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週末の障害戦回顧(9/11)

この週末は、中山で未勝利戦がひと鞍だけが行われました。

では、早速、レースを振り返っていくことにしましょう。

土曜 中山1R 未勝利


ここは、伴Jに乗り替わって先行策に打って出たクラウンディバイダが、後続を寄せつけずに快勝。今までの詰めの甘さが嘘だったかのような、一変した走りを見せてきました。

もともと平地時代のこの馬は、ハナないし番手からの競馬で好成績を残していましたから、前日の見どころ解説でも触れたとおり、積極的な競馬を好む伴Jに乗り替わってはたしてどうなるかと注目していたのですが、笑っちゃうほど強かったですね。

それにしても、今年に入ってから伴Jが見せている胆力ある騎乗は、実に素晴らしい! ブルーガーディアンの時もそうでしたけど、長らく未勝利でくすぶっている馬を勝たせるのって、ある意味、GⅠを勝つ以上に難しいことだと思うのですよね。先週、新潟で走ったタイセイソニックのように、極端に掛かるタイプは苦手みたいですけど、「差してはくるけどジリジリ」みたいなタイプの馬を変身させる能力は明らかに図抜けています。

伴Jは、決して目立つジョッキーではありませんが、自分の仕事をキッチリとこなしてくるこうした若手ジョッキーの活躍が、今の中央競馬を下支えしているのは間違いないでしょう。そういった意味でも、今後の伴Jの活躍には、大いに期待してみたいと思います。


2着のテイエムディランは、下手に先行争いに付き合うことがありませんでしたから、近年の西谷誠Jとしては、まあまあ上手に乗っていたほうだとは思います。ただ、それでも離された2着ですし、ゴール前では3着馬に差し返されそうになっていましたから、おそらく次走も圧倒的な人気でしょうが、全幅の信頼までは置けないのかな、と。

3着ブルーノジュネスは、高い固定障害に戸惑う部分があったようで、飛越のたびにスピードが落ちる苦しい形になってしまいました。加えて、クラウンディバイダが超積極的な競馬を仕掛けてきたことにより、完全に二重苦に陥っていましたから、そんな中で踏ん張っての3着は、十分に褒められていい結果だったと思います。この内容なら、無理にハナに行かなくても競馬はできそうなので、次走はさらに有力視していいのではないでしょうか。まあ少なくとも、テイエムディランは逆転できるイメージでいいと思います。

4着コトブキアゲートは、草野Jが意識して早め早めに仕掛けた分、最後、伸び切れませんでしたね。ただ、前3頭を射程圏に入れようとする意識はよく理解できますし、これは仕方のない判断だったと思います。ただ、いずれにしても、中山だとどうしてもこのような形になってしまうのでしょうから、やはり新潟でこそ狙いたい馬、そんな判断になるのでしょうね。

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