第25回 東京ハイジャンプのみどころ
東京9R 東京ハイジャンプ
例年のこととはいえ、ここは現障害界のトップホースがズラリと揃った印象もあって、暮れの大一番に向け、絶対に見逃せないレースとなりました。
その一方で、中山大障害とは求められる資質が根本的に異なるレースとなりますので、このレースの基本はスピード能力重視。それに加え、枠順の有利不利もキッチリと加味し、道中の並びを高い精度で読み切れないと、狙って当てるのは非常に難しいレース。そんな言い方もできそうですね。
さて、そこで肝心になるのが前の並びですが、この枠の並びからすると、ホッコーメヴィウスがスンナリと先行できそうですね。
仮にインからヤマノグリッターズがハナを主張してきたとしても、離れた2番手でマイペースを守ればいいだけですので、展開的にはこの馬に向くと考えていいでしょう。
対して、外枠を引いてしまったイロゴトシにとっては、非常に難しいレースになってしまいそうな予感が、、、
もしも、枠の不利を克服してこのスピードレースを制するとなれば、まさにオジュウチョウサン路線一直線という感じもありますが、さすがにそううまく行くのかどうか。その意味でも、ここがこの馬にとっての試金石になるのは、ほぼ間違いなさそうです。
ということで、中心には⑤ホッコーメヴィウスを推します。
この馬は、東京コースでのスピード比べに最も適性が高い印象がありますので、仮にマイペースに逃げに持ち込めるようなら、ゼノヴァースと一騎打ちを演じた昨年のレースの再現となる可能性が高い。そう考えています。
相手となるのは、④ジューンベロシティ。
前2走は安定感抜群のレースぶりでしたので、操縦性の良いこの馬に騎乗する分には、西谷Jの粗い騎乗ぶりを過度に心配する必要はなさそう。だとすれば、ここもホッコーメヴィウスに完勝した前走の走りを再現できる可能性が高いでしょうから、評価としては素直にこの位置でいいでしょう。中心視しなかったのは、それでもなお鞍上に対する疑念が払拭できないから。そう理解してください。
3番手は、③ニシノデイジー。
この馬は、昨年の中山大障害勝ち馬ですが、本質的にはこちらの条件のほうが合っている印象もあります。ゲートと62kgの斤量は課題となりますが、好位のインでうまく流れに乗れるようなら、一気の巻き返しがあってもいいと考えています。
4番手は、⑨ニューツーリズム。
この馬は、なんと今回が初の東京コースなんですよね。キャラクターとしては、名うての新潟巧者という評価にはなりますけど、東京コースがダメということはないでしょうから、中団あたりから自分のペースで追走して行けば、ハマっての馬券圏内はあってもいいのではないか、と。
その他、イロゴトシは、この条件でどれくらい走れるのか、注目と言えば注目でしょう。個人的には、掲示板に来たら好走の部類。そう考えています。
サイードは、新潟コースでならすでに重賞で通用する能力を有しているように見えるのですけれど、東京コースでこの豪華メンバーを相手にするとなると、さすがにまだ少し足りないのではないか、と。
ダイシンクローバーは、この組み合わせだと思い切りスピード負けしそうですからね。評価としては、ホッコーメヴィウスに2秒以上の大差をつけられた昨年と同じくらいとみていいでしょう。
トライフォーリアルは、絶好の枠の並びだった前走でジューンベロシティに完敗。東京コースは合っていますが、今回のメンバー構成、枠の並びではさすがに食指が動きません。
シャンボールナイトは、展開のカギを握る馬ではありますけど、このメンバー構成でどうのこうのという馬ではないでしょう。
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