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週末の障害戦回顧(10/29,30)

この週末は、新潟で3鞍の障害戦が行われました。

基本、すべてのレースで人気サイドの決着となりましたが、個人的には、久しぶりに高精度の未来予想図が描けたので、大・大・大満足なのでした。

では、早速、レースを振り返っていくことにしましょう。


土曜 新潟1R 未勝利


ここは、「読みどおり!」と言っていいのかどうかはわかりませんけど、入障2戦目でレースぶりを改善してきたロードシャムロックが完勝しました。

レースぶりに関しては、西谷誠Jが終始インにこだわるレースをしたことで、ギリギリ折り合いはついていましたし、その分、スローペースにハマる形にはなりましたが、「ソンナノカンケイネー」とばかりに、勝負どころから大外を回す形になりながら楽々と突き抜けてしまったわけですから、まさに着差以上の完勝。そんな評価でいいように思います。


ひとつ余談ですが、つい先日、息子の凛Jの引退が発表されたばかりで、ここ最近は、競馬サークル内でいろいろと気を遣う場面が多かったのだろうと想像される西谷誠Jが、全盛期を彷彿とさせるからのような見事なエスコートで、この破天荒な馬を勝利に導いたことは賞賛に値すると考えます。

近年、彼の普段の騎乗ぶりには、非常に厳しい目を注いでいる当研究所ではありますけど、このレースに関しては、掛け値なしの好騎乗。メンタル的に非常い厳しい状況にある中、しっかりと結果を出した西谷誠Jに、精一杯の拍手を贈りたいと思います。


2着トップウイナーは、マイペースの逃げに持ち込んで負けたわけですから、やれることはすべてやり切っての2着。そう考えていいと思います。

前走の走破時計を考えると、もう少しペースを引き上げてもよかったのかもしれないですが、それはむしろロードシャムロックを利することにもなりますから、いずれにしても今回は、素直に相手を褒めるしかないのでしょう。


3着ヤップヤップヤップは、こちらも力を出し切っての3着。ペースが緩んだ向正面で、ジンワリと外から番手外に押し上げた江田勇Jの判断も良かったですからね。

4着コウソクスピードは、新潟だとここまでが限界でしょう。ただ、レースぶりには進境が見られたので、コース替わりとなる次走は、少しだけ注意が必要になるのかもしれません。

5着トーセンインパルスは、次走に向けて目途の立つレースができましたから、今後は小回りコースへの対応がカギになってくるのでしょうね。

土曜 新潟4R オープン


ここは、地力上位のマリオが、接戦を制してオープン初勝利を挙げました。

正直、この走破時計は平凡ですが、この馬にとっては内で包まれる非常に厳しい形になりましたし、その中で、僅差でも競り合いに強いこの馬のストロングポイントを活かして勝ち切ったことは、一定程度の評価をしてもいいでしょう。


2着のファルヴォーレは、前走とは異なり、勝負どころから外を回って追い上げる形になった分、最後にパタッと止まった格好でしたから、この馬のキャラを考えれば、致し方のない惜敗だったと捉えるべきかな、と。

「機動力はあるけれど、長く脚を使えない」という部分で、本質的に新潟向きでないのはあらかじめわかっていたことですから、レースぶりにもの足りなさは残っても、この馬なりには頑張って走っていると評価したいですね。


3着ポルタフォリオは、道中で急かすとよくないタイプの馬だけに、今回はペースと枠順がうまくハマった印象もあります。ただ、相手次第でオープンでもやれる可能性を示せたのは、この馬にとって大きな収穫だったのではないでしょうか。

4着シャンボールナイトは、レース序盤に激しく行きたがって消耗してしまいましたからね。それで4着なら走っているほうだと思いますし、こちらもオープンで大将級というわけではありませんけど、相手次第ではいずれまた好走のチャンスが巡ってくるのでしょう。

10着スーパーフェイバーは、道中で大きな飛越のミスなどもありましたが、このスローペースの流れに合わせていては、いずれにしても好走の目はなかったと思います。


日曜 新潟4R 未勝利


ここは、初障害馬のワンツーフィニッシュ。既走馬は、カイトレッドが3着を確保するのが精一杯というレースになりました。

このレースに関しては、戦前から既走馬の苦戦は想像できていましたから、「う~ん、やっぱりか……。」というのが正直な感想でしょうか。


勝ったレザネフォールは、戦前から競馬サークル内にいる人たちの評価が高かったようですが、その期待に応える見事な一発回答となりました。

ただ、時計は平凡ですし、ここはいかにも相手に恵まれた印象ですから、次走以降、もうワンステップ、ツーステップの上積みを期待することにしましょう。


2着のブルメンダールは、前半から行きたがるシーンがありつつの好走ですから、走破時計は遅いですけど、中身の濃いレースはできていたように思います。レースぶりから、スピードタイプであることは間違いないので、少なくとも「新潟だから好走できた」ということはないでしょう。

3着カイトレッドは、途中から控える形になっても崩れなかった点は評価できますけど、時計面を含め、レース内容的に大きな上昇があったとは言えません。ただしこの馬は、小回りコースで先行する競馬が合っていそうな気がしますので、コース替わりを味方につけての激走には、一定の注意が必要なんじゃないかと考えています。

5着アナンダライトに関しては、当研究所に言わせれば、明らかに人気しすぎなんですよね。形的には、人気を裏切った格好になっていますが、この馬自身は、概ね力を出し切っていると思います。ただこちらも、コース替わりによる前進はあり得ますから、その点だけはケアしておかないと、ですね。


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