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明日の障害戦(8/1)


今週は、明日土曜日に新潟ジャンプSが組まれています。今日は、このレースの見どころについて、解説していこうと思います。


まず、結論から先に言いますと、超難解であまり馬券を買いたくないレースではあります。はじめからそんなこと言ってしまっては元も子もないんですけれど、その分、今後の参考になるレースではありますから、見逃せないレースであることは間違いありません。

では、なぜ新潟ジャンプSは超難解なのでしょうか?

ポテンシャルの高い馬には展開が厳しくなりそうで、逆にやや能力的に微妙な馬が展開に恵まれる。端的に理由を説明するとすれば、こんな感じかなと思います。


まず、ポテンシャルだけで見た時、最上位は⑫メドウラークでしょう。実際、昨年はGⅢを勝っていますし、自分の形に持ち込めればかなり骨っぽい馬相手とも互角に戦える力があります。

ただここは、①プラチナアッシュ、③ケイティクレバー、⑧ミュートエアー、⑨ブラックワンダー、⑬ノワールギャルソンと先行馬揃いの組み合わせ。加えて出脚の鈍いこの馬がこの枠順だと、スンナリと番手を取りきるのも厳しそうです。

そうなると、展開上最も苦しい立場に置かれる可能性が高いので、確率的には馬券の対象外になる可能性大と見ています。それでも、離れた3番手とかにズッポリとはまってすんなりレースを進められると、当然、勝ち負けまであるわけですから、実に厄介だなと思うわけなんですよね。


ポテンシャル2番手は、③ケイティクレバーでしょう。前走は、枠順の不利もあり、展開上最も苦しい立場に置かれることを予想して思い切って切り捨てて正解だったわけですが、ここは二度と同じ轍は踏むまいと、積極的にゲートを出して①プラチナアッシュの番手を取りにいく公算が高い。

もし、道中離れた2番手でマイペースで運べると、先行馬の中では比較的レースが進めやすい立場に立てるので、上位争い必至だと思うのですよね。

ただし、前走の負け方が僕の想定を超えていて、展開面だけが敗因なのか、ちょっと疑問もあるんですよね。もし、夏負けとか体調面の問題もあったとすれば、短期間に立て直すのは難しいのかなと。この馬の死角は、やはり体調面にあるのではないでしょうか。


ポテンシャル3番手は、①プラチナアッシュでしょう。ただ、前走時も解説したとおり、この馬は後続に早めに来られたら即アウト。そんな極端なタイプの馬です。

逃げ馬には厳しい新潟コースでもありますし、ここも早め早めの展開になる可能性が高いので、あまり狙いたい存在ではありませんね。


逆に展開面で恵まれるのは、人気の②フォイヤーヴェルクでしょう。牽制しあう先行馬を目標にレースを進められる有利さもありますし、平地力が高いので新潟コースもプラス。さらに鞍上も森一馬Jですから、人気になるのも当然かもしれません。

ただ前走は、何もかもがうまくいってのオープン勝ちですし、相手関係にもかなり恵まれた印象があります。ですので、さらなる上積みがないと、このメンバーを力勝負でねじ伏せるのは難しいというのが現状だと思います。

正直、ここでは馬券的に買いたくない馬なのですけれど、前走同様、何もかもがうまくいきそうな雰囲気が漂っているのも事実なので、勝ち切るまではどうかも、大崩れはしないだろうというなんとも煮え切らない評価にせざるを得ません。


その他で馬券圏内の絡んでこられそうなのは、⑤ハルキストン、⑥エアカーディナル、⑬ノワールギャルソンの3頭でしょうか。


⑤ハルキストンは、基本、道中インでじっとしていた方がいいタイプ。それが前走は外を回って勝負に行ってしまったので、直線で伸び切れなかったのも当然の結果でした。

ここも理想の形に持ち込めるかがカギとなるわけですが、ここのところ中村将Jは好調ですし、先日、ガッツィーソートで見せたような、若干仕掛けを遅らせるようなレースができると、直線でジリジリとしぶとく脚を伸ばしてくるシーンも想像できます。今回はそれなりに穴人気しそうですが、狙ってみる価値は十分かもしれませんね。


⑥エアカーディナルは、前走、得意の福島で完敗。ここは人気を落としそうですが、62kgの前走はこのレースへ向けてのひと叩きにも見えるレースぶりでした。

展開的にはこの馬も恵まれそうなので、ゴール前で大外から吹っ飛んでくるシーンもあながちないとは言えないでしょう。ただそんなシーンが観られるのは、機動力がある②フォイヤーヴェルク、⑤ハルキストン、⑬ノワールギャルソンあたりが早めに前を掃除してくれた場合だけ。すべてがうまくいかないと、馬券圏内まで突っ込んでくる確率は高くないのかなとも思います。


⑬ノワールギャルソンの前走は、64kgを背負っての完勝。相手関係はともかくとしても、十分、評価に値する内容だったと思います。しかも、その前走で好位からスムーズにレースを進められたのも収穫。先行馬に厳しい流れが予想されるここでも、好位で自在に立ち回れるのは大きな強みとなりそうです。

問題は、江田勇Jの仕掛けどころ。機動力があるからといって、早めに前を捕まえに出ると最後脚が上がりそうですし、逆に待ちすぎると、平地力のある後続馬にキレ負けしそうな印象もあるのですよね。

もしこの馬に石神Jだったら迷わず本命でいいと思うのですが、江田勇Jが仕掛けどころを間違えないかといえば、正直、なんともです……。


まあ、こんな感じなんですよ。だから、馬券を買うなら決め打ちするしかなのですよね。10回やったら10回違う結果になるのが目に見える組み合わせですから、さすがに運がかなり味方してくれないと、的中はままならないのかなと思っています。

なんだか結論があるようなないようなメモになってしまったのですが、これが率直な評価なので仕方がありません。

少しでも、レースを観る際の参考になればうれしいですね。

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