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第69回 羽田盃のみどころ


明日は、大井で羽田盃が行われます。

寂しい出走頭数にはなりましたが、JpnI格付初年度ということもありますので、みどころを簡単に書き添えておくことにしましょう。


今年のメンバーを見渡すと、力関係の比較は案外難しくはなく、サントノーレをパラメータホースとして見れば、「雲取賞組>京浜杯組」という図式がわかりやすく浮き彫りになってきます。

ただし、、、なんですよね。

雲取賞の勝ち馬ブルーサンは、ハナに行ってナンボのいわゆる徹底先行型で、マイペースの逃げなら圧勝、自分のレースの形に持ち込めなければ惨敗、番手外の位置で我慢する形になると玉虫色の結果になる可能性もある……という非常に扱いが難しい馬。

この点をどう考えるかで、幾通りもの結論が存在することになりますので、「人気の偏りほど明確な銀行レースではない」というのが当研究所としての見解になります。


一応、勝つ確率ではブルーサン、馬券圏内の確率ではアマンテビアンコがそれぞれ筆頭の存在であり、この2頭に続くのが中央勢残りの2頭、ハビレアンモシエラという図式になってはいるのでしょう。

ただ、ハビレは千四あたりに適性がある馬で、千八は能力だけでこなしている印象がありますし、アンモシエラは近2走の内容がひと息ながら、暖かい季節になってパフォーマンスを上げてきそうな予感もありますので、この両頭の比較も非常に悩ましいところ。

加えて地方馬筆頭と言っていいマッシャーブルムは、南関東移籍後どうも本調子を欠いている様子ですが、昨年の京都でのデビュー戦だけ走れば、ここでもワンチャンスあっていい馬。中央馬勢にポカの心配が少なくない現状を踏まえならば、体調面の大幅良化を前提条件にこの馬あたりにも馬券圏内のチャンスはある。そうみていいのかもしれません。


まあ、そんなこんなな状況ですので、無理をしてまで馬券を買うべきレースではないと思いますが、もしどうしても参戦したいということであれば、目をつむってブルーサン1着固定の3連単を買うか、はたまたブルーサンがマイペースの逃げに持ち込むことができないと決め打ってこの馬が絡まない馬券を購入するか、そのどちらかになるでしょう。

間違っても、その両パターンをケアしようなどと考えてはいけません。それをやるくらいなら、「ケン」に徹してレースを愉しむ方がよっぽど建設的であると当研究所では考えています。


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