見出し画像

週末の障害戦回顧(5/11,12)


土曜 京都8R 京都ハイジャンプ


ここは、ハナを切ったザメイダンが終始淀みのないラップを刻んだことにより、昨年よりも全体のレースレベルが格段にアップ。スタミナを問われるレースになったこともあり、平地力とスタミナ面に一定の担保があった新興勢力が、フレッシュな走りで1,2着を占める結果となりました。


勝ったサンデイビスは、平地時代からスタミナ面に担保がありましたので、底力勝負になったことによるこの楽勝劇は、十分に想定内の結果ではありました。

ただ、懸念された飛び上がり飛び降り台をロスなくクリアできたことが勝利に直結したのは間違いありませんので、上野Jの見事なエスコートあっての快勝という側面もあったように思います。


2着ヴァリアメンテは、西谷Jらしいロスがあった中での楽々2着でしたので、こちらの想定以上に力をつけていると認めざるを得ません。レースぶりからまだまだ全幅の信頼は置きづらいですが、評価の上方修正をしておかないといけませんね。

3着アサクサゲンキは、レース条件、スタミナを問われるレース展開ともこの馬向きではありませんでしたので、離された完敗の3着でも、この馬としてはよく頑張っているほうなのかな、と。

5着スワヤンブナートは、序盤で飛越ミスがあったりしてレースの流れに乗れなかったのが痛かったな、と。最後は盛り返す脚を見せていましたので、今回はちょっともったいないレースになってしまった印象でした。


6着トライフォーリアルは、序盤の立ち回りこそほぼ完璧だったものの、バンケットのひとつ前の障害でミスをしたのが非常に痛かったですし、その影響で飛び上がり飛び降り台をスムーズにクリアできなかったのもかなり堪えました。

その上で、水濠でトモを落としてジ・エンド。それでいてこの着差なのですから、まともだったら最低でも馬券圏内だったでしょうから、鞍上にとっても悔しい結果に終わってしまったのではないか、と。


7着ザメイダンは、これでも昨年よりは時計を詰めているのですけれど、やはりこの距離は長いということなのでしょう。もっとペースを落とせば多少は着順が上がった可能性もありますが、いずれにしても勝ち負けには届かなかったでしょうから。


日曜 新潟4R 未勝利


ここは、新潟へのコース替わりでパフォーマンスを上げてきた3頭を、平地力で上回る初障害馬が力でねじ伏せるレースとなりました。


勝ったラストドラフトはとにかく飛越のセンスが抜群で、これが勝利に直結したのは間違いありません。ただ、1コーナーの入りで折り合いを欠く場面があるなど、まだまだ改善の余地がある走りではありましたので、その分、今後の上積みを期待してみたくなる走りでもありました。

2着アンクルブラックは、高田Jらしい試運転からの一変でしたが、時計面ではこちらの想像以上でしたので、馬自身も非常によく走ったと思います。

3着プリモスペランツァは、想像どおり新潟で一変した走りを見せ、ほぼ想像どおりの時計で走ってくれたのですが、結果的には上位2頭が想像以上に強かったな、と。ただ、田村Jはソツなく乗ってくれましたし、中心視していた当研究所としてもこの結果に一切の不満はありません。

4着トーセンアウローラは、まさかの好スタートからハナに行ってしまったわけですが、もしも鞍上が控える競馬を選択していたらどうだったか……とは当然なります。ただ、この馬も5Rの勝ち時計を上回るタイムでは走っていますので、鞍上のエスコ―トを責めることはもちろんできませんが、、、

5着プラチナムレイアーは、想像どおり新潟コースではこの馬の持ち味が生きなかったな、と。

8着デザートスターは、他馬に迷惑をかけないよう石神Jが安全運転に徹したため、激しい「空中ねじり飛び」は見せませんでしたけど、それでも飛越の半分くらいはカラダをねじって飛んでいましたので、これではさすがに勝負にはなりません。いかにもというレースぶりで、こちらからするとほぼ想像どおりの内容だったな、と。


日曜 新潟5R 未勝利


ここは、レース序盤からペースが流れた中で、極端に上がりがかかっての凡戦となりました。快勝した勝ち馬でも、4Rに当てはめると5着相当の時計でしか走れていませんので、かなり低いレベルのレースであったことは必ず覚えておくべきでしょう。


勝ったステラナビゲーターは、レースぶりが地味に上昇してきてはいましたけど、舞台が新潟コースに替わったことで、さらに良さが出たという評価になります。まあ、他馬が走らな過ぎた印象もありますが、まずはこの完勝劇を素直に賞賛したいな、と。

2着ザスリーサーティは、坂口Jが脚を溜めながら非常にうまく乗っていたのですが、それでも終いは甘くなっていました。当研究所的には新潟コースが合う印象を持っていたのですけれど、結果を見ると多少の上積みはあったもののコース替わりが決定打にはならなかった印象でした。

3着オオキニは、序盤で前と大きく離されてしまいましたが、終いはそれなりに盛り返す脚を見せていましたので、初障害としては及第点の走りだったのかな、と。

4着ゴーシェナイトは、レース内容が着実に前進し最後はいい脚を使って追い上げてきました。惜しくも馬券圏内までは届きませんでしたが、断然に人気のガイフウカイセイに先着したことを含め、中心視したこちらとしても十分に納得できる走りを見せてくれたのかな、と。

5着ガイフウカイセイは、トラファルガーにプレッシャーをかけられてスタミナを削られたのはありましたけど、想像どおり新潟コースではこの馬の持ち味が生きなかったですね。この馬の評価に関しては、会心の消しだったと自己評価していいように思っています。

6着カイトレッドは、どうでしょう、年齢的な衰えが来ているのかもしれません。先行争いを避ける位置でうまくレースを進めていたように見えましたが、それでいてガイフウカイセイにも先着できなかったわけで、今回はこの先が思いやられる非常に残念な結果に終わってしまったな、と。


この週末は、3レースともポイント押さえた内容の濃い解説ができたと思うのですが、そのうち2レースは、あと一つピースが足りないという非常に残念な結果に。それでも日曜新潟4Rなどは、初障害馬を除きほぼ完璧なシミュレーションができていましたので、来週もブレることなく当研究所なりの評価を貫き通していきたいと思っています。

では、引き続き「本気の競馬力向上研究所」をどうぞよろしくお願いいたします。

サポートは任意です。 この記事があなたのお役に立てた時だけでかまいませんので、サポートしてもらえたら励みになります!