでくることを期待したいな、と。


4番手は、①ロジリオン

この馬に関しては、「鞍上が最内枠をうまく捌いて来られるか」がすべてと言っていいでしょう。

もちろん、ここでも力が足りる馬であることはすでに証明済ですが、瞬時にギアチェンジができるタイプの馬ではありませんから、鞍上に対する信頼度の低さと併せて考えるのであれば、ドン詰まり対策として評価をこの位置まで下げる手があってもいいような気がしています。


シュトラウスとダノンマッキンリーに関しては、スムーズに折り合って末脚を伸ばしてくるイメージがまったく湧いてこなかったので、「やられたらゴメンナサイ」と割り切ればいいでしょう。

その他では、フェンダーの徹底先行策やキャプテンネキの先行粘り込み、エイムフォーエースのイン差しなどでの好走もありそうですけど、さすがにそこまではケアしきれなかったですね。



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