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シンプルだけど破壊力抜群の馬券作戦


ここのところ、ゆっくりと記事を書く時間が取れず、当研究所から発信する情報量が減ってしまっていましたが、ようやく元の軌道に戻れそうなので、今日は、表記のテーマで久しぶりにコネタを書いてみようと思います。

結論から先に言ってしまうと、とにかくハイレベルな条件戦を見つけて、そこで内容のあるレースをした馬を徹底的に追いかけていくという方法なのですが、ここでは、実際のレースをサンプルにして、ちょっとだけ詳しく解説してみます。


今回、サンプルに使うのは、昨年の12月13日に中山競馬場で行われたダート1,800mの2歳1勝クラスの平場戦。そう、ラペルーズが勝ったあのレースですね。

このレース、当研究所では、これまでにハイレベル戦として何度も取り上げているのですが、実は先週、この組から、当時5着のダノンハーロック、8着のタマモブトウカイ、9着のショウリノカンパイが揃って勝ち上がったことにより、何と当時10着だったショウナンアストラまでの10頭が、全頭1勝クラスで勝利を挙げるという快挙を成し遂げたのです。


ちなみに、勝ち馬ラペルーズを除く9頭について、1勝クラス勝ち上がりまでの着順と、勝ち上がった時に単勝オッズを列挙してみると、次のようになります。

2着 ディールクルム
次走以降の着順:2,2,1(180円)

3着 グランツアーテム
次走以降の着順:1(200円)

4着 メイショウムラクモ
次走以降の着順:3,1(340円)

5着 ダノンハーロック
次走以降の着順:1(280円)

6着 ティアップリオン
次走以降の着順:1(3,090円)

7着 ロードシュトローム
次走以降の着順:1(400円)

8着 タマモブトウカイ
次走以降の着順:6,4,5,4,4,1(700円)

9着 ショウリノカンパイ
次走以降の着順:4,5,6,10,1(780円)

10着 ショウナンアストラ
次走以降の着順:7,10,12,1(990円)


次に、これらラペルーズ組の9頭が、1勝クラスを勝ち上がるまでのすべてのレースで、単勝を100円ずつ購入したとすると、その購入金額と払戻金額の合計、及び回収率は下記のとおりとなります。

購入金額 2,400円
払戻金額 6,960円
回収率     290%


さて、どうでしょう。この数字を見ただけでも、一目瞭然。ティアップリオンの数字が突出しているのはありますが、その点を考慮に入れたとしても、ラペルーズ組のレベルの高さに着目するだけで、これだけ破壊力抜群の成果を得られるということがよくわかりますよね。

また、一見すると、当時2着だったディールクルムだけは、単勝を買い続けたら損をしたように見えるのですけど、この馬が勝ちあがるまでに敗れた2戦の勝ち馬は、ティアップリオンとメイショウムラクモ。つまり、レース単位で見れば単勝回収率はプラスですし、実際は単勝以外の種別の馬券も的中した可能性が高いわけで、全体としては、290%という数字以上に高い回収率を実現できたであろうことが、容易に想像できます。

ちなみに、ティアップリオンが勝った黒竹賞の2着がディールクルムで、3着がメイショウムラクモ。なのに配当は、馬連4,530円、3連複5,110円ですから、シンプルに馬券を買うだけで、自然とジャブジャブになっちゃう。う~ん、競馬は本当に不思議です。

さらに言うと、当時7着だったロードシュトロームまでは、勝ち上がりまでに馬券圏内を一回も外していないのですから、仮に3着内率という概念を用いるとすれば、9/9の10割なんですよ。いや~、これは驚異的な数字です。そう、これらの馬の馬券を単純に買い続けるだけで、爆発的な利益を得ることができたはず。そういうことなんですよね。


もちろん、いつもいつもこんなにシンプルにコトが運ぶわけではないですけど、一年に何回かは必ずこんなレースがあるもの。アリストテレスが勝った小牧特別組も、この例と少し似てはいますよね。

あちらは、キャリアを積んだ馬たちのレースだったので、馬券的にラペルーズ組ほどの破壊力はありませんでしたが、それでも、2勝クラスの条件戦で接戦を演じた3頭の中から、その後、GⅠ2着のほかにGⅡを勝った馬と、別のGⅡで2着した馬が出れば、上々の結果とは言えるでしょう。


さて今日は、「シンプルだけど破壊力抜群の馬券作戦」というテーマで、戯言を並べてみました。ちょっとでも、皆さんの参考になればうれしいです。

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