全レース解説の答え合わせと振り返り【2022.12.28分】
「本気の競馬力向上研究所」では、今年もフォロワーさんやゲストの方にも引き続き有用な情報を提供できるよう努力を続けていく所存ですので、campfire コミュニティ「競馬なんでも相談室 ~あなたに必要な処方箋、ここにあります~」ともどもご贔屓にしていただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします!
さて、年明けの投稿にはなってしまいましたが、昨年末12/28開催分で実施した「中央競馬全レース解説(障害、新馬、GⅠを除く)」の答え合わせと振り返りをやって行きたいと思います。
特大ホームランあり、しょぼい空振り三振ありと、期せずしてバラエティに富んだ結果となったので、「競馬なんでも相談室 ~あなたに必要な処方箋、ここにあります~」のアクティビティとしてメンバー限定で公開している投稿の内容がどんなものかを知ってもらえるいい機会であると考え、今回はリンクではなく、当研究所にレース前の投稿内容を含めすべての内容をご覧いただける形でアップさせてもらうこととしました。
ちょっと文字数は多くなりますが、是非とも全体をご一読いただき、興味を持っていただけた方には、1カ月限定のお試しでも構いませんから、campfire コミュニティにメンバーとしてご参加いただけたらうれしいですね。
それでは早速、答え合わせと振り返りをスタートすることにしましょう。
中山1R 2歳未勝利 ダ1,200m
自信度:B
ここは、枠の並びがなんとも微妙で、フェスティヴラジャ、テイエムスイスイ、ディアナゼロスの先行争いになると考えるのが最もシンプルな発想ではありますが、さらに内からオコジュ、大外からカツノテンスあたりが積極的にゲートから出していくと、かなりの激流になる可能性もありうると考えています。
中心には、⑧ヨロを推します。ここ2戦は、枠の並びの悪さもあって、ロスの多い競馬を強いられることとなりましたが、ゴール前の伸び脚を見る限り、スムーズならまったく別の結果になっていたのではないかと思うのですよね。ここは前が速くなることで、うまくスペースを拾って脚が溜まりそうな予感がしますから、直線でスムーズに外に出せればまとめて差し切れる。そう考えています。
⇒4番人気1着
2番手は、⑫タリエシン。この馬は、本質的に芝向きなんでしょうが、前走のレースぶりを見る限り、この条件でも最低限の力は出せそうです。だとすれば、今まで戦ってきた相手が違いますので、好位の外目からひと伸びする競馬で、しっかりと結果を出してくるはず。そう判断しました。
⇒3番人気3着
3番手は、⑤フェスティヴラジャ。どうでしょう、この枠の並びならこの馬がハナを取り切れませんかね。自分の形に持ち込めれば、多少ペースが速くともパッタリとは止まらない雰囲気がありますし、仮にインのポケットに控える形になっても、それはそれで格好をつけてきてくれそうですから、前に行く馬の中ではこの馬を一番手として扱いたいですね。
⇒6番人気5着
最後4番手に、⑦テイエムスイスイ。この馬に関しては、ここもスパッと勝ち切れる印象こそないものの、前に行って崩れないレースはできるでしょうから、人気でも最後のひと枠に拾っておくことにします。
⇒1番人気3着
ここは、ディアナゼロスに一角を崩れされてしまいましたが、中心に指名した4番人気のヨロが勝ち、名前を挙げた馬が1,3,4,5着なら、及第点以上のレース解説はできていたのかな、と。
自信度Bとした判断も、この結果ですから間違ってはいなかったと考えています。
中山2R 2歳未勝利 ダ1,800m
自信度:B
初ダートで変わり身を見せてきそうな馬もいますが、ここはダート中距離路線を歩んできた馬たちの層が厚いと見て、そちらを上位に採る形でシミュレーションを組んでみたいと思います。
中心には、④エッグスラットを採ります。前走は、下がってくる馬の後ろに入ってしまってチグハグな競馬、さらに前々走は、前残りの馬場で一頭だけ後ろから追い込んでくる強い競馬と、この馬に関してはまだ能力の底が割れていないと見ています。中山へのコース替わりは一応課題になるのでしょうが、砂を被っても大丈夫な気性ですし、それほど心配しなくてもいいのかな、と。だとすると今度は、好位追走から馬群を捌いて抜け出せるはず。そう考えました。
⇒4番人気1着
2番手は、②ブライテストドーン。この馬には、期待と不安の両面があるんですよね。前走、加速ラップで後続を一気に突き放しにかかった勝ち馬に一頭だけ食い下がった点は超優秀で、馬のポテンシャル面だけに着目すれば期待しかないのですが、反対にレース前半からフワフワとした走りで、気性面に課題が残る点はいかにも不安なんですよね。よって、まともに走れば勝ち切るシーンまであるけれど、砂を被るのを嫌がっての惨敗もありうる。そんな評価で、この位置におくこととしました。
⇒1番人気5着
3番手は、⑪モーメントキャッチ。この馬は、前に行けない脚質がアダとなって、なかなか勝ち切れないレースが続きますが、ここに入っても地力上位は間違いないところなので、また勝ち切れなくても馬券圏内は確保してくる確率は高い。そう考えています。
⇒2番人気3着
