第56回_ダービー卿ＣＴのみどころ

中山11Ｒ　ダービー卿チャレンジトロフィー

明日の中山は、回復傾向の馬場でレースが行われることになりそうです。

先週日曜日の後半は、外差し優勢なトラックバイアスとなっていましたが、芝の生育が一気に加速化する時季でもありますし、レース時に有利な脚質をここで言い当てるのは非常に難しい状況になってしまいました。

また、展開面を正確に予測するのも非常に難しいな、と。

エエヤン、クルゼイロドスルと折り合いに難がある馬が複数出走してきた中で、セッションもおそらく積極的な立ち回りをしてきそうですから、各馬の道中の位置関係次第では、レースが壊れてズブズブの決着となるところまで想定しておいたほうがいいのかもしれません。

中心には、⑥インダストリアを推します。

この馬は、中山のマイルではプラスアルファのパフォーマンスが見込める馬ですし、枠の並びも上々。大きく取りこぼした昨秋の京成杯ＡＨは、枠の並びが悪く仕上がり状態もひと息の印象がありましたので、あのレースはノーカウント扱いでいいのではないでしょうか。

そんな中、ここはこの馬の持ち味が生きそうな相手関係でもありますので、奇をてらわずこの馬のコース相性の良さを素直に評価することにしました。

２番手は、⑪ニシノスーベニア。

この馬も、中山のマイルだと水を得た魚のようにパフォーマンスレベルが一段上がりますからね。

今回は相手関係がカギにはなりますけど、ハンデの有利さと立ち回りのうまさを生かせれば、いきなりの重賞制覇まであっていいような気がします。

３番手は、⑬クルゼイロドスル。

この馬は、とにかく折り合い次第というところがありますが、ポテンシャル面ではここでも楽に通用するはず。

津村Ｊで一度控えるレースを経験している点にも好感が持てますので、早め先頭から押し切ってしまうシーンまで想像しておきたいと思います。

４番手は、⑦ディオ。

この馬は、どんなレースになっても大きく崩れないのが最大の長所。

ここも好位から確実にひと脚は使ってくるでしょうから、勝ち切るところまで行くかはともかく、ほぼ確実に上位争いの一角には絡んで来るとみて、最後のひと枠で拾っておくことにしました。

その他、セッションは、ここでも勝ち負けできる素質馬だとは思っていますけど、とにかく使える脚が短いですし、前走の相手関係もかなり微妙でしたので、今回は「掲示板の下のほうにハマる可能性が高い」と決めつけることにします。

アルナシームは、とにかく脚の使いどころが難しい馬ですので、テン乗りの横山和Ｊがどこまでスムーズに運べるかが課題となりそうです。能力はもちろん通用する馬ですが、今回はどちらかというと脚が溜まらず終いが甘くなる確率のほうが高いのかな、と。

パラレルヴィジョン、タイムトゥヘヴン、エエヤンも力は通用するはずですが、どの馬も完璧にハマり切らないと好勝負が見込めないタイプですので、あえてその少ない確率に賭ける理由はない。そう考えています。