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週末の障害戦回顧(11/26,27)

この週末は、土曜日に東京で、日曜日に阪神で未勝利戦が行われました。

では、早速、レースを振り返っていくことにしましょう。


土曜 東京4R 未勝利


ここは、事前に予見できたことではありますが、時計の遅い大凡戦となりました。

レベルの低すぎるメンバーの中で、どの馬が頭一つ抜け出すのか。表現として適切かどうかはわからないですけど、忖度なしに言えば「小学生の障害物競走」みたいなレースとなった印象ですね。


勝ったクリノオウジャは、入障2戦目で勝ち切った形にはなりますが、はたしてどこまで上積みがあったのかは疑問で、単に相手関係に恵まれただけの勝利とも言えるでしょう。

あえて褒める点を探すとすれば、難波Jの落ち着いた手綱さばきくらいなのかな、と。

2着モーニングアヤメは、控える競馬を覚えさせてきた成果がここで出た格好となりましたが、こちらも相手関係に恵まれたという側面は否定できませんから、やはり過度な評価はできないですね。

3着エナジーロッソは、そもそも序盤からレースの流れに乗れませんでしたし、その割に終いは踏ん張ったほうだと思いますが、やはりこのメンバーで3着がやっとというのは、高い評価には値しない。そう思います。

4着シングンジョーイは、入障2戦目で着実に前進してきましたが、それでもこの弱い相手に掲示板を確保するのが精一杯だった。そんな印象でした。

5着ニシノガブリヨリは、想像どおり、いやそれ以上に、本場の固定障害が合わなかったですね。ただしこの馬に関しては、小倉あたりでのスピード勝負なら強い相手とも互角に戦えそうですから、この先を見据えてこの点は必ず頭に入れておくべきでしょう。

日曜 阪神5R 未勝利


ここは、戦前の予想に反し、全体としてレベルの高い一戦となりました。

勝ったメイショウベンガルは、休ませて馬体が増え、休養前よりもデキが上昇していましたね。

飛越面ではまだまだスムーズさを欠く場面も散見されましたが、それでも難なく本場の固定障害をこなしてきましたし、森一馬Jのコース取りが絶妙だったとはいえ、ホンモノの力がないと勝ち切れないレースを勝ち切ったのは立派だった。そう評価しています。

2着スマッシャーは、ここが初障害戦ということもあって、飛越ごとに加減速を繰り返していましたが、それでも最後は平地力の違いで鋭く差し込んできました。

通常、飛越でこれだけロスを積みあげると、平地力だけで挽回するのは容易なことではありませんし、好時計決着となったこのレースではなおさらだったと思うのですけれど、そんな不利をもろともせずに盛り返した点は、高く高く評価できるでしょう。この馬、この先の活躍が非常に楽しみになりましたね。

3着アスタースウィングは、想像どおり阪神コースが合っていましたし、植野Jとの相性も抜群。本当に素晴らしいレースをしてくれました。

個人的にはすべてが読みどおりでしたし、この時計で走って負けたのなら、相手を褒める以外にないのではないでしょうか。

4着セルリアンルネッタは、思ったとおり固定障害の飛越に苦労している様子がありましたが、それでも3分21秒台では走れているわけですし、普通の組み合わせであれば、楽に勝ち負けだったんだろうと考えています。

こちらが事前に想像していたよりは、コース替わりによるマイナス分は小さかった印象もありましたから、標準的なメンバーレベルのレースであれば、コースに関係なく未勝利はすぐに勝てる。そう断言してもいいのかな、と。

5着ティートラップは、こちらもここが初障害でしたから、一回使ってレースぶりがスムーズになれば、すぐに未勝利は勝てる気がします。

この馬も、次につながる非常に中身の濃いレースができたのではないでしょうか。

期待したニホンピロマドンは6着でしたが、この馬も3分21秒台で走れていますから、結果論で言えば、「この馬に対する評価に誤りはなかったけれど、上位馬の力を過小評価していた」ということになるのでしょう。

やはりゆったりと走れる阪神コースは合っていますから、相手次第では、この先馬券圏内を賑わす可能性も十分。そんな気がしています。

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