最後4番手に、⑥アクションプラン。この馬は、2走前にモーメントキャッチと接戦を演じているように、前半をゆったりと入れば、終いに安定した末脚を繰り出せるタイプだと思うのですよね。チグハグなレースとなった前走をノーカウントとするなら、最後のひと枠は人気薄のこの馬に当てるのがいいのかな、と。
⇒12番人気2着
ここは、久しぶりの特大ホームラン。「バラバラとたくさん点数を買っての万馬券ゲット」とはまるで意味が違いますから、これはまさに会心の一撃でした。
4番人気のエッグスラットを中心視できたことはもちろんよかったのですが、ハイライトはやはり超人気薄で2着と好走したアクションプランを拾えたことに尽きるのでしょうね。
しかも自信度はBで、単勝750円、馬連22,970円、馬単30,980円、3連複13,110円、3連単138,570円を総取りですから、このレースだけで軽く数開催分の貯金をつくれるくらいの大ヒットにはなったのかなと自負しています。
中山3R 2歳未勝利 芝1,600m
自信度:B
ここは前走からの変わり身をどう評価すべきか、そこのさじ加減が大事になってくるレースと見ました。
中心には、⑮スピーディブレイクを推します。
今の外差しが利きやすい中山の馬場は、間違いなくこの馬向きですし、馬のキャラクター的にむしろこの外枠も歓迎材料でしょう。折り合い面に不安がなくて、とにかく長くいい脚を持続できる馬。ドスローになると差し届かずがあるかもしれませんが、最低限ペースが流れてくれさえすれば、ここは頭まで差し届いてくれるんじゃないかと期待してみます。
⇒2番人気4着
2番手は、⑩テンプーシャオン。前走は外枠だった分、前半に折り合いを欠くシーンがあって、それが最後の伸びに響いた印象もありましたが、ここは枠もいいところを引けたので、スムーズなレースぶりで2着と好走した2走前くらいは走れるんじゃないか、と。
⇒1番人気5着
3番手は、①ポリーフォリア。前走は、勝ち馬に大名マークされる形となって、数字以上に厳しい競馬を強いられてしまいましたが、残り1ハロンまで抵抗できていたレースぶりから、ここに入れば再度の先行策から粘りを増してくるのではないか、と。外伸びのトラックバイアスは気になりますが、この日最初の芝のレースなら、まだ我慢は利くはず。そう判断しました。
⇒3番人気1着
4番手は、③バンディート。この馬の初戦は、1コーナーで急に外に逃げて落馬しそうになる致命的な不利がありましたし、その走りっぷりから距離が詰まったほうがいい印象もありましたから、この条件での変わり身に期待して、最後のひと枠に拾うこととしました。
⇒9番人気3着
ここは、展開の読みが甘かったのと、外差し有利なトラックバイアスを過信したことが敗因となってしまいました。
ただ、トーセンエスクードに一角を崩されてしまった点を除けば、9番人気で3着と好走したバンディートはちゃんと拾えていましたし、中心視したスピーディブレイクも負けて強しのレース内容でしたから、シミュレーション自体はそれほど的外れではなかったのではないかとも思っています。
ただ、自信度Bはちょっと見込み違いがあったようなのでしっかりと反省します。
中山4R 2歳未勝利 芝1,800m
自信度:A
前走ラテラルシンキング組の2,3着馬をどう扱うか、このレースのポイントはそこに尽きると言っていいのかもしれません。個人的には、レースレベルが低かったと評価しているので、対象馬2頭を消して勝負。ここは、是非とも当てたいレースという位置づけになります。
中心には、⑮シャンボールのマクリ差しに期待します。この馬は、2走前に勝ちに行く強引な競馬をして崩れた以外、後ろから行って長く脚を使い内容の濃いレースを続けているわけですが、今ひとつペースやトラックバイアスが噛み合い切らず、馬券圏内目前のところで足踏み状態となっているだけなんですよね。今回は、間違いなくトラックバイアスがこの馬に味方してくれるはずなので、前走と同様の競馬でも、今度は外からまとめて差し切れるのではないか。そう考えています。
⇒3番人気5着
2番手は、⑩フェスティヴビーム。こちらは地味ながら一戦ごとに力をつけてきていて、もうそろそろ順番というところまでは来ているように思います。この馬もちょっとした道中のロスが祟って掲示板止まりとなっている現状ですが、ここは外が伸びるトラックバイアスを味方につけて、いよいよ馬券圏内突入を期待していいんじゃないか、と。少なくと、前走で先着を許したマイバラードは逆転できるでしょうしね。
⇒5番人気12着
3番手は、⑥ナスノカンゲツ。この馬の初戦の走破時計はかなり平凡ですが、ガッチリとした馬体面にはみどころがありましたし、ギアの上げ下げが下手な印象もあるので、先行策を採れれば大きく変わってきてもいいのかな、と。そんな期待で、この位置に置くこととしました。
⇒11番人気4着
4番手は、①オークアンドモルト。この馬のデビュー戦は1,2着馬が強すぎましたし、前走はメンバーが揃っている中でレースの流れに乗り損ねた印象もありましたから、ここまで相手のレベルが下がれば、1ハロン延長でも上位争いに加わってくるはず。そう判断しました。
⇒7番人気3着
ここも、3Rと同じく、展開の読みが甘かったのと、外差し有利なトラックバイアスを過信したことが敗因となってしまいました。
自信度Aでありつつ、なんだかんだ上位2頭はノーマークだったわけですし、中心視した馬も展開に殺されてしまったとはいえ馬券圏外ですから、これらの点はダメダメでそれこそ言い訳無用でしょう。
