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高松宮記念の見どころ


明日は、中京でGⅠ高松宮記念が行われます。

今年も、GⅠにしてはメンバーレベルが高いとは言えず、同じメンバー、同じ枠順で10回レースをやったら、10回とも異なる結果になるような雰囲気が漂っているんですよね。

このように、ただでさえ大混戦の様相を呈しているわけですが、それに加えて、天候とトラックバイアスも非常に微妙。こんなことを言っては元も子もないのですけれど、今回ばかりは「一日前に未来予想図を描くのはさすがに無理でしょ!」というのが率直な感想ではあります。

さりとて、完全にさじを投げてしまうのも、当研究所を訪問してくださった方に申し訳ない。そんな思いももちろんあるので、今日は、ちょっとイレギュラーなんですけど、「前提条件付き見どころ解説」という形での発信とさせていただこうと思っています。その点、どうかご容赦ください。

中京11R 高松宮記念


明日の豊明市の天気予報を見ると、午前中から本降りになる予報が出ています。だとすると、レースが行われる頃には、かなり馬場は悪化していることになりますね。

ただし、なんです…。念のためスパコンのデータも確認してみたのですが、こちらの試算では、本格的な降りはじめは午後からになっているんですよね。今日の時点では、中京の芝コースは普通に高速馬場でしたから、もしスパコンの予測が正しいとすると、発走時までに、極端には馬場が悪化しないんじゃないか、とも……。う~ん、なんとも微妙だな~。


「馬場読みを外した時点で、噛み合うはずもない」という大前提があって、今日は「前提条件付き見どころ解説」とさせていただくわけですが、もし、ギリギリまで待ってから馬券を買える環境が皆さんに与えられているのなら、9R大寒桜賞時のトラックバイアスと時計を確かめてから、是非、馬券を買ってほしいですね。さらに言えば、そこから1時間分、雨が余計に降ることを計算に入れつつレースシミュレーションをすると、より精度の高い予想ができるのだろうと思います。

少なくとも明日に関しては、前売り馬券を買うのはやめたほうが得策。そのことだけは、はじめに強調しておきたいですね。


さて、見どころ解説を始める前に、まずはその「前提条件」から。諸々の情報を考慮して、「発走時の馬場状態は、重または不良。勝ち時計は1分9秒台」という想定でいきます。

中京の芝コースは、今週からBコースに替わって、先週まで最内に存在していたビクトリーロードがカバーされる形に。その影響がどう出るか、土曜日の競馬に注目していたのですが、基本は内も外もフラット。ただし、内2頭分くらいはやや馬場が荒れていて、ペース次第ではイン差しが決まるものの、追い比べになるとやや外が有利かな、くらいの馬場になっていました。

全体的に速い時計が出てはいましたけど、少しでも雨が降ったら、最内はデッドゾーンになるイメージでいいでしょう。


そうすると、ある程度、外差しが利くイメージでいいと思いますし、前掲ラップになることが予想される分、後ろからでも差し届くという想定でいいような気もするのですよね。

もちろん、先行各馬が、直線で内をあけて、馬場のいいところに持ち出すパターンも想像しておいたほうがいいのですが、仮にそうなったとしても、先週までのように、外を回した差し馬が全滅という競馬にはならないはず。そういう意味で言うと、やや皮肉な話ではありますが、Bコース替わりと雨の影響で、むしろ公平な馬場でレースが行われることになったのかな、と。


展開的には、④モズスーパーフレアが何が何でも行き切る姿勢を見せ、その外から⑫セイウンコウセイ⑯レシステンシアが、つついて行くような形になりそうです。

レシステンシアがすんなりと番手に収まるのか、それともセイウンコウセイに内から抵抗されて雁行状態になってしまうのか。実はここが、最初の大きなポイントになると思うのですよね。基本、積極的な浜中Jですから、番手は譲らないくらいの強い気持ちを持ってゲートを出していくと思いますが、そこで幸Jに内から突っ張られると、息が入らず、苦しい展開になることも予想されます。

個人的な見立てでは、結構な確率でセイウンコウセイに抵抗されて、レシステンシアは3番手の外目を追走する形になるんじゃないか、と。ただし、馬場が悪化しきって、モズスーパーフレアが勝手に止まってくれる形になれば、桜花賞時のように自然と先頭に立つ競馬もできそうで、ここをどう読むかは、的中、不的中を分ける重要なポイントになってくるでしょう。

この先行3頭の中では、当然、レシステンシアがもっとも有力ということになるのでしょうが、単勝2倍台の1番人気馬としては、かなり危ないイメージもつきまとう。そんな評価をしています。


では、先行勢の直後の馬たちはどうか。

⑩ラウダシオン⑮マルターズディオサあたりが4,5番手あたりを追走するイメージになるのでしょうかね。

マルターズディオサは、イン有利のトラックバイアスの中、外枠から2着に流れ込んだ阪神カップの内容が非常に強く、馬場の悪化が最小限にとどまれば、先行各馬の直後から、抜け出してくるシーンも十分のように思えます。イメージとしては、昨年のクリノガウディーのような競馬ができると、結構いい線行くんじゃないか、と。

桜花賞の時くらいまで馬場が悪化してしまうと、ノメって持ち味を殺されてしまうと思いますが、多少の雨で時計が掛かることは、むしろ歓迎材料と捉えていいのではないでしょうか。

ラウダシオンのほうも、ある程度前を追いかけて行っても、そこからひと脚使える器用さがあるのは大きな魅力。勝つまではどうかも、好位から流れ込んでの3着とかは、普通にイメージできるような気がするんですよね。


中団から差してくる組の中では、やはり⑭ダノンスマッシュが有力なんだろうと思います。

ゲートさえまともなら、中団前くらいで脚を溜められるでしょうから、馬場のいいところを選んで差し込んでくるイメージが湧いてきます。極端に馬場が悪化してしまったら厳しいと思いますけど、こちらも多少時計がかかる程度の悪化なら、むしろ歓迎材料と捉えていいのではないでしょうか。


さらにその後ろから差してくる⑨インディチャンプは、重馬場適性は未知数のところがありますけど、このメンバーなら地力は間違いなくNO.1ですからねえ~。

時計がかかることで距離適性の部分はかなり相殺されますから、ならば、この馬が外からズドンというシーンも想像できますよね。なんとなくですけれど、今回は、その確率が最も高いような気が……。


まとめると、⑯レシステンシアが一旦抜け出したところに、外から⑮マルターズディオサが並びかけ、さらに外から⑭ダノンスマッシュが襲い掛かる。⑩ラウダシオンは、馬場の真ん中あたりでジリジリと脚を使って必死に抵抗。そんな激しい攻防が続く中、馬場の大外から⑨インディチャンプがものすごい脚でぶっ飛んでくる。

馬場読みがあっていればの話ですが、現状の想定では、こんなシミュレーションで行きたいと考えています。

馬券的には、⑨インディチャンプを中心に、相手は⑮マルターズディオサ⑭ダノンスマッシュの2頭が有力。あとは、⑩ラウダシオンの流れ込みをケアするかどうかが検討材料かな、と。う~ん、⑯レシステンシアって、そんなに強いのかなあ~???

先週までの馬場なら、④モズスーパーフレア⑯レシステンシアの行った行った馬券でよかったんですけどねえ~。ふむふむ、やっぱり難解だな、このレース……(汗)

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