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週末の障害戦回顧(6/29,30)


土曜 福島1R オープン


ここは、開幕週らしく前に行った各馬が粘る競馬となった中、ゴールドルパンが一頭だけ中団から差して来るという競馬になりました。


勝ったヴィジュネルは、番手の外で脚が溜まらないシーンがあり、レース内容的にはかなり苦しい形になっていたと思われますが、それでも最後の直線で盛り返す脚を見せて勝ち切ったのは立派でした。

着差はわずかでしたけど、他馬とは見た目以上に力の開きがあるレース内容でしたので、小回りコースなら重賞挑戦でも無視はできない存在になってきそうだねな、と。


2着ゴールドルパンは、昇級戦ながら金子Jらしいスマートな立ち回りで好走してきました。

4角では「この馬が勝ったな」という楽な手応えだった中で、ヴィジュネルに差し返されたのはいただけませんが、新潟向きと思われたこの馬が福島でも好走できたことは、きちんと評価しないといけません。


3着ハートオブアシティは、鞍上が福島コースを意識した見事な立ち回りを見せてきましたが、最後は地力の差で敗れる結果となりました。

それでも、決して悲観すべきレース内容ではありませんでしたので、これでオープンでも目途が立ったと考えていいのではないでしょうか。


4着ロンギングバースは、自分の力は100%出し切れたレースでした。

5着リレーションシップは、高田Jが最高の立ち回りを見せた中で最後の伸びを欠く結果となりましたので、結果論として言えば、今回は完全な力負けということになるのでしょう。

7着テイエムタツマキは、さすがに道中の位置取りが後ろ過ぎました。それでも、完全復調なったとみていいレースはできていますので、近い将来、好配当馬券をもたらす可能性が見えてきたとも言えそうです。

パーカッションは、芝とダートの切れ目で飛んでいたくらいで、この不器用さだと福島のバンケットの下りはスムーズに降りられません。馬はかわいそうなことになってしまいましたし、石神Jも首を負傷。こちらの読みの甘さを含め、考えうる中で最悪の結末となってしまいました。


土曜 福島4R 未勝利


ここは、楽勝態勢だったピンポイントドローが最終障害で落馬するアクシデント。福島名物と言えばそれまでですけど、やはり福島のバンケットの下りと最終障害は、人馬にとって鬼門になるようですね。


勝ったマイネルコロンブスは、上がりが極端にかかるレースになったことで、この馬の不器用さを補える格好となりました。

よって恵まれたのは確かですけど、不向きと思われる福島コースで好走できたのは収穫で、すぐにどうこうはともかく、適性の高い条件ならオープンでも通用の可能性を示すことはできたのかな、と。


2着テンメジャーガールは、やるべきことはすべてやれた感じでしたけど、やはり追い比べになると最後に甘さを露呈してしまいました。

小野寺Jの剛腕を持ってして追い比べで見劣るのですから、次走以降も全幅の信頼までは置きづらいな、と。


3着ヴァトレニは、想像どおり福島コースは合っていましたが、道中で物見をして急ブレーキをかけたのが痛かったな、と。

5着モンテイゾラは、レース内容に一定の前進はありましたが、現状ではここまでが精一杯なのかもしれません。

6着ポピュラーソングは、悪くないレースはできましたが、現状は決め手不足を補う術を持ち合わせていないようですね。


土曜 小倉1R 未勝利


ここは馬場が湿り気を帯びていたことも影響したのでしょうが、いかにも平凡な時計での決着となりました。


勝ったシゲルタヌキは、最終障害でのアクシデントを味方につけてなんとか勝ち切りました。ただまあ、このレース内容だと「勝ったことだけが収穫だった」というほかありませんね。

2着ダノンジャッカルは、敵失に乗じて差し込んできましたけど、レース内容自体はあまり高く評価できるものではなかったと思います。ただ、入障2戦目で明確な変わり身を示した点は収穫で、まだまだ伸びしろを残している点には注意が必要でしょう。

3着リトルクレバーは、入障2戦目で一変したレースを見せてきましたが、それでいて最後の追い比べで見劣ったのは、ぶっちゃけやや期待外れの感もありました。

4着パーリーブラックは、勝ったかの手応えで追い上げてきたのに、最終障害でねじり飛びを披露して急失速。福島でも最終障害で落馬した前科があるように、この馬は勢いをつけて障害を飛ぼうとすると、どうやら大きなミスをしてしまう確率が一気に高まるようです。

7着アスターチェンチは、結果から言えば積極的な競馬をし過ぎました。ただ、積極的なミスは責められませんので、井上Jにはこの失敗を是非とも今後の糧にしてほしいな、と。


引き続き「本気の競馬力向上研究所」をどうぞよろしくお願いいたします。

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