反面、人気薄でそれぞれ3,4着と好走した馬たちはしっかりとマークできていたので、「大ハズレの中に光明アリ」といったところが妥当な評価になるのかな、と。
中山7R 古馬1勝クラス 芝2,000m
自信度:D
ここは、明確な先行馬不在の組み合わせとなりましたから、展開を事前に読み切るのはほぼ不可能というレースになりました。こうなってしまっては、あれこれと難しく考えてもいい結果は出ませんので、シンプルにポテンシャル重視のシミュレーションを組んでみたいと思います。
中心には、②デインティハートを推します。この馬は今年1月の若竹賞が強い内容の2着、フラワーカップも強敵相手に外から勝ちに行く競馬をして5着と健闘しましたから、状態面さえ当時の水準に戻れば、1勝クラスは楽に勝てると考えています。ここ2走は、スムーズなレースができなかったこともあって結果が出ませんでしたけど、レース内容から復調の手応えは掴めましたから、ここはいよいよ本領を発揮して勝ち負けに持ち込める。そう考えました。
⇒7番人気6着
2番手は、④テイデ。こちらは勝って同条件のレースになりますし、馬がパンとしてしっかりしてきた現状に目を向けるならば、コース替わりも楽々とクリアして、再び鋭い差し脚を繰り出せるはず。そう判断しました。
⇒1番人気3着
3番手は、⑦ヴィブラツィオーネ。こちらはこの条件がピッタリの馬ですし、早めに外から動いていく競馬もできるので、特に先行馬不在のこのレースでは怖い存在となってくるのではないでしょうか。
⇒8番人気14着
最後4番手に、⑧ジャンカルド。この馬は、2歳時にハイレベルだった葉牡丹賞で2着と健闘したくらいの馬ですし、もともとは中山でこそというタイプの馬ですから、去勢手術明けを一度使って体調面が上昇していれば、先行策からの粘り込みがあっても驚けないのではないか。そう考えました。
⇒9番人気17着
ここは、ほとんど箸にも棒にも掛からぬ結果となってしまいましたので、大ハズレという評価以外にないでしょう。
ただ、自信度をDとしていたように、ある意味ではこの結果も想定内でしたから、あえてこの人気サイドの馬券を当てにいく理由もないので、これはこれとして割り切ればいいのかな、と。
そうそう、難解なレースが人気サイドで決着して予想が外れる分には、強がりとかではなく後悔も何もありませんからね。
中山8R 古馬1勝クラス ダ1,200m
自信度:D
ここは、「本当に勝つ馬いるの?」という大凡戦の様相を呈していますね。こういう時は、「着順は安定しているけれど詰めが甘い」という馬を狙うのではなく、「スイートスポットは狭くてもハマれば突き抜ける力がある」タイプの馬を狙うのが常套手段ですから、ここもそんな戦略でシミュレーションを組んでみたいと思います。
中心には、⑯サミュエルを推します。
この馬は、出遅れたり引っ掛かったりと、いわゆる「暴れ馬」的な位置づけとなりますが、ベストの距離は千二でダートもOK、しかも大外枠で出遅れの可能性が著しく減ったと考えるなら、ここは狙って面白いタイミングなのかな、と。
⇒5番人気14着
2番手は、⑧リュウノブレイク。休み前のこの馬のレースぶりを見る限り、昇級しても通用しそうなムードを漂わせていましたし、ベストは東京の千四かマイルという印象もありますが、千八よりはこの距離のほうが好走確率は高いでしょう。ここは休み明けのレースになりますけど、このレベルの相手なら、完調になくとも通用してしまいそうな気がしますね。
⇒3番人気5着
3番手は、⑪ドリームビリーバー。この馬の前走は、コースロスが響いて最後の伸びを欠いた印象もありましたから、舞台が中山に替わってスムーズな競馬ができるようだと、なんだかんだ馬券圏内には走ってくるのかな、と。
⇒1番人気1着
4番手は、⑭シーオブドリームス。この馬は、ビシッと馬を動かせる原Jが乗ることで、一歩前進があると見て最後のひと枠に拾うことにしました。枠の並びもいいですから、積極的なレースに持ちこんで力を発揮してほしいですね。
⇒6番人気12着
ここも7R同様に、ほとんど箸にも棒にも掛からぬ結果となってしまいました。ただしこれも7Rと同じ理屈で、あえてこの人気サイドの馬券を無理やり当てにいく理由などありませんから、これはこれとして割り切ればいいのでしょう。
こういうメリハリの利いた予想が当たらない分には、自ら悪い流れを生んでしまうリスクもまったくありませんしね。
中山9R 立志賞 古馬2勝クラス ダ1,800m
自信度:E
ここは、「展開次第で何でもアリ」の大乱戦となりそうな雰囲気が漂っていますね。展開にヤマを張って、それが外れた時は諦める。そんな潔さが必要なレースとなりそうです。
中心には、②ゴールドブリーズを推します。この馬の好走パターンは、「中山でハナに行けた時」と相場が決まっているわけですが、ここは他に主張してくる馬もいなさそうなので、とりあえずは自分の形に持ち込めそうな気がします。あとは、どこまでマイペースで行けるか、ですが、他馬の動きを完全に読み切ることはできないので、「あとはどうにでもなれ!」の気分でレースを観戦するのみですね。
⇒6番人気16着
2番手は、⑮カンピオーネ。この馬は、ここ2走で明確に出遅れているので、おそらく今回も好スタートは切れないと思うのですよね。それでも、このメンバーなら巻き返せるだけの脚を持っていますから、最後は馬券圏内まで突っ込んでくるのではないかと考えました。
