第25回 新潟ジャンプステークスのみどころ
明日は、新潟競馬場でJ・GⅢの新潟ジャンプステークスが行われます。
では、早速、レースのみどころについて、簡単に解説していくことにしましょう。
新潟4R 新潟ジャンプステークス
今年のこのレースには、昨年の勝ち馬であるホッコーメヴィウスが出走してきましたし、障害3連勝中のスピード馬、フォッサマグナの参戦もあって非常に楽しみなレースとなりました。
ただ、メンバー構成的に逃げ・先行馬がズラリと揃ったこともあって、展開の読みが非常に難しい……。
テンのスピードの違いでフォッサマグナがハナに行くのはほぼ間違いなくても、その後ろの並びがどうなるのか。そこの読みを間違うと、まったくもって筋の悪い予想になってしまいそう。そんな気がしてなりません。
う~ん、やっぱり今年もこのレースを正確に予想するのは難しそうですね。
ポテンシャル面での比較をするにあたっては、ホッコーメヴィウスが勝った昨年のこのレースがひとつのメルクマールになると考えていいでしょう。
ニューツーリズム、アサクサゲンキとの比較には直接役立ちますし、時計面にフォーカスすることによって、フォッサマグナとのザックリとした比較もできますからね。
ひとつの考え方としては、昨年のホッコーメヴィウスの走破時計と概ね同等の水準で走れたなら、今年もほぼ勝ち負け。今年のこのレースに関しては、そんな見立てでいいような気がしています。
ということで、中心には⑪ニューツーリズムを推します。
この馬は昨年の4着馬ですが、当時は伴Jのテン乗りでしたし、外々から上位2頭を潰しに行く強気の競馬を仕掛けてのコンマ8秒差でしたから、クセを知り尽くしている小野寺Jに手が戻る今年は、昨年と比べて1秒くらいは走破時計を詰められるのではないか、と。
率直なところ抜けて強いという印象こそありませんが、展開面に左右されないタイプであり、とにかく並んでの追い比べに強いことを考えれば、馬券圏内という意味で最も信頼が置けるのはこの馬。そんな判断となります。
2番手は、②サクセッション。
相手が61kgを背負っていたとはいえ、こちらは前走で実際にニューツーリズムを負かしていますし、その勝った前走とて、着地で躓くシーンが散見される中での勝利でしたから、この馬にはまだまだ伸びしろが残されていると考えていいように思います。
しかも、折り合い面に不安を抱える馬が内枠を引けたのは幸いと言え、この枠を引けた以上は、少なくとも現状のこの馬の力は出し切れるはず。そう考えてこの位置に推します。
3番手は、⑥ナリノモンターニュ。
この馬は、ガチンコ勝負ではさすがにまだ足りないのでしょうけど、新潟向きでどんなレースでもできる自在性が、今回は大いなる武器となりそうなんですよね。あくまでも「漁夫の利」狙いにはなりますけど、このメンバー構成なら、それを狙ってあえてこの位置に置いてみようかな、と。
4番手は、③フォッサマグナ。
この馬にとって距離延長は明確な課題となりますが、ここは開幕週のキレイな馬場でのレースとなること、前走から斤量が減ることなどを総合考慮すると、やはり残り目はケアしておかないといけない。そう判断しました。
その他、ホッコーメヴィウスは、ハナを切れないことが確定的なここは、離れた2番手を単独で追走する形になった場合を除き、展開負け濃厚とみて消します。新潟コースに関しても、実績はありますが本質的に適性が高いとまでは思えませんので。
サペラヴィは、時計の比較から「ベストインクラスと同等の評価ができるかどうか」というくらいのポテンシャルレベルですし、アサクサゲンキは本質的に新潟向きとは言えませんので、このあたりの馬たちは完全なハマり待ちとなりそう。ならば、あえて拾う理由もないと割り切ることとします。
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