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週末の障害戦回顧(5/13,14)


土曜 京都8R 京都ハイジャンプ


ここも、実質スローからの後半勝負となって、道中の位置取りとジョッキーの経験値が最終的に明暗を分ける格好となりました。


勝ったダイシンクローバーは、ペースが緩んだところでスッと位置を取りに行き、その位置でうまく息を入れた森一馬Jの手腕がとにかく光った印象でした。

もちろん、馬に操縦性の良さがあるからこそ成せる業ですので、その点、ダイシンクローバーらしさ全開のレースになったのではないかと思います。


2着トライフォーリアルは、こちらも五十嵐Jのアクセルワークが見事でした。最後の競り合いに敗れたとは言え、この馬のキャリアの浅さを考えれば、大好走と言っていいパフォーマンスだったのではないでしょうか。

3着ポルタフォリオは、やはり最後の決め手に欠けるところはありますが、ゆったりと流れる本場の長距離戦が合うようですね。

7着リアムは、この馬のスタミナを生かすシーンが訪れませんでしたので、俗にいう「展開負け」という理解でいいのでしょう。


テリオスルイの出負けは意外でしたけど、もともとこの馬は低い障害をスイスイと飛んで行くのが得意なタイプですから、出負けでリズムを崩した中で大きな固定障害を飛ばすことにより、落馬という最悪のアクシデントに見舞われたのではないか、と。

ビーマイオーシャンの小牧加Jは、やはり初のバンケット障害のところでかなり慎重になっていて、そこをクリアしてからはややエスコートが雑になった印象もありましたからね。もともと飛越面は安定しているジョッキーだけに、やはり精神的なプレッシャーが大きかったのではないでしょうか。


日曜 新潟4R 未勝利


う~ん、ここは、勝負圏内とみていた5頭による掲示板独占となりましたが、個人的な評価で序列5番目の馬に勝ち切られるというなんともヘタレな結果となってしまいました。

ただ、この新潟開催の障害戦は、らしくない淡白なレースが続いていたわけですけど、ようやくここで新潟らしさ全開の手に汗握る戦いになったことは、非常に良かったなと思っています。


勝ったモルタルは、道中の立ち回り、最終障害の飛越とも、何ひとつ文句のつけようがない騎乗を小野寺Jがやってのけたという印象。馬の力としてナンバーワンだったとは思いませんけど、小野寺Jを乗せて走らせたら一番強かった。そんな総括となりそうです。

2着メリディアンローグは、どう乗っても詰めが甘くなりますが、ギリギリでも2着を確保したのですから、まずは順当な結果と言っていいような気がしています。

3着アトラクティーボは、パドックからちょっとテンションが高くて、その分、道中で行きたがったのが痛かったですね。最後に伸び切れなかったのは、脚が溜まり切っていなかったからとハッキリしていますので、これだけのロスがあっての3着なら、負けて強しと評価していいように思います。

4着スヴァルナは、この馬らしいレースはできたのかな、と。メリディアンローグにピッタリとマークされた分、最後に少しだけ甘くはなりましたけど、こちらも新潟巧者らしい見事な走りを見せてくれたと言っていいのではないでしょうか。

5着ヒルノダカールは、思ったほどの上積みがなかった分、上位とは離されてしまいましたけど、この馬自身は、実質2秒程度時計を詰めている計算にはなりますので、今回は相手が強かった分の負けと見るべきでしょう。


日曜 新潟5R 未勝利


ここは、ベストインクラスがまるで別馬のような素晴らしい走りを見せて快勝。3:07.4という勝ち時計も非常に優秀で、正直、なかなか説明のつけづらいレース結果となりました。

う~ん、一変の理由は何なのでしょうね。デキが上向いていたとか、チークピーシーズの効果がてきめんだったとかもあるんでしょうけど、あえて言うなら、大庭Jから上野Jに乗り替わったことで馬が化けた。それくらいしかこの好走劇を説明できないな、と。


2着プンタアレナスは、新潟巧者らしい走りを見せ好タイムで走り切りましたので、今回は相手を褒める以外にないでしょう。この馬の場合は、4Rで2着したメリディアンローグとは異なり、本当に運がなかっただけの敗戦と考えていいように思います。

3着ホウオウヴォーヌは、落ち着きを増して馬のデキが上がっていましたし、想像どおり、新潟コースでパフォーマンスを急上昇させてきましたが、それでも足りなかったという3着でした。それでも、この3:08.1という時計は掛け値なしに優秀ですので、この好走は本物とみていいのではないでしょうか。

8着ノーティアスは、時計的にはこの馬なりに走っている印象もありますので、今回は相手が強かったと総括していいような気がしています。10着アイファーロブストに関しても、同様の印象でしたね。


いや~、今週も完敗でした。

ただ、新潟の2戦に関しては、結果だけが伴わなかった印象で筋のいいシミュレーションはできていただけに、余計に悔しいな、と。

ここまで、得意の新潟でなんとスコアゼロ。最終週となる来週は、絶対になんとかしないといけませんね。

引き続き「本気の競馬力向上研究所」をどうぞよろしくお願いいたします!


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