⇒1番人気3着
3番手は、①デルマラピスラズリ。この馬は、中山でじっくりと乗れば終いは確実にひと脚使えるタイプの馬ですから、ここまでメンバーレベルが下がるなら、どさくさに紛れての馬券圏内突っ込みまであるのかな、と。まあ、過度な期待まではできませんけど、一発を狙うにはちょうどいいタイプの馬ではあるのでしょう。
⇒16番人気9着
4番手は、⑬レッドラパルマ。この馬は、番手外の位置でスムーズに追走できると最大限に力を発揮できる馬なので、ゴールドブリーズとの「行った行った」馬券はケアしておきたいところでしょう。
⇒3番人気1着
ここは自信度Eのレースですし、このパッとしない結果も致し方なかったと割り切ればいいでしょう。
中心視したゴールドブリーズはシンガリ負けを喫しましたが、太目残りの馬体と苦しい展開を考えればこの結果は妥当なものですから、結果は結果として正面から受け止めた上で、しっかりと次につなげて行ければいいのかな、と。
中山10R ベストウィッシュカップ 古馬2勝クラス ダ1,200m
自信度:D
ここは、ダートの短距離戦にしては先行馬が少ない組み合わせとなりましたから、シンプルに考えるなら前有利な流れと言えそうですが、こういったケースでは作戦面でひと工夫してくる陣営がいそうな感じもあるので、なかなかに流動的な要素が多いレースになったな、と。
中心には、⑮エイシンヌプリを推します。この馬のベストは、ズバリ中山ダート千二の外枠。つまりすべての条件が揃ったと言える今回、思い切ってこの馬でホームランを狙ってみることにしました。鞍上が坂井瑠Jというもの、強力なアシストにありそうですし。
⇒8番人気9着
2番手は、⑩パイプライン。この馬は、ここにきて末脚に安定感が出てきましたし、中山替わりもプラスになりそうですから、堅実な差し脚に期待してこの位置に置いておくことにします。
⇒1番人気3着
3番手は、⑥メサテソーロ。この馬は、その気でゲートから出して行けば前受けもできる馬ですし、得意の中山コースなら、再度の好走を期待してもいいのかな、と。
⇒3番人気4着
4番手は、②グランドストローク。この馬の前走は、太目残りだった分、勝負どころから制御が利きづらくなっていましたが、一回使って、馬体が絞れて息ができてくるようなら、丹内Jへの乗り替わりも含め一気の巻き返しがあってもいい。そう考えました。
⇒9番人気8着
ここは自信度Dのレースでしたし、その中であえて差し脚質の人気薄馬を狙ったわけですが、想像していた以上に道中のペースが落ち着いてしまいましたから、中心視した馬の見せ場のない敗戦も概ね納得の結果ではありました。
展開を素直に前残りと読めば、買えない組み合わせの馬券ではなかったのかもしれませんけど、そこを深読みしてしまったことが敗因とはっきりしているので、このレースに関しては特に後悔とかはありませんね。
中山12R カウントダウンステークス 古馬3勝クラス 芝1,600m
自信度:C
ここは、春は一線級で戦っていた休み明けの3歳馬をどう評価するか、そこがポイントになるでしょう。
中心には、素直に⑥インダストリアを推します。春のレースぶりから、ベストはこの中山マイルという雰囲気がありましたから、休み明けでまだ完調にはひと息なのでしょうが、それでもこのメンバーでは力が違う。シンプルにそう考えています。
⇒1番人気1着
2番手は、⑯ヴィアルークス。この馬は枠のくじ運が悪すぎる印象ですが、大外枠でもうまく馬の後ろに入れて脚が溜まるようなら、こちらもシンプルに力上位という評価でいいように思います。ここは、横山武Jの腕の見せどころですね。
⇒6番人気5着
3番手は、⑬クロスマジェスティ。この馬は、中山のマイルと他のコースを走る時では、完全な別馬と考えるべきでしょう。2走前は、このコースで出遅れて完敗を喫しましたけど、外々を回る最悪の競馬で大きく崩れませんでしたから、今の外有利なトラックバイアスで柴田善Jが自然体で乗ってくれるようだと、意外や意外、見せ場以上があってもいいんじゃないか、と。
⇒11番人気6着
4番手は、⑧サトノフウジン。この馬は、後ろから行ってどこまでと競馬の形が決まっていますから、今の中山のトラックバイアスはピッタリ。道中で変に動かず、最後の最後に脚を使う形のレースを選択してもらって、ゴール前で画面の右側から突如として姿を現すことに期待してみましょう。
⇒10番人気14着
ここは、中心視したインダストリアが強い勝ち方をしてくれましたが、ここではこの馬の力が一枚も二枚も抜けていると多くの競馬ファンが知っていたわけですから、相手がズレてしまった以上、及第点以下の自己評価にとどめざるをえないでしょう。
ただし2,3番手に評価した2頭は、噛み合っていれば2着はあっただろうと思えるくらいのレースはできていたので、あとちょっと「運」があれば……という悔しい結果ではあったのかな、と。
阪神1R 2歳未勝利 ダ1,800m
自信度:E
ここは、初ダートの馬も多いですし、何を軸として各馬がここで示すであろうパフォーマンスを予測していいのかもわかりません。正直、ここまで手の打ちようがないレースというのもめずらしいのですが、最後は「エイヤー」と順番を付けるしかなさそうです。
