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明日の注目2歳戦(7/17)


明日は、函館2歳Sが行われます。

実際のところ、クラシックにつながるレースではありませんし、どこまで注目か、というと、正直、う~んというところもあります。けれども、なにはともあれ、この世代最初の2歳重賞ではあるので、今日は、簡単にではありますが、見どころを解説しておこうと思います。

函館11R 函館2歳ステークス


このレースのポイントは、ズバリ、レースレベルの比較になるでしょう。

その意味で言うと、核になるのは、ポメランチェ組とカイカノキセキ組の2レース。この2つのレースは、どちらも、時計、ラップともに優秀ですから、この組から好走馬がまったく出ないというパターンは、あんまり考えなくてもいいのかな、と。

また、ざっとメンバーを見渡す限り、別路線からきた馬でピンとくるような馬は見当たりません。あえて言えば、初戦、ダートを使って勝ち上がった
②フェズカズマの精神力のタフさに目が行く程度で、他の馬に関しては、多少良化したくらいではここでは足りないと判断していいように思います。


そうすると、核となるレースを好時計で逃げ切った④ポメランチェ⑥カイカノキセキには、当然、それ相応の評価が必要になるわけですが、はたして今回も、前回と同様のパフォーマンスを示せるかと言えば、若干、話が別のような気もするのですよね。


まずは、ポメランチェ。時計面が優秀なのはもちろんのこと、テンのダッシュ力も、後半、ひと脚使っての逃げ切りである点も、初戦の内容については、まったくケチのつけようがありません。

ただ、今回は、タフさも要求される函館替わりで、さらに相手も強化。体調面でも、前走から大きな上積みがあるとは思えないので、前走から引き算をしていって、それでもおつりが残るのかどうか、そこがポイントになってくると思います。


対するカイカノキセキは、時計面ではポメランチェに一歩譲るものの、ラップ構成は実に優秀で、こちらも初戦の内容は、高く評価していいと思います。1,000m戦での勝ち上がりですが、いわゆる鉄砲玉ラップにはなっていないので、おそらく距離延長にも対応は可能でしょう。

こちらの問題は、やや口向きに課題を残す印象があること。初戦はハナを切ることで、まともに走っていましたけど、直感的に言うと、番手外だと、外々に膨れていきそうな雰囲気を醸し出していたのですよね。ここは、おそらく楽逃げにはならないでしょうから、そこも含めて、こちらもそれなりに課題は多いように思います。


では、このレースで、上記2頭と互角以上の勝負ができそうな馬がいるかと言えば、答えはYES。ここからは、馬券の対象になることも期待できる2頭について、簡単に触れておこうと思います。


1頭目は、⑫ナムラリコリス。初戦でポメランチェに敗れていますが、こちらは内有利の馬場で終始外々を回っていましたから、4馬身差が決定的な差という感じはまったくありませんでした。ここは、ポメランチェ、カイカノキセキ、リトスの3頭で、スンナリと隊列が決まって流れが落ち着くイメージは持ちづらいですから、そういう意味では、前を見ながら自分のペースで運べるこの馬には有利に作用するんじゃないか、と。前走からの2kg増は決して有利な材料とは言えないですけど、その分を差し引いても、この馬が好勝負に持ち込める可能性が高いと見ています。

2頭目は、⑧トーセンヴァンノ。この馬は未勝利馬ですけど、外を回りつつも最後までジリジリと差を詰めた初戦といい、カイカノキセキ、リトスにもレースぶりでは見劣らなかったブッシュガーデンを追い詰めた前走といい、能力的にここでも足りる裏付けは十分だと言えるでしょう。おそらく今回もスタートは速くないと思いますし、武Jなので、前半は後方でマイペースの追走になると思いますけど、前がある程度やり合って、外からナムラリコリスが抜け出すような形になるとすれば、この馬が最後に大外から突っ込んでくるイメージは十分に湧いてきます。前の組にレースをコントロールされてしまったら厳しいですが、今回はその可能性が低いと考えているので、この馬にも十分に狙い目が立つような気がしています。


簡単にまとめると、中心は⑫ナムラリコリス。そして相手には、⑧トーセンヴァンノを抜擢することにします。ともに、大崩れなく走ってくれそうなイメージがあるんですけどねえ~。さて、どうなりますか。

続いて、洋芝、時計の掛かる函館なら、インで我慢して馬群を割ってきそうな②フェズカズマと、無理にでもハナに行ってしまえば残り目もありうる
④ポメランチェを3番手同格扱いに。ただし、この2頭に関しては、ともに大敗もあるイメージで考えておいたほうがいいでしょう。

⑥カイカノキセキは、外からリトスの亀田Jが積極的に出して行きそうなイメージもありますし、あるいは内からポメランチェに突っ張られると、どちらにしても苦しいかな、と。怖いのは、鮫島克駿Jの立ち回りのうまさなんですけど、そこまではさすがにケアしきれないので、ここは思い切って消しとします。

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