7/19(日)の障害戦回顧
早速ですが、今日の障害戦を回顧しておこうと思います。
7月19日(日) 阪神1R
混戦を見込んでいたこのレースですが、2番手追走から向正面で早々と抜け出した③マサハヤドリームが完勝という結果になりました。
事前想定との整合性でいうと、とてもモヤモヤする結果になってしまったわけですが、このレースではじめて明確化されたことも多くあったので、それらの点を中心に振り返っておこうと思います。
まずは勝った③マサハヤドリームから。この馬、今回はパドック気配も抜群で、明らかに調子を上げていましたね。前を行く⑧ケンホファヴァルトの飛越がギクシャクしていた影響で、地味にこの馬も難しい立ち回りを強いられる部分もあったと思いますが、それでも上手に走れたのは、落ち着いた精神状態でレースに臨めたことがすべてなのだろうと思います。
それでも、正面スタンド前の飛越で一旦先頭に立ってしまった場面はヒヤリとさせられたわけですが、そこでなんとか馬をなだめた森一馬Jの手腕は、実に見事だったと言えるでしょう。
また、今回のレースではっきりしたのは、この馬の場合、ある程度いいペースで引っ張ってくれる馬がいた方が、圧倒的にレースがしやすいということ。淀みないペースを刻む先行馬がいる組み合わせなら、きっと昇級しても大崩れはしないはずです。ここまで未勝利戦でくすぶっていましたが、このレースをきっかけに一気に視界が開けた印象すらありました。
続いて、2着の⑧ケンホファヴァルト。熊沢Jが主張して先手を取りきったところまではよかったのですが、1頭になると、飛越で躊躇するシーンが何度も見られたのはなんとも誤算でした。ブレーキをかけては加速しを繰り返した挙句、3コーナー手前では一旦馬群に飲み込まれたにもかかわらず、平地力で盛り返してきての2着。これには正直驚きましたし、レース前の想像以上に強い競馬をした印象ですね。
このレースを観て思ったのが、こんな味なレースができるなら、今後はむしろハナを切らない方がいいのではないかということ。まあ、そればっかりは試してみないとわかりませんが、ハナに行って飛越のたびにブレーキをかけるくらいなら、次走は控える競馬を試してみたらいいかもしれません。
ただ、今回の2着で、次走はもう馬券的妙味がありませんから、馬券の対象にするか否かは、相手関係を正確に見極めたうえでということになりそうです。
その他、3着~8着までは、事前に8頭まで絞り込んだ馬がきれいにハマっているので、順番はともかく、ほぼ想定に近いレース内容ではあったと思います。
その中で3着の⑫リーチザサミットは、阪神で控える競馬を試みて好走できた点は大きな収穫だったと思います。輸送のあった今回も比較的パドックでは落ち着いていましたから、もう大凡走のリスクはなくなったと言えるかもしれません。ただしパンチ不足なのは事実なので、相手関係次第という評価はしばらく変わりそうにありません。
このレースでの発見という意味では、②ホウオウアクセルのレースぶりに触れておかないといけないでしょう。この馬は、勝った③マサハヤドリームとは対照的に、ペースが流れてしまうと追走に苦労して厳しいレースになることが、このレースを通じてはっきりしました。
ギラーミンがスローペースを刻んだ前走は、楽に追走してそこからひと脚使えたわけですが、このレースでは追走に汲々としていて、前走で先着していた③マサハヤドリームと④ブルベアブロンゾに逆転を許しています。
この結果を見ると、3走前までとは一変して、前走、急にレース内容が良くなった理由がはっきりしたわけで、これからもスローペース想定なら要注意、淀みないペース想定なら評価を下げればいいということになります。地味ではありますが、この点は、結構な収穫になったと僕は捉えています。
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