中心には、②ライジングラパスを狙ってみます。初ダートがどっちに出るかは未知数ですが、道中で自在に動ける脚がある点を考えると、砂を被って嫌がることさえ無ければ、おそらくいいほうに出るのではないか、と。どうせ当たる確率が低いなら、人気薄に大きく振ってしまうほうがスッキリしますしね。
⇒10番人気2着
2番手は、⑬ビービーグラーテス。前走は標準的なレベルのメンバーが揃っていましたし、その中で早めにアクセルを踏まざるをえなくなった割には、残り100mまでなんとか踏ん張っていましたから、ダート使ってきた馬の中ではこの馬を最上位に置いておきたいですね。
⇒8番人気10着
3番手は、⑤オルノア。正直、ダート適性に関しては未知数ですし、ローテーションもキツイので、どちらかと言えば心配材料のほうが多いのですが、これまでに戦ってきた相手のレベルが違いますから、諸々を割り引いてもこの位置。そんな判断となりました。
⇒4番人気1着
4番手は、④ロングウッド。こちらはどう乗っても時計面での限界がありそうですから、人気ほどの信頼は置けないのですけれど、脚質の幅が広い点でなんだかんだ潰しが利きそうなので、やむなく最後のひと枠はこの馬としました。
⇒1番人気11着
「万馬券ヒット」という結果は同じでも、中山2Rとはまるで意味が異なり、こちらは「無心で撃ち込んだフルスイングのパンチがヒットした」というレースになりましたね。
自信度Eが示すとおり、「やっぱそうでしょ!」などとうそぶくのは不誠実で、「一発のラッキーパンチが当たってKO勝ちしちゃった」というのが正直なところでしょうか。
ただ、こうした何でもアリのレースで馬券を買おうとするならば、繰り出すパンチはジャブではなく、一発KO狙いが定石となることを皆さんにしっかりと示せたのかな、と。
さらに言えば、その一発もただがむしゃらにパンチを繰り出せばいいというわけではなく、少しでも確率のいい方法を模索してから一発必中の覚悟を持って撃ち込むべき。そのことがこのレースの結果から伝わるといいですね。
阪神2R 2歳未勝利 芝1,200m
自信度:C
ここは道中の並びがどうなるのか非常に読みづらい組み合わせとなりましたが、ヤマを張らないと攻略は不可能な気がしますので、展開を決め打ってシミュレーションを組んでみたいと思います。
中心には、⑮ラインガウディを推します。
この馬の前走は、3番手の外目という苦しい位置から早めにアクセルを踏んで行って、一旦先頭に並びかけるところまで行った点はしっかりと評価しないといけません。すぐ内にいたロッソジュリアが、2戦目でも内容の濃いレースをしていた点も踏まえると、スタートを決めて番手外の位置を取り切れれば、ここは最後まで踏ん張り切れると見ました。すぐ内の枠に、テンに速い脚があるアトモストリミッツがいるのは助かりますしね。
⇒6番人気9着
2番手は、そのアトモストリミッツ。前走は外に壁がなく終始外に張って走っていた分、早々に失速する形となりましたが、右回りに替わって内ラチに付けてしまえばまっすぐに走れそうですから、ここは徹底先行策を選択してくるだろうと考えます。その形になれば、ラインガウディとの「行った行った」が完成する期待も膨らみますから、ここは北村友Jに強気な騎乗を期待したいですね。
⇒5番人気1着
3番手は、②ヴァルダリス。この馬にとってここは、枠の並びがいいのでインのポケットの位置を取り切れそうですし、そこで脚がうまく溜まるようだと、長くいい脚を使えないこの馬のウィークポイントを補える気がするのですよね。好位のインから、伸びずバテずの流れ込みになってもOK。そんな見立てでこの馬をこの位置に置いておくことにします。
⇒3番人気2着
4番手は、⑧ラホーヤストーム。この馬は、芝の短距離で差す競馬が合っていそうですから、ベストと思われるこの条件での一変に期待してみようと思います。もちろん、ロケットスタートを切ったら、前々の位置で競馬をしてもいいですしね。
⇒14番人気15着
ここは、中心に推したラインガウディが出遅れ、美しいくらいのタテ目を引いてしまいましたね。
ただ、右回りでハナを切れば変わると見ていたアトモストリミッツは想像どおりの走りで勝ち切りましたし、2着ヴァルダリスのレースぶりも完璧に読みどおりでしたから、「このタテ目の馬連を買えていたかどうか」という点をひとまず措くとすれば、概ね及第点以上のシミュレーションはできていたのだろうと自己評価しています。
阪神3R 2歳未勝利 芝1,800m
自信度:D
ここは、展開がまったく読めないレースになったので、純粋に狙ってみたいと思った馬を2頭だけピックアップする形にしてみましょう。
中心には、⑭エムズシップを推します。この馬の前走は、前が壁になって最後まで脚を余していましたけど、そこそこメンバーが揃っていた中でのパフォーマンスとしては、十分に褒められるものだったと思います。正直、まだ外から勝ちに行って好走できるほどの力はないと見ていますが、秋山真Jの連続騎乗なら、再度、死んだフリ大作戦を決行してくれるでしょうから、最後の最後に馬群を割って伸びてくる競馬を期待してみましょう。
⇒8番人気8着
2番手は、⑤シテ。この馬は、ドタドタとした走りをする馬なので、前走のような瞬発力勝負ではキレ負けしてしまうと思うのですよね。幸い、初戦の時より今は時計の掛かる馬場になっていますから、決め手が甘いなりに前進があってしかるべき。そう判断しました。
⇒2番人気7着
