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週末の障害戦回顧(2/11,12)

この週末は、小倉で計3鞍の障害戦が行われました。

なにはともあれ、井上敏樹Jが無事にレースを終えられたことに、ひとまず安堵しましたね!

結果はもちろん大事ですけど、何より馬とジョッキーの安全が第一ですから、その意味では無事に完走できて本当によかったな、と。

では、早速、今週も各レースを振り返っていくことにしましょう。


土曜 小倉4R 未勝利


ここは、レース途中からスピードのあるアスタースウィングがハナに行く形となって、終始淀みのないペースでレースが進んでいくこととなりました。


勝ったダンツキタイは、終始、いい位置でレースの流れに乗れていたことと、ラップが分散したことで、決め手不足という弱点を露呈せずに済んだことが、この完勝につながったと考えていいように思います。

ところで、小牧加Jにとってこれが小倉初勝利だったとはちょっと驚きですけど、彼の技術を持ってすれば、いずれ障害戦が行われる全場で勝ち鞍を挙げることは必至でしょうから、これがいいきっかけとなり、この先どんどんと進化して行ってくれることを期待しましょう。


2着トーセンオリジンは、道中の攻防ではライブリスマイルに完全に遊ばれる格好となっていましたが、結果的には、動きたいところで動けなかったことで脚が溜まり、最後のひと脚につながったと理解していいのではないでしょうか。

率直に言って、江田勇Jがうまく乗ったとは思っていませんけど、最低限、この馬の地力を引き出すくらいの騎乗はできた。そうは言えるのかもしれません。


3着アスタースウィングは、西谷Jだとやはりこうなっちゃうんですよね。この競馬で3着に残すんですから、やはり未勝利ではこの馬の地力が一枚上なんでしょうけど、このようにギクシャクとしたレースを続けている限りは、勝ち切る姿をなかなか想像できないな、と。

4着ライブリスマイルは、非常に上手なレースはできていたと思うのですけれど、思った以上に馬場に脚を取られて期待外れの結果に終わってしまいました。ただ、難波Jはやるべきことをほぼ完ぺきに遂行してくれましたし、「これで負けたらしょうがない!」というレースはできていましたから、あと一歩のところで馬券圏内を逃しましたけど、中心視した側からするとスッキリする敗戦であったと感じているところです。


土曜 小倉5R オープン


ここは、フォッサマグナがまさかの溜め逃げで勝利。

事前にさまざまなレースパターンを頭の中でイメージしていたのですが、その中にはなかったレースぶりでこの馬が勝ち切ったことには、正直、ちょっと驚かされてしまいました。

ただ、休み明け、かつ得意とは言えない道悪馬場を考慮して伴Jがこの作戦を選択した可能性もありますし、その中でしっかりと勝ち切れたことは確実に将来へと繋がっていくでしょうから、勝ち時計やレースぶり自体は平凡でも、この馬にとっては価値ある勝利になったと考えていいように思います。


2着オメガエリタージュは、さすがは森一馬Jという絶妙の捌きで好走に導いてきた印象でした。まあ、言ってもこの走破時計ですし、相手関係も軽かったので過大評価はもちろんできませんけどね。

3着クリノオウジャは、文字通り小倉で大化けした印象でしたね。前走くらいの走りだと、とてもとてもオープンでは……という印象しかありませんでしたけど、そんな馬が僅差の3着と好走するのですから、やはり競馬は難しいなと感じさせられるワンシーンとなりました。

4着レザネフォールは、序盤の位置取りが後ろになってしまったことが、最後まで響いた印象もありました。これがコース適性に起因するものなのか、それとも休み明けの影響なのかは即断できませんけど、これがこの馬の実力でないことだけは確かだと思います。

5着テイエムチューハイは、見せ場十分のレースはできましたが、現状の力ではここまでが精一杯という印象もありました。やはり、年齢的な衰えは隠せないといったところでしょうか。

8着ホッコーハナミチは、黒岩Jが仕掛けどころを間違えてしまいましたね。ただ、思った以上に人気してしまった分、最後まで後ろでじっくりと構えるレースをしづらかったという側面もありそうですから、ミスはミスなんですけど、今回に関してはやむを得ない部分もあったのかな、と。


日曜 小倉4R 未勝利


ここは、ティートラップが淀みのないペースで飛ばしたことに加え、障害コースだけ馬場の回復が遅れていたことが、レースの結果に直結したような印象もありましたね。


勝ったサンデイビスは、2戦目の今回も飛越でスムーズさを欠くところがありましたけど、レース慣れして多少なりとも追走がスムーズになったことと、荒れた馬場をまったく苦にしないこの馬のパワーが、最後のところでモノを言った勝利だったと思います。

2着マイネルグロースも、パワー型のタイプですから、今の馬場がフィットしての好走と見ていいでしょう。ただし今回は、草野Jとしてはこれ以上ないくらいのエスコートを見せての好走でしたから、次走以降も同じように走れるかは、あくまでも鞍上次第と考えて良さそうです。

3着ティートラップは、この馬なりにいいレースはできたと思いますが、もう少し道中で脚が溜まっていれば、おそらくギリギリ押し切ることができたのかな、と。とはいえ、積極的に行ってのこの結果ですから、小野寺Jを責めることはできませんが、もうひと工夫あると良かったのかなとは、正直、思うところがありましたね。

7着ミリタリータンゴは、馬場に脚を取られて前に進んで行かなかった印象もありましたから、力負けというわけではなさそうですけど、平沢Jの調子が今ひとつなのは確かなので、そこの判断を誤った部分があったのかもしれません。いや~、中心に推した馬がこの走りでは、自分的にちょっと情けないですね。

8着セルリアンルネッタは、道中でゴチャつく場面があって確かに難しい競馬にはなりましたけど、それにしても負け過ぎの感は否めません。う~ん、こちらも馬場の影響があったのかもしれませんが、それにしても不可解な負け方になってしまったのは残念というほかありません。

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