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第60回 函館記念のみどころ


函館11R 函館記念


土曜日の函館は、最終週にしては速い時計が出ていて、トラックバイアス的にも内を通った馬が好走できる状況が未だ保たれているように見えました。

それを踏まえると、例年の時計がかかる函館記念のイメージは一旦クリアにすべきで、道中の立ち回り如何によって着順が大きく変わってくるレースになりそう。そんな予感がしています。


展開的には、アウスヴァールとホウオウビスケッツのどちらかがハナを切る形となりそうですが、鞍上の性格的を考えると、どちらがハナを切るにせよ淀みのないハイペースにはおそらくならないのでしょう。

だとすると、ズブズブの追い込み決着までは望み薄で、後方待機組はうまくハマっても馬券圏内に一頭まで。今年のレースに関しては、それくらいのヤマを張っていいのかもしれません。


中心には、⑥リカンカブールを推します。

この馬に関しては、時計の出る洋芝がフィットしそうなイメージがありますし、好枠を引けたことにより、前の2頭を見ながら余裕をもってレースを進められる位置を労せず確保できそうな感じがするのですよね。

相手関係の面でも、これくらいのメンバー構成ならむしろ恵まれた印象すらありますので、課題らしい課題は休み明けで仕上がりがどうかだけ。そう考えています。


2番手は、①サヴォーナ

この馬からすると、GⅢのハンデ戦のメンバーはかなり組み易いのではないか、と。

確かに「低レベル世代の詰めに課題がある馬」ではありますけど、さすがにこの相手関係で力が足りないということはありませんので、馬場適性や枠の並び等々を考慮に入れるならば、「勝ち切るシーンもありうる2番手」という評価でいいのではないでしょうか。


3番手は、⑭ハヤヤッコ

近走で戦ってきた馬たちのレベルを考えると、この馬もここでは力上位の存在であると言っていいように思います。

今年はそれなりの時計での決着になりそうですから、その分だけやや評価を落とした格好になるのですけれど、それでもこの位置には置いておきたい存在。そうは言えるでしょう。


4番手は、⑯マイネルクリソーラ

この馬には、函館の芝が合っていますし、今年の中山金杯のレース内容を振り返ってみれば、休み明けのリカンカブールを中心視しておいてこちらを消すとすればやや筋が通らないのではないか、と。

まあ、どう乗っても詰めが甘いのは確かで、この馬が勝ち切るところまでは想像しづらいですけど、しれーっと馬券圏内を確保してくるケースなら、大いにあり得るんじゃないかと思っています。


その他、チャックネイトに関しては、この相手関係だとさすがに軽視はできませんが、枠の並びとハンデを考えた時に、どうしても順番的に拾い切ることができませんでした。

ホウオウビスケッツは、徹底先行策が取れればここも勝ち負けの可能性はありそうなんですけど、アウスヴァールよりも外の枠に入ってしまったのがなんとも嫌で……

トップナイフは、まずスタート下手がしっかりと改善されたのかが問題となりますし、仮に五分のスタートを切ったとしても、時計の速い決着が想定される中で差す形の競馬になってどうなのか、と。

サンストックトンに関しては、典型的な夏馬で展開がハマればワンチャンスある馬だけに、マイネルクリソーラとの比較でどちらを最後のひと枠に拾うべきかずいぶん悩んだのですがね。結果、前走のレース内容がもの足りないと判断してこちらの評価を下げたのですが、今回はこの判断が裏目に出ないことを願うしかありません。


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