ここは、中心視したエムズシップが、思いのほか自分から勝ちに行く強気の競馬をしてしまいましたから、馬のポテンシャルの高さを過大評価しすぎたというよりも、秋山真Jの作戦を読み違えたのが敗因と考えています。
ただ、作戦面の予想がズレたら結果もズレるのが競馬の本質ですし、自信度をDとしていたことからもわかるように、この箸にも棒にも掛からぬような結果でも、まあ仕方がないのかなとあきらめはつきますね。
阪神6R 2歳1勝クラス ダ1,800m
自信度:C
ここは将来性の高い馬が集まって、非常に楽しみなレースとなりました。まだまだ伸びしろの多い2歳馬のことですから、これまでの走破時計をべースとしつつも、上がり目の部分にも想像力を働かせながらシミュレーションを組んでみましょう。
中心には、④メイクザビートを推します。この馬は、道中の反応がひと息で軽快さに欠ける印象もありますが、追い通しになっても簡単にはバテないスタミナを備えていますから、冬場の阪神ダートはピッタリだと思うのですよね。スローからの瞬発力勝負になってしまうとちょっとツライですけど、和田竜Jにはそうならないように強気に仕掛けを期待したいところ。過去2戦で負かしてきた馬の名前を見れば、ここで力が足りないはずはありませんから。
⇒3番人気2着
2番手は、⑧ブリタニア。この馬は、とにかく素晴らしいフットワークで走りますからね。砂を被った時にどうか……など、キャリア不足を露呈する不安もありますが、その点を踏まえてもこの位置には評価したい馬。そう判断しました。
⇒2番人気3着
3番手は、⑦ユティタム。札幌戦での走りの比較から、サトノミスチーフよりはこちらが上ということは明らかなのですけれど、この馬はゲートの出が遅いので、常に外から被されて位置取りが悪くなる不安がつきまとうのですよね。そうなった時、後ろから大外をマクって最後まで脚を使えるのかという課題も残りますから、ゲート五分なら勝ち切るシーンもありそうですが、今回は不安な点もあるので少し評価を下げてこの位置としました。
⇒1番人気1着
ここは人気サイドの決着となりましたし、評価順にズレが生じた部分もありましたから、さすがに100点満点とまでは言いませんが、名前を挙げた3頭でのワンツースリーフィニッシュなら、十分に満足していい結果だったと言ってもいいのでしょう。
勝ったユティタムを3番手評価にしていたのは、ゲートの出に不安があったからなのですが、その馬がデビュー以来初めて五分のスタートを切ったとなれば、この結果も当然のものと受け止められますので、非常に納得感のあるレースにはなりましたね。
ちなみにですが、好配当の的中にばかり目が向きがちになる気持ちはよくわかりますけど、年間回収率を向上させるにはこうした「小当たり」を増やしていくことが絶対に欠かせませんので、そのことが読者の皆さんにもしっかりと伝わるといいですね。
阪神7R 古馬1勝クラス ダ1,400m
自信度:D
ここは、成績にムラのある馬が多い組み合わせとなりましたので、何をとっかかりにしてシミュレーションを組めばいいのか、ちょっと迷ってしまいますね。
中心には、②アエリーゾを推します。前2走で大敗しているこの馬ですが、昨年の冬の開催では、現重賞ウィナーを含む強い相手と互角の勝負を演じていましたから、ここに入れば地力上位は確実なんですよね。あとは、この内枠をどう捌くかですが、スキピオを行かせて外目2番手の位置に切り替えることができると、俄然、勝ち負けの期待が膨らみますので、吉田隼Jにはなんとかその形までは持って行ってほしいな、と。
⇒6番人気6着
2番手は、④セイクリッド。この馬の前走は、控える競馬に戻して着実に前進してきましたから、ここもじっくりと構える競馬で、終いはしっかりと伸びてくるはず。そう考えています。
⇒5番人気1着
3番手は、⑪ヨロシオスナ。この馬は、近走、ずっと中距離戦を使われていますが、本質的にはこの条件で差す競馬をしたほうがいい馬だと思います。砂を被ると嫌がる面があるので、馬群の中に押し込まれるとキツイですが、最後の直線で外に出せるようなら、外からしっかりと脚を使えるのではないでしょうか。
⇒2番人気12着
4番手は、⑬スキピオ。この馬は阪神コースの克服が課題となりますが、作戦面はシンプルですから、「行くだけ行ってどこまで粘れるか」という競馬をしてくれればいいでしょう。あとは、アエリーゾと干渉しないことをひたすら願うばかりですね。
⇒1番人気3着
ここは、中心視したアエリーゾが馬群の中で揉まれる不本意な形となりましたから、この結果も致し方なかったと割り切れます。
あえて言うなら、気性的に課題のある馬の内枠をもっと割り引いても良かったのでは……という指摘があるかもしれませんが、それも結果論でしかありませんしね。
ただ、過剰人気となったヨロシオスナを自分も上位に評価してしまい、結果がついてこなかった点はダメダメでした。
人気薄に振って結果がついてこないのは仕方がないと割り切っていいですが、結果的に過剰人気となった馬に乗っかる形になっての惨敗は、できるだけ避けないといけない超悪手ですからね。
阪神8R 古馬1勝クラス ダ1,800m
自信度:C
ここは少頭数で先行馬の少ない組み合わせとなりましたから、展開次第で着順も大きく変わるレースとなりそうです。
