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明日の注目レース(7/25)


この週末は、障害戦が組まれておらず、ちょっとばかり退屈な感じ。今年は、オリンピックに配慮したイレギュラーな開催となっているので、仕方がない?ところもありますが、障害専門ジョッキーの活躍の場がないというのは、いささか残念な気もしますね。

シンプルに構えると、今週は投稿記事無しということになってしまうのですが、さすがにそれはどうかな、と思ったので、馬券的な興味とは切り離して、ひと鞍だけ注目のレースを挙げておくことにします。

新潟10R 糸魚川特別


このレースを取り上げたのは、全体的にメンバーレベルが高く、その中に、秋のクラシック戦線に乗ってくる可能性を秘めた馬も混じっているから、というのが主たる理由です。

昨年のこのレースの勝ち馬はレイパパレですし、もともとハイレベルなメンバー構成になりやすいレースではありますが、今年も図抜けた馬こそ見当たらないものの、曲者揃いで非常に興味深いレースが観られるような気がするんですよね。


もうひとつ、ちょうど良いものさしになってくれそうな4歳馬が2頭出走してきてくれたことも、このレースの注目度を押し上げてくれています。

昨年でいうところのカントルの役割を、今年は、②オーマイダーリン⑦アステロイドベルトの2頭が果たしてくれることが理想。もし、力を出し切ったこの2頭に先着する3歳馬が現れたとすれば、それはすなわち、秋華賞、菊花賞の本番はともかく、トライアルでなら馬券圏内に絡んでくる可能性も十分、そう考えていいと思っています。


若干の補足をしておくと、オーマイダーリンは昨年のローズS3着で権利を取って秋華賞本番でも6着と健闘。アステロイドベルトは、成績にムラがあるものの、昨年の出雲崎特別でアリストテレスの2着した時のパフォーマンスが秀逸で、新潟コースなら、上のクラスでもやれそうな潜在能力を秘めているのは間違いないというわけなんです。

そのほか、⑤ハーランズハーツ⑩アルディエンテも現級の安定勢力ですから、古馬陣の層も厚くて、3歳馬が超えていくべきハードルとしては、絶妙な高さに設定されたという見方もできるでしょう。


注目すべき3歳馬は、①ファユエン③タガノディアーナ④シャーレイポピー⑥ランドオブリバティ。すなわち、出走してきた3歳馬全頭ですね。


ファユエンは、ここまでずっと裏街道を歩んできた印象ですが、前走が地味に好内容。クセの強い今の新潟の馬場は課題ですけど、このメンバー相手にいいところを見せられると、秋に向けて俄然、期待が高まってくるとも言えるでしょう。マイナー血統のこの馬が、秋華賞戦線で活躍する姿を是非観てみたい。そんな希望を持って、このレースを観戦しようと思っています。

タガノディアーナは、今年は低レベル戦だったとは言え、なんだかんだチューリップ賞4着馬ですし、前走で当時3着のストゥーティを逆転したことも、一定の評価を与えることはできるでしょう。とは言え、この馬は一発の魅力があるタイプではなく、相手なりに走るけど詰めが甘いというキャラクターなので、昨年で言うと、ちょうどオーマイダーリンとキャラが被る印象もあるのですよね。その意味で言うと、着順はともかくとして、オーマイダーリンをレース内容で上回れるかどうかが、注目になってきます。ここでオーマイダーリンをひとひねりしてくるようなら、秋のトライアル戦でもワンチャンスの期待をかけていいかもしれないな、と。

シャーレイポピーは、ひと息入れた前走内容が強く、チューリップ賞当時とはすでに別馬と考えたほうがよいと見ています。そのチューリップ賞とて、メイケイエールに目前を横切られる不利が大きかっただけで、力負けという印象もありませんでしたから、そこからさらなる上積みがあるとすれば、多くの競馬ファンが大きな期待と寄せたくなるのも当然のように思います。もちろん、タイプ的に、超高速馬場が向くのかという疑問はありますが、逆に距離不安は軽減するので、そこは相殺されるイメージでいいかもしれません。人気馬の中では、前受けできる脚質が有利に働きそうですし、ここで前走同様の圧勝劇を見せるようなことがあれば、いよいよ秋が楽しみになってくるのではないでしょうか。

ランドオブリバティは、「この馬、まだ2勝クラスのレースに出られるの?」ってくらい、能力は完全に一枚上の存在です。ただし、NHKマイルCの振り返りでも触れたように、この先、短距離戦線を歩んだほうがよさそうな雰囲気もあって、スタート直後に長い直線が続くこのコースに適性があるかと言うと、ちょっと怖さのほうが先立つ印象もないわけではありません。もちろん、ここで良い競馬をして菊花賞戦線という選択肢もあるのでしょうが、もし引っ掛かって惨敗するようなことがあっても、一旦、立て直して、短距離路線での活躍はまだ期待できる。そんな目を持って、この馬のレースぶりを観察したいと思っています。


ここは、内目、前目有利の強烈なバイアスがある馬場で行われるレースなので、もちろん着順がいいに越したことはないですけど、仮に勝ち切れなくても、レースの内容が良ければ評価は下げないほうがいいという点には、ちょっとばかり注意してほしいですね。

昨年のレイパパレにしても、鞍上がわざわざ内ラチ沿いを選んで差し切ったくらいのレースですから、着順ばかりでなく、馬の通ったコースも、よ~く覚えておくようにしたいものです。

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