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第42回 ニュージーランドT/第67回 阪神牝馬ステークスのみどころ


中山11R ニュージーランドトロフィー


明日の中山は、断続的に雨が降る予報。金曜正午時点でやや重なら、さらに悪化することはあれども回復することはほぼない。そんな見立てでいいような気がしています。

そうなると、ただでさえつかみどころのない今の中山芝コースがさらなるカオス状態となることも予想されますので、トラックバイアスは外伸び傾向が強まるであろうとヤマを張りつつ、「当たればホームラン」というくらいの大胆なアプローチで行く以外に良い方法がみつからない。これが前日段階での偽らざる本音ではありますね。


中心には、⑦エコロブルームを推します。

この馬に関しては、荒れた馬場でも一気にパフォーマンスを落とすことがないとわかっている点は安心材料ですし、シンザン記念の走破時計は及第点以上でしたので、ここでも高いレベルの走りは見せてくれるのかな、と。

加えて、つかみどころのない馬場になった時にこそ頼りになるのは、中山では圧巻の騎乗を見せ続ける横山武Jだと考えるのであれば、自然と中心視はこの馬でいいのかなという方向に流れ着きました。


2番手は、⑬ブライトマン

この馬はマイルの距離がベストという感じで、外伸び馬場で差す競馬をすれば、終いは確実にいい脚を使えるのではないか、と。

さらに今のトラックバイアスなら、小細工が利かないこの鞍上でも大きな割引は要らなそうな感じがしますので、3走前に強い内容で勝ち切った東京未勝利戦のレースぶりを信じ、今回はこの位置に抜擢してみます。


3番手は、⑩エイムフォーエース

この馬の場合、2走前のクロッカスSで戦った面々がすでに重賞で勝ち負けを繰り返していますし、3走前のジュニアカップではキャプテンシーに完敗を喫したものの、終いの伸び脚がかなり目立っていたのですよね。

今の中山の馬場なら、待機策からの大外一気がハマる可能性は十分にありそうですので、一発があればこの馬とみて少し狙ってみることにしました。


4番手は、①カズミクラーシュ

この馬に関しては、イメージとして中山のマイルでどうなのかという印象もありますけど、前走の走破時計ならここでも大きく見劣りする感じはありませんし、展開面もこの馬に味方しそうではありますからね。

基本、このレースに関しては「控えて終いに脚を使う馬を重視する」戦略で臨んでいますので、ならば最後のひと枠はこの馬でいいのかな、と。


その他、キャプテンシーは、もともと行きたがる面のある馬ですから、徹底先行型が揃ったこのメンバーに入ると、自分のペースでリズム良く走れずに終いが甘くなる可能性が高い。そう決め打つことにしました。M.デムーロJのエスコートで少し時計が掛かる馬場になりそうな点も、決してプラスにはならないのでしょうし。

ボンドガールが、デビュー戦に対し前走の内容があまりにもの足りないですからね。確かに昨年トップクラスのスーパー新馬戦勝ち馬ではありますが、前走内容とそこからの臨戦過程を踏まえるのであれば、ここは控えめな評価で十分な気がしています。もちろん、素質の高さは認めるんですけどね。


阪神11R 阪神牝馬ステークス


こちらは、大気の状態が安定はしないものの、極端に馬場が重くなる心配はないのでしょうから、評価は力どおりが基本となりそうです。

ただし、先行馬不在で極端なスローペースになることも予想されますから、展開上の紛れは、一定程度想定しておかないといけないのでしょう。


ということで、ここは①マスクトディーヴァを中心視することにしました。

前走は、この馬がスタート直前に突進した影響で、ゲートの開くタイミングが遅れる大きな不運がありましたからね。しかも、馬場の内目を先行した馬が上位を独占する特殊なレースになった中で余計にあの不利は堪えましたので、外々を強引に追い上げての6着なら、むしろ負けて強しと言ってもいいくらいでしょう。

もちろん、高いレベルで言えばマイルの距離がどうなのかと部分はありますけど、ここはかなり相手関係に恵まれた印象がありますので、細かい話は一切抜きにして問答無用に勝ち切ってくれることを期待したいと思います。


2番手は、⑩モズゴールドバレル

このメンバー構成だと、ガチンコ勝負ではやや劣勢なのはよくわかっているつもりですけど、どうしたって展開はこの馬に味方するのでしょうからね。

ならば、この馬の評価を控え目にする理由は特にありませんので、素直に2番手としておきます。


3番手は、⑦ドゥアイズ

この馬は、どの位置からでも競馬ができるタイプの馬ですので、このメンバーなら先行してしまえばいいだけ。

そう考えるとこの馬にも展開面の恩恵がありそうですので、考え方としてはモズゴールドバレルとほぼ横並びの3番手評価としておきます。


4番手は、⑥モリアーナ

この馬にとって、このレース条件はピッタリ。ただ、明らかに展開が向かないとわかっている中で強く狙うイメージは湧きてきません。

それでも、座して死を待つことをしないこの鞍上のことですから、一か八かの好位確保や最後方からのイン差しなど、ここはなんらかの手を打ってきそうな予感もしますので、それがハマるかどうかはともかく、選外に斬り捨ててしまうのはちょっとやり過ぎなのかな、と。


その他、ウンブライルはこのメンバー構成なら力は足りそうですが、スローからの瞬発力勝負ではたして出番があるのかと言えば、、、ですね。

ライラックも、能力的には十分に足りる馬ですが、こちらもスローの大外枠を克服する力があるかと言えば、、、でしょう。

昨年の2着馬サブライムアンセムは、インのポケットで折り合えば今年もワンチャンスありそうですけど、そもそも位置を取り切れるかが課題となりますし、北村友Jがこの暴れ馬をうまくなだめられるのかという課題も残っていますからねえ~。

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