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週末の障害戦回顧(10/28,29)


土曜 新潟1R 未勝利


ここは、初障害だったスワヤンブナートが2着と好走し、プンタアレナスと人気を二分していたランドオブリバティに鼻出血のアクシデントがあった以外は、概ね妥当な結果となりました。


プンタアレナスは、想像以上に馬場が悪化したのも何のその、今回は「どう乗っても負けない」という横綱相撲で完勝。見事というか、ようやく障害戦初勝利を挙げました。

この馬に関しては、これまで本当に運に恵まれなかったところもありましたので、新潟コース限定ではありますけど、昇級戦でも即通用の器と考えていいように思います。


2着スワヤンブナートは、今回が初障害とは思えないほどスムーズなレースをしてきましたね。馬場を考えれば時計も優秀ですし、コース替わりをこなせば次走は確勝級という評価でいいのかな、と。

3着スマートルミエールは、完敗の3着ではありましたけど、この馬としてはよく走っているほうでしょう。

4着エルデスペラードは、馬場悪化の恩恵はあったと思いますが、想像どおり新潟適性は高かったですね。ただ、やはり今後もスピード不足が課題になるのは歴然。そんなレースではありました。

5着エイムトゥルーは、前走で逃げる競馬をしていた分、道中でスムーズさを欠くシーンがありました。さらに、この馬にとって馬場悪化がマイナスに作用した感じもありましたので、それらの事情を考慮すれば、5着でもよく走ったほうと言えそうです。


土曜 新潟4R オープン


このレースは、ちょうど雨の降り方が強くなったタイミングと重なったこともあって、新潟コースとしてはめずらしく高い道悪適性を求められるレースになっていたように感じました。


ウィンドリッパーは、この馬の自在性の高さを存分に活かすレースぶりで完勝。見事、未勝利、オープンと2連勝を飾りました。中でも特筆すべきは、前走はスローから上がり勝負を制し、今回は上がりのかかる消耗戦を制したことではないでしょうか。

今回のレースぶりを見る限り、新潟コース専用馬という感じもしませんでしたので、この先、重賞戦線でこの馬が活躍するシーンを見られるかもしれないですね。


2着レディステディゴーは、太目残りで仕上がりひと息にも見えましたが、時計のかかる馬場を味方につけて好走。ただ、上位に入線した馬たちの顔ぶれを見てもわかるとおり、今回は高い道悪適性を要求される新潟としてはかなり特殊なレースになったのは間違いありませんので、今回の2着を過大評価するのは避けたほうがいいようにも思います。

3着アンブロジオは、「内枠と道悪の恩恵を受けて好走できた」という印象もありましたが、本来は不向きと考えられる新潟コースで好走できた点に関しては、今後に向けて一つの収穫だったのではないでしょうか。

6着ヴィアメントは、飛越ごとにスムーズさを欠いていた印象もありましたから、今回に関しては、やはり「道悪馬場になったことで持ち味を完全に殺されてしまった」と考えるべきでしょう。

7着ディアマンミノルは、「じっくり構えるにしてもさすがに限度があるでしょ!」という残念なレースになってしまいました。終いはこの馬らしい脚を使えていますけど、レース時の切れ味を封じられる馬場で、あの位置から「なんとかせい!」と言うのはさすがに無理があるのかな、と。

11着キスラーに関しては、ちゃんと説明ができない負け方になってしまったと思います。道悪がよっぽど苦手だとか、それなりの理由はあるんでしょうけど、今回の敗因分析は、とりあえずペンディングにしておきます。


日曜 新潟4R 未勝利


ここは、馬場悪化の影響がいろいろなところに出て、レースの全体像を読み切るのはほぼ困難な状態となってしまいました。


勝ったフォイアーロートは、内ピッタリを回ってきた難波Jの好騎乗と、この馬の道悪適性の高さが勝因になったことは間違いありませんが、勝ち時計もかなり平凡な印象ですので、光と影、その両面とも、今回のレースだけで説明するのはとても難しいな、と。

2着リメンバーメモリーは、ひとまずこの特殊な条件でも崩れずに走れたことを評価すべきでしょう。とは言え、「この体勢から差されちゃうの?」というゴール前でしたし、ここは他馬の自滅に助けられての好走というイメージが強いので、基本的には「次回も危ない人気馬」という評価でいいような気がしています。

3着ゼンカイテンは、最初の障害の着地でジョッキーの鐙が外れ、1ハロンほど制御不能になったのがもったいなかったですね。おそらくあれがなければ、勝ち負けのラインには残れていたでしょうから、やはりジョッキーにプレッシャーがかかっていたことが、ひとつの敗因ではあるのでしょう。

5着ユーベルントは、またもや狙いどおりの入着でした。

7着タガノチョコラータは、向正面の障害飛越の際に、トモを落として完全に失速したのが響きました。ただしこの馬は、仮に次走で順回り、かつ右回りコースを使ってきたら、間違いなく面白い存在になってくると思います。

8着タイセイコマンドは、おそらく道悪がダメなのでしょう。中一週のローテーションで馬体が増えていたのは嫌な材料ではありましたけど、それだけでここまで大きく負けることはないでしょうから……。


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