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土曜日の障害戦(8/22)

今週の障害戦は、土曜日に新潟で2鞍、日曜日に小倉で1鞍が組まれています。

今日はまず、明日土曜日の障害戦の見どころについて、簡単に解説していきたいと思います。


8月22日(土) 新潟1R


ここは実力伯仲のメンバー構成となっているので、新潟コースへの適性だったり、障害戦慣れに伴う上昇度だったりが、結果に大きく反映されそうです。

人気はかなり割れそうなイメージになりますが、信頼度的に言うと、人気馬の中で、ある程度信頼できる馬は一頭だけ。その他の馬は、顕著な不安点を抱えていて、順番を付けるのもなかなか難しいのですよね。


まず最初に、ある程度は信頼してよさそうな⑤メイショウハニーから解説していきましょう。

この馬は、障害2走目となった前走、人気はなかったものの、初戦から確実な良化を見せて勝ち馬に肉薄する2着。早くも未勝利卒業に目途を立てました。

その前走、メンバー構成的には「中の下」くらいのレベルだったと思いますが、飛越も含めこの馬の道中に運びには安定感があって、レース内容の濃い2着だったと評価できます。また、脚質に自在性があって、平沢Jの連続騎乗になることも好感が持てますね。

基本、アクシデントがなければ崩れる可能性は低いですし、勝ち切る可能性も最も高い。そんな評価でいいと思います。


ここからは、勝負圏に入ってくる能力はあるけれど、いろいろと弱点を抱えている馬たちについて、検討していこうと思います。

まずは、⑫クリップスプリンガ。初障害戦となった前走は、果敢にハナを切っての3着。勝ち馬から離されたとは言え、及第点以上の評価は与えられる内容だったと思います。

ただここは、先行馬が多い組み合わせになっているので、果たして好位から器用な競馬ができるのかという部分に不安があるのは事実。加えて、前走の東京でも飛越のたびに外に逃げていたので、2走目でその点が改善されてくるかも不透明です。

タイプ的に新潟がプラスになるようにも思えず、馬券的には、本当は消したいけれど、⑤メイショウハニー以外に信頼できる馬もいないので消し切れない。そんな、微妙な評価になってしまいますね。


次は、器用さはあるけれど、決め手に欠け新潟コースでは詰めを欠きそうな馬3頭について。

大外、⑭ルンルンキャット。この馬は、好位で器用に立ち回れる脚はあるものの、決め手がひと息。さらに、左回りでは若干外に逃げ気味になるところもあって、前走は3着でも時計は平凡ですから、新潟コースへの適性は高くないと考えていいでしょう。ポテンシャル的な比較でも、⑫クリップスプリンガよりも下というイメージなので、こちらはさらに買いたくない馬ということになりますね。

⑦ルグランパントルは、このメンバーなら前走のような大敗はないと思いますが、タイプ的には⑭ルンルンキャットと似たり寄ったり。伴Jが最高に乗った前々走でも終いは完全に脚が上がっていましたから、ここも見せ場は作るが詰めを欠いて掲示板の下の方かさらにその下。そんな評価になりそうです。

⑧ダイワスキャンプは、固定障害のコースなら馬券圏内突入の期待もあるのですが、どうも新潟コースとの相性はよくありません。五十嵐Jの立ち回り次第で上位進出の目はありますが、かなり大きな漁夫の利を得ない限りは、⑭ルンルンキャットや⑦ルグランパントルとの着争いになりそうです。


その他で能力的に馬券圏内までありそうなのは、①ホウオウアクセル、②ハギノフロンティア、⑬アーバンキッドの3頭

その中で⑬アーバンキッドは、石神Jでも抑えきれないほど引っ掛かる馬なので、簑島Jで折り合えるイメージは湧きません。ポテンシャルは高そうでも、道中、折り合いを欠いて失速という決め打ちでいいと思います。

②ハギノフロンティアは、初障害となった前走が最後の直線で失速しての6着ですが、熊沢Jが勝ちに行ってのものですし、メンバー的に上位2頭は強かったので、この6着はそれなりに評価をしてもいいのかなと思っています。正直なところ、新潟が合うタイプには思えないのでその点がなんとも微妙ですが、それでも2戦目の上積みを考えると、期待値込みでこの馬を2番手の評価にしたいですね。

問題は、①ホウオウアクセル。ポテンシャル的には、⑤メイショウハニーに次ぐ2番手という高い評価になります。ただ、前走後のコメントにも書いたとおり、この馬はスローペースで最後にひと脚使う競馬がベスト。ところが、ここは淀みのないペースになる公算が高いので、この馬向きのレースにはならなそうなのですよね。

仮に前半のペースが速くなったとしても、最後方でもいいから自分のペースを守って追走すれば、終いは確実に脚を使えるはず。だけど、北沢Jが後方でじっと我慢しているとも思えず、やっぱり、ここは力を出し切れない可能性が高いと考えた方がいいのかもしれません。本来、このメンバー構成なら、⑤メイショウハニーとの一騎打ちに持ち込んでほしいところではあるのですけれど…。


馬券、難しいですね。
⑤メイショウハニーの単勝? それとも②ハギノフロンティアとの馬連? まあ、ドカンと勝負というレースでないことは確かでしょう。



8月22日(土) 新潟4R



すみません。ここはもう白旗です。

①テイエムコンドル、④ヒロノタイリク、⑩メイショウゴウリキ、⑪クリノサンスーシの4頭は、展開次第で簡単に着順が入れ替わる力関係。この4頭が勝負圏内の上位にいる以上、さすがにどうにもしようがありません。

さらに厄介なのは、③シャリオヴァルト、⑧ザメイダンの2頭には上がり目が期待できるものの、その分を見込むとちょうど先ほどの4頭に肉薄しそうなこと。で、もっと言うと、このあたりの馬なら、人気薄の他の馬でもアッと言わせられる程度の力差しかない。そんな状況なんですよね。

あえて言うなら、もっとも上がり目が大きそうな⑧ザメイダンということになるのですが、正直なところ、あんまり自信はありません。

まあ、こんな組み合わせになることもあります。そんなときは、無理に馬券は買わない。これもまた、時に大事な判断だと思います。

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