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週末の障害戦回顧(11/4,5)


土曜 東京8R 秋陽ジャンプステークス


ここは、西谷Jに乗り替わったフィロロッソが、前半から折り合いを欠いて大暴走。他馬も前を積極的に追いかけた結果、最後は全馬バテバテになる極度な消耗戦となったものの、「数字だけを見れば、結果的にレコード決着だった」というあまり記憶にないレアなレースとなりました。


勝ったロードトゥフェイムは、隊列が縦長になったことで外枠の不利がいくらかは低減されましたし、究極の消耗戦になったことで、この馬のスタミナが存分に活きた格好となりました。

ただ、今回はあまりに特殊なレースでしたので、この結果をどう受け止めるべきかは、一旦冷静になってよく考えないといけません。


2着ロスコフは、結果的に前を追いかけすぎたきらいもありましたが、消極的に乗るよりはよっぽどマシ。惜しい2着ではありましたけど、前走の好内容勝ちが伊達でないことを一応は示せたのかな、と。

3着ワンダークローバーの好走は、正直、ハマったという以外にまったく説明がつきません。

4着ケイティクレバーは、長期休養明けの中、非常に内容の濃いレースができたと思います。この馬は、本当にこのコースだとよく走りますね。

5着ヤマニンマヒアは、底力を求められれる展開になってしまったことにより、この馬のストロングポイントが消されてしまった印象もありました。その中では、よく走っているほうなのではないでしょうか。

6着テーオーソクラテスは、事前に想像していたとおり、コースと枠が敗因となってしまいましたが、この敗戦は完全に想定内。レース内容的には、むしろよく頑張っていると個人的には捉えているところです。

7着スマッシャーは、展開がハマってのこの着順は完全な期待外れでした。

13着フィロロッソは……。案の定というべきか、西谷Jと心中することになってしまいました。もちろん、割り切っての狙いだったので後悔はありませんが、一つのシナリオとしてこの大暴走を想像することはできていましたので、事前にもう少し冷静に考えることができなかったのか、と、よくよく反省しておきたいと思います。


日曜 福島4R 未勝利


ここは、型通り入障2戦目で一変したブラックボイスが、まだまだ危なっかしい走りながらも、平地力の違いで他馬をねじ伏せ完勝しました。

前走とセットで見れば、まさに「石神Jらしい障害馬の育て方」という感じで、実にわかりやすい入障2戦目勝ちであったと思います。


2着マイバウムは、五十嵐Jがハナに行ったのが正解でした。予想どおり詰めは超絶に甘かったですけど、後ろの馬たちも五十歩百歩でしたので、「この相手ならこれくらい走れて当然」という評価になるのかな、と。

3着ノアチェリーは、一ヶ所、大きな飛越ミスをしたのが最後まで響いた格好になってしまいましたけど、詰めが甘いなりに3着を死守したことは評価していいように思います。やはりこの馬、福島コースは合いますね。

6着ワイドレッジャドロは、馬体が減っていて明らかに本調子を欠いていましたので、今回の敗因は体調面にあったと断言していいでしょう。


日曜 福島5R 未勝利


ここは、入障2戦目で状態面が一変したフィルムスコアが、コース替わりも味方につけて見事に快勝しました。

ただ、時計面でかなりもの足りなさを残しましたので、「他の有力馬が思ったほどは走らなかった」という側面がある勝利だったとも言えるでしょう。


2着メイショウキリモンは、自分の競馬をしてしっかりと2着を確保しましたけど、キツいローテーションが影響したのか、この馬本来の走りができたとは言えない気がします。これだけ楽なペースで行って、3:05.0という走破時計ははっきり遅いですからね。

3着クリノクオンは、入障2戦目でキッチリと上昇してきたという走りを見せてくれました。走りの質としては、概ね想定どおりだったのかな、と。

4着ヘイセイメジャーは、こちらの期待に応える変わり身を見せてくれたのですけれど、強気に勝ちに行った分、最後に止まってしまいました。それでも、小野寺Jの胆力を感じさせてくれる騎乗は素晴らしいのひと言でしたから、結果論だけであれこれとモノを言う必要性はまったくないでしょう。

6着アズマサクラエモンは、やはり福島コースは不向きでした。得意の本場に戻れば巻き返しは可能でしょうから、この敗戦はあまり気にしなくていいのではないでしょうか。


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