中心には、①バレストラを推します。この馬は、スムーズなレースができればもうとっくにこのクラスを勝ち上がっていると思うのですが、古川奈Jがなかなかうまくエスコートできず、取りこぼし続けて今日に至るという感じなんですよね。ただし今回は、最内枠から主張して行けば先手を奪えそうなメンバー構成となりましたから、ようやくこの馬に勝機が訪れたのではないか。そう考えました。
⇒6番人気3着
2番手は、⑥モズタンジロウ。この馬は脚の使いどころに難しい面があるので、相手か軽いから簡単に勝ち切れるという馬でもありませんが、この鞍上なら力でねじ伏せに行くような強引な競馬はしないでしょうから、上位争いは必至という評価でいいのかな、と。
⇒1番人気2着
3番手は、⑧マルブツプライド。こちらは春に戦ってきた相手のレベルが違い過ぎますから、休み明けの不利はあっても、いきなり力の違いを見せつけるシーンがあってもいいように思います。着順の振れ幅は大きくなるかもしれませんが、少なくとも無視するという判断にはならないでしょう。
⇒5番人気8着
ここは、中心したバレストラが「まともなら勝ってたんじゃないの!?」という競馬。その点は、正直、かなりの消化不良たったな、と。
ただ、この馬で取りこぼし続けている古川奈Jの継続騎乗を承知で狙ったのは自分ですから、最終的には「古川奈Jのリベンジに期待したこちらの判断が間違っていた」と自己評価せざるをえないでしょう。
若い古川奈Jには、今後も頑張ってほしいと思ってはいますが、応援したいという気持ちと客観的な評価はまったくの別物ですから、その点はもっとドライに割り切るべきだったかもしれません。要反省ですね。
阪神9R 春待月賞 古馬2勝クラス ダ1,400m
自信度:B
ここは、力差のない大混戦となりましたが、差しタイプの馬が多い組み合わせとなりましたから、展開面の重要度が増しているレースとも言えるでしょう。
中心には、⑧ラクスバラディーを推します。前走は、下がってくる馬の後ろで身動きが取れなくなってしまいましたが、それまでのレースぶりは、楽に勝ち負けできそうな雰囲気を醸し出していましたから、先行馬の少ない組み合わせとなったここで、前々の位置からひと脚繰り出せると、後続もこの馬を捕らえるのに苦労するのではないでしょうか。
⇒7番人気13着
2番手は、⑯イフティファール。この馬は、まず崩れずに走ってくると思いますが、この大外枠でドスローになった時だけがちょっと心配ですね。地力はこの馬が一番でしょうけど、今回は展開面を考慮して一段評価を下げた格好となります。イメージとしては、早めに抜け出したラクスバラディーをこの馬が猛追するもギリギリ届かず。そんな想定です。
⇒3番人気1着
3番手は、⑥メイショウフンケイ。この馬の前走は掛け値なしの強さでしたし、前目の位置からひと脚使えるキャラクターもこのレースでは魅力なのですが、ここはちょっと枠の並びが嫌なんですよね。最悪、前に馬を置く形でもレースはできる馬ですけど、やはり理想は自分でレースのイニシアチブを握ったほうがいい馬だけに、今回はこのあたりの位置が妥当な評価なのかな、と。
⇒1番人気6着
4番手は、③ウラヤ。この馬は、スタートに課題のある馬の休み明けとなりますから、力を出し切れずにレースが終わってしまう可能性も否定はできないのですが、完璧に立ち回ればこのメンバーをまとめて負かす破壊力を秘めていることも確かなので、最後のひと枠は迷わずこの馬ということにしました。
⇒5番人気5着
う~ん、ここはラクスバラディーの敗因が……。
負けるにしてもこの酷い内容は説明のしようがありませんから、まずは思いどおりの結果にならなかったことを真摯に反省しつつ、それなりの自信を持って中心に推したこの馬の敗因を探らないといけません。
競馬なんで、思いどおりにならないことのほうが多いのは当たり前ですが、こういう負け方はしばらく尾を引くので、正直、避けたかったというのが本音でしょうか。
2番手評価のイフティファールが強い勝ち方をしたから余計に……というわけではないですけど、やはり消化不良ではありますね。
阪神10R フォーチュンカップ 古馬2勝クラス 芝2,000m
自信度:C
ここはハナに行きたい馬が複数頭いる中で、どの馬が行き切ってどんなペースになるのか。そこに読みが重要になってきそうです。
中心には、①ロワンディシーを推します。
この馬は、脚を溜めるだけ溜めて一気にブッ放したほうがいいタイプの馬なので、この最内枠は大歓迎でしょう。前の並びがどうなるか不透明なところはありますが、この馬のやるべきことは最初から明確ですから、中途半端な競馬になるリスクが低いという意味では、むしろ不確定要素が多いことは歓迎材料と言えるかもしれません。
⇒3番人気5着
2番手は、⑪ジュンブロッサム。この馬はスタートでやらかすリスクがありますし、自分から勝ちに行っていい馬でもありませんから、ここはちょっとレースがしづらい印象もありますが、それでもこれ以上は評価を下げられないでしょう。地力が地力ですからね。
⇒1番人気4着
3番手は、②シェルビーズアイ。こちらも前に行く馬たちのレースメイクに翻弄されるリスクはありますが、ハイペースになって瞬発力を要求されずに済むことはむしろプラスとも言えますから、この馬の地力を考えても、この位置には置いておかないといけないでしょうね。
⇒4番人気3着
ここは、道中の並びの読みが甘かったですし、前走の競馬内容に本格化をうかがわせたブルーロワイヤルを、単に「不利な外枠」という理由だけで安易に評価を下げたのがそもそもの間違い。
