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明日の注目3歳戦(1/10)


明日は、中京でシンザン記念が行われます。

さすがに一線級の出走こそありませんが、今後、各路線の能力比較に大いに参考になりそうなレースにはなりそう。そんなこともあって、今日は、シンザン記念を注目レースとして取り上げることにしたいと思います。


金杯デーから続く圧倒的に内有利というバイアスが、シンザン記念でも踏襲されるのかが大きなポイントにはなりますが、日曜日の後半になって急に傾向が大きく変わるとも思えません。基本は前目に行く馬と、内を捌いてくる馬に有利な馬場という前提でいいでしょう。

ところがメンバーをざっと見渡すと、これといった先行馬がいないのですよね。もしかすると、京都金杯のエントシャイデンのように注文を付けてくる馬がいるかもしれませんが、先のある3歳馬の戦いであることを考えれば、しゃにむにハナに行こうとする馬は出て来ない可能性が高いのかもしれないですね。


そうすると、展開的にもっとも有利に運べそうなのが、⑩バスラットレオンになります。何もハナに行かなければ自分が行ってしまってもいいですし、何かが行くようなら、好位に控えればいいだけ。ただでさえここでは能力上位なのに、展開的にも恵まれるとなれば、まあ、好勝負は必至と考えるほうが自然だと思います。

インのいいところを取れそうな馬の中で、もっとも魅力を感じるのは④カスティーリャですね。2走前の未勝利戦で戦った4,1着馬が、朝日杯フューチュリティSで1,3着なのですから、バスラットレオンとも互角に戦えるだけの下地は十分と言えるでしょう。しかも、2着だったその2走前のレースでは、前半で前に取りつくのに余計な脚を使っていましたから、負けて強しの内容。状態面さえまともなら、ここでも好勝負必至とみました。

もう一頭、魅力を感じるのが③ルークズネスト。この馬、本当にフットワークがいいのですよね。初戦は4馬身の出遅れから外々を追い上げての2着、2走前は外枠で終始折り合いを欠いて失速、前走も前に馬を置けずに終始リズムの悪い追走になりながら、ギリギリ後続を封じるというレース内容で、ここまでの3走で、この馬が力を出し切ったシーンは一度もありませんでした。ここは、念願の内枠を引き当てましたから、なんとかゲートを五分に出せれば、前に馬を置いて脚をうまく溜められそう。直線に入って、爆発的な脚を使ってくるシーンも容易にイメージできます。まだ馬は若いですが、条件が揃ったここは、直線でアッと言わせるシーンがあってもいいのではないでしょうか。

ククナが外枠なら、⑥セラフィナイトが前に来る可能性も十分でしょう。前走の未勝利戦は、加速ラップを差し切る実に強い勝ち方でしたし、丸山Jなら、馬群の中でじっくりと脚を溜めるレースをしてくれるはず。あんまり位置取りが後ろになると苦しいですが、うまく中団のインあたりを取れると、ゴール前で馬群を割って一気に突っ込んでくるシーンが目に浮かびます。

その人気の⑮ククナですが、トラックバイアス的に、かなり厳しい条件が揃っているように思えます。ルメールJなので、意表を突いた先行策とかも普通にありかもしれないけれど、断然人気馬がトラックバイアスと完全にミスマッチになっているのなら、その馬を馬券の対象にするという選択はありえません。このメンバーなら、間違いなく能力上位の一頭ですが、ここは外から伸びてきて届かずのイメージでいきたいと考えています。



その他、中京巧者の①マリアエレーナ⑤ダディーズビビッドのほか、地味に力をつけている印象が強い⑬ロードマックス、馬は緩くても素質が高そうな⑪レゾンドゥスリールあたりもワンチャンスはありそうですから、混戦であることは間違いないと思います。

ただ、これらの馬たちなら、外枠のククナでも十分に太刀打ちできる印象が強いので、安易に手を広げることがプラスになるとは到底思えません。基本、このレースは、馬券の対象を人気薄の数頭に絞り込んで買うのが得策。そんな印象ですね。

まとめると、上位は2頭で、⑩バスラットレオンと④カスティーリャをほぼ同格と評価。続いて、好位で折り合った時の③ルークズネスト、馬群をうまく捌けた時の⑥セラフィナイトの2頭を推しておこうと思います。

それにしても、この4頭、前売り段階とはいえ、どうしてこんなにも人気がないんだろう???

土曜日、黒竹賞のティアップリオンもそうだったけど、う~ん、オッズって本当に不思議だよなあ~…。


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