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土曜日の障害戦(8/15)


今週から、新潟、小倉、札幌の3場開催。障害戦も土曜日に小倉で2鞍、日曜日に新潟で1鞍と、複数のレース組まれるようになりました。

今日はまず、明日土曜日の障害戦の見どころについて、簡単に解説していきたいと思います。


8月15日(土) 小倉1R


ここは、未勝利の安定勢力とキャリアの浅い組の能力比較がカギになりそうなメンバー構成となりました。

まず、未勝利の安定勢力として挙げられるのは、内から順に③メメニシコリ、⑨ディード、⑫ニシノベイオウルフの3頭になります。この3頭は、どの馬も過去に馬券に絡んだ実績がありますから、一応は注意が必要な位置にはいるけれど、積極的に馬券を買いたくはないという評価にしておきましょう。


その上で、これらの安定勢力と互角かそれ以上の戦いができそうな馬を何頭かピックアップしてみます。

まずは、前回味のあるレースぶりで2着した②ケンホファヴァルト。おそらくこの馬が一番人気になるのでしょう。前走時の回顧でも書きましたが、逃げて一旦は馬群に吸収されながらも、勝負どころから馬群を縫って巻き返してきたレースぶりには本当に驚かされました。実に内容の濃いレースだったと思います。

ただ、ここも主張すればハナを切れそうですが、熊沢Jがどのように乗ってくるのかちょっと読み切れないところもあるのですよね。というのも、前走は一頭での飛越になるとブレーキをかけていて、そのたびに大きなロスをつくっていましたから、今回は、あえて道中は控えるという作戦もあるのかなと。逃げるにしても控えるにしても、まだ気性的に全幅の信頼までは置けないところがあるのは事実でしょう。

おそらく、⑧ダイシンクローバー騎乗の佐久間Jのマークもきつくなりそうですから、圧勝もあるけど惨敗もある。そんな微妙な評価にならざるを得ないのが、なんともせつないですね。


続いて、⑤ブライトエンパイア。ここが難波Jの復帰戦になりますね。

前走は向正面で落馬してしまったわけですが、それがなくとも上位進出はなかったと思います。福島での初障害戦よりも内容は悪くなっていましたから、基本的に新潟コースではスタミナのごまかしが利かなかったということなのでしょう。

その点、今回小倉に替わるのは歓迎材料。おそらく、初戦と同じくらいの走りは見せてくれそうです。

とは言え、その2走前でもジョーカーワイルドと接戦の3着。イメージとしては、未勝利の安定勢力と互角くらいのイメージでしょうか。う~ん、この馬はとても取捨が難しい位置という評価になってしまいますね。


お次は、⑧ダイシンクローバー。過去2戦を見る限り、先行力があって飛越も安定。だけど、終いが甘くて決め手に欠ける。そんなレースぶりでした。

こういうタイプは、キャリアを重ねても意外に伸び悩むケースが多く、ここもガチンコ勝負ではやや劣勢かもしれません。

ただ、器用さが生きる小倉替わりは大きなプラス材料ですし、佐久間Jなら道中はほとんどロスなく乗ってきてくれるでしょうから、馬券圏内の可能性もそこそこ高いように思えます。決め手がない分、勝ち切るまではどうかも、安定勢力との比較では、こちらをやや上にとってみたいイメージですね。


もう一頭は、⑩モザイク。初障害となった前走でも、後方からバテずに伸びて4着。早々に、未勝利卒業の目途を立てた印象すらありました。

ただ、前走のメンバー構成はかなり脆弱で、時計面でも物足りなさが残るのも事実。ここは、前走からどれだけ上積みがあるかが焦点になってくるでしょう。私見としては、安定勢力よりはこちらがやや上。期待値は、⑧ダイシンクローバーとほぼ同等くらいでしょうか。

ただ、こちらはおそらく2番人気。馬券を買うなら、種別も含めてかなり悩むところではあります。


う~ん、このレース、難しいですね。あえて言うなら、コスパがいいのは⑧ダイシンクローバーでしょうか。

このレース自体、あまり馬券を買いたいイメージはありませんが、もし買うとすれば、馬連とか3連複で⑧ダイシンクローバーを絡めた馬券を少額買って、うまく引っ掛かったらラッキー。そんなイメージで行くしかなさそうです。


8月15日(土) 小倉4R



明日はこちらの方が、馬券的な面白みがあるかなと思わせる雰囲気があります。

人気は、⑧ビッグスモーキー、③マサハヤドリーム、①マーニ、⑤サトノエメラルドあたりになりそうですね。


まずこの中で、はっきり消したいのが⑧ビッグスモーキー。前走2着とはいえ、走破時計や相手関係はいかにも平凡で、基本的に人気先行タイプという評価になりますから、こういうタイプは追いかけてはいけません。

もちろん、上位に顔を出す可能性はありますが、そんな可能性まで拾っていたら、無駄馬券ばかりが増えてしまいますからね。ここは、赤っ恥上等というくらいの気持ちで、バシッと切ります。


さて、残りの3頭はそれぞれに一長一短があるものの、基本は3頭とも勝ち負けに近い位置にいると考えていいでしょう。

まずは、内から順に①マーニ。この馬は、一戦ごとに大きな進境を見せていて、重賞の前走でも、一瞬あわやのシーンまで演出しました。

2週前に新潟を除外された影響は正直気になりますが、センスのいい走りから小倉との相性もよさそうですし、普通に勝ち負けを期待していいでしょう。

なんだか三津谷Jはこの馬の専属障害ジョッキーみたいになっていますが、立ち回りのうまさにはキャリア不足を感じさせない魅力もあるので、ここはその騎乗ぶりに期待をかけてみたいレースにはなりますね。


次は、③マサハヤドリーム。圧勝となった前走は、パドック気配もレースぶりも完全にひと皮むけた印象がありました。

前走の勝ち時計も優秀ですし、①マーニか⑤サトノエメラルドを先に行かせて好位のポケット折り合えれば、ここも勝ち負けになる公算が強いと思います。

気になるのは、小倉への輸送でイレ込まないか、その一点。事前購入はせず、パドックで落ち着いているかどうかを確認してから、取捨を選択したいところです。


一番評価に悩むのが、⑤サトノエメラルド。昨年秋の阪神ジャンプSでは、メドウラーク、シンキングダンサーと僅差の勝負を演じていますし、未勝利戦とはいえ小倉コースに実績もありますから、ポテンシャルの高さだけを言えば、この馬が一番とも言えるんですよね。

ただここは、久々の障害戦になりますし、機動力抜群の①マーニや③マサハヤドリームは、もっとも戦いにくい相手にも思えます。有力馬の一頭には違いありませんが、確率論的には3番手。もし③マサハヤドリームの状態に?がつくようなら、2番手にという評価に落ち着きそうです。


もう一頭、穴なら⑩クリノライジンでしょう。未勝利戦をロスの多い小野寺Jで勝ち切ったことも評価できますし、その時の勝ち時計は、前日の⑧ビッグスモーキーの走破時計を上回っています。ここは熊沢Jですし、もしまともな状態で出走してきたら、⑧ビッグスモーキーには普通に先着してくるイメージなのですよね。

地力的には、上位3頭にやや足りないと思うのですが、前がやり合う流れになって展開がハマれば、馬券圏内も十分にありうるという評価でいいと思います。

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