実質、上位5頭のレースになった中で、3,4,5着を引いているようではまったく話になりませんでしたね。
リカンカブールの2着は、単に藤岡康Jの完璧な騎乗にしてやられただけですけど、ブルーロワイヤルを消してしまったのは明らかな判断ミスと言わざるをえませんので、その点はよ~く反省しないと……ですね。
阪神11R ベテルギウスステークス L ダ1,800m
自信度:C
ここは先行馬の並びがどうなるかが焦点となりそうですし、隊列が決まってからも極端にペースが落ちることはなさそうですから、このことがどの馬を利することになるのか。そこが明暗を分けるレースになりそうですね。
中心には、⑫ハヤブサナンデクンを推します。この馬にとって、ここは非常に枠の並びよく、前の馬たちがどんなペースを刻もうとも、道中は自分のペースでゆったりと運べそうなんですよね。前走で激流を経験している分、無理をしなくてもスッと反応できそうな点もいいですから、ここは好位の外目からレースを運んでストレスなく直線を向くレースができる。そう考えました。
⇒3番人気3着
2番手は、⑩フィロロッソ。ここは、この馬にピタリと展開がハマりそうなんですよね。勝負どころからは、ハヤブサナンデクンの後を追うようにロスなく進出して行けそうですから、その点を考えてもハヤブサナンデクンとセットでこの馬を推すというのは理にかなっていると思います。
⇒6番人気2着
3番手は、⑦ピュアジャッジ。この馬は、多少ペースが速くなっても構わずに押して行って、後続の脚を削ぐようなレースが合っていますから、ここも和田竜Jがあまりペースを落とさずに飛ばして行くのではないかと考えています。ノーブルシルエットは目の上のたん瘤となりそうですが、いずれにしても変に控えるという選択はないでしょうから、「行くだけ行ってどこまで」という競馬をしてくれれば、結果は後から自然とついてくるのではないでしょうか。
⇒4番人気6着
4番手に、①ルリアン。折り合いに難があるこの馬にとって、ペースが速くなることは歓迎すべきことにも思えるのですが、あんまり前を追いかけ過ぎると脚が溜まらないイメージもあるので、そのさじ加減が難しそうなんですよね。鮫島克駿Jなので、そこらへんは抜かりなくやってきそうですけど、それでも最後に詰めを欠くシーンはあると見て、評価はこの位置にとどめました。
⇒5番人気4着
ここは、レースの形としてはほぼ読みどおりに推移していましたので、サンライズウルスに騎乗した岩田望Jに完全にしてやられてしまった。そんなとても惜しいレースとなってしまったな、と。
ただ、サンライズウルスが馬群を捌けるかどうかは本当に紙一重でしたし、レースシミュレーション自体も残り100mまでは完ぺきでしたから、結果は出ずとも非常に中身の濃い敗戦。そんな言い方ができるかもしれません。
よって、この敗戦はまったく気にならないですね。
阪神12R 2022ファイナルステークス 古馬3勝クラス 芝1,200m
ここは、アールラプチャーの復調度合いとカフジテトラゴンとの兼ね合いがどうなるのか、そこがひとつのポイントになりそうです。内枠に入った人気馬たちは、それによってスペースを拾うのに苦労する場面も出てきそうですから、ゴール前は結構内がゴチャつく展開になるのかもしれません。
中心には、②ヨシノイースターを推します。出遅れた前走は、いったいどうなることかと思ってレースぶりを見ていたのですが、差しに回って新味が出る形になりましたから、むしろ大きな収穫になったのかもしれません。前走のレースができるなら、もうゲートから無理に出していく必要もなくなりましたので、より安定感を増したこの馬のスピード能力を信頼してもいいのかな、と。
⇒1番人気2着
2番手は、①スリーパーダ。この馬の前走は、外を回る厳しい形での差し切り勝ち。走破時計は平凡でも、得意ではない形で勝ち切ったことに価値があると考えていいのではないでしょうか。その中で今回は、理想的な最内枠を引けましたから、インで脚を溜めて最後に脚を使う形なら、このクラスでも楽に通用しそうですしね。
⇒3番人気10着
3番手は、③イルクオーレ。課題は関西までの輸送ですが、短距離戦ならそこまで神経質になる必要もないでしょうし、スタート上手なこのジョッキーがスムーズに前々でレースを運んでくれれば、大きく崩れることはないのだろうと考えます。
⇒5番人気5着
4番手は、⑪クリノマジン。この馬もとっては、ここは枠の並びがいい印象があるので、スタートを決めるといい位置で脚が溜まりそうなイメージがあります。このクラスに上がってからは、なかなか自分の形でレースをできていませんが、ここは久しぶりに力を出し切れそうなイメージが湧いてくるので、この馬を最後のひと枠に拾っておくことにします。
⇒6番人気6着
ここは、馬群を捌けないと見て消したエイシンスポッターの角田大河Jに完璧に乗られてしまったので、だとすればこの結果が妥当なのだろうと素直に理解しています。
脚質面のリスクを考えれば、ヨシノイースターを中心視するという判断が間違っていたとは思いませんので、2番手以下に評価していた馬が期待ほど走れなかった点を除けば、概ね納得の結果ではあったのでしょう。
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