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フェブラリーSの見どころ


明日は、中央で今年最初のGⅠレース、フェブラリーステークスが東京で行われます。

実力伯仲の大混戦で、⑮ミューチャリーの大外ズドンも含め、ノーチャンスの馬はほぼゼロ。これは非常にシミュレーションしがいがあるなと思っていた矢先、東京ダートの馬場傾向激変によって、週中からつくり上げてきたイメージはゼロベースへと逆戻り。う~ん、ほんとガッカリです。

とは言え、最初からあきらめてしまうのは、マイポリシーに反すること。正直、精度に自信はないですけど、見どころ解説だけは、しっかりとやっておこうと思います。

東京11R フェブラリーステークス GⅠ


さて、まずはその東京ダートの馬場傾向の話から。

馬場が軽かった開催初日の午前中を除き、先週までの東京ダートは、力があればどこからでも持ってくることができる非常にフェアな馬場になっていました。ところが、なんと今日になってその傾向が激変。外々を回ったら、力が2枚くらい上の馬でも伸び切れない特殊な馬場へと、一気に変貌を遂げてしまったのです。

JRAのホームページに掲載されたレース結果の「コーナー通過順位」を見れば一目瞭然なのですが、今日2/20(土)に行われたダートのレースは「行った行った」のオンパレード。能力がちょっとくらい足りなくても、スムーズに先行できたら残っちゃう、みたいなレースの連続でしたね。「JRAさん、こんな偏った馬場でGⅠなんかやって本当にいいの?」とツッコミを入れたくなるほど、運、不運に大きく左右されるおかしな馬場になってしまったな、と。

もし、明日も同様の傾向が続くようなら、外を回る差し馬には圧倒的に不利。そのことだけは、断言してもいいでしょう。ただし、馬場の乾きが進んで傾向が変わってくる可能性を捨てきることはできないので、最終判断は、9RヒヤシンスSに出走するラペルーズ、レディバグの2頭のレースぶりを見てから、ということになりそうです。


次に展開ですが、揉まれ弱い馬が内枠に固まったこともあって、非常に読みづらいのですよね。

⑤サクセスエナジーがある程度出して行くことは想定できても、芝スタートのダート戦がはじめてとなる④ヘリオスが、どの程度行き脚がつくのかは完全に未知数。この2頭の動き次第で、揉まれ弱い①エアアルマス②インティ③カフェファラオの走りに大きな影響が出ることは間違いありませんから、そこの読み次第で、レースシミュレーションはまったく違うものになってくるのだろうと考えています。

まあ、スローになることはないでしょうけど、土曜日の馬場で、先行馬が一頭も残らないという結果を想像するのは、とても難しいこと。ならば、「それなりに追走を問われてもスタミナを大きく削がれることはなく、さらにそこからもうひと脚使える馬」を狙うというのが、現状における精いっぱいの判断になるかもしれないですね。


単純比較なポテンシャルの比較だけで言えば、せいぜい5,6番手がいいところだとは思うのですが、今の馬場に適性面ではっきりと噛み合うのは⑥アルクトスをおいてほかにないでしょう。正直、底力勝負になったらツライですけど、土曜日と同じような馬場でやったら、この馬の好走確率がおそらく最も高い。そんなふうに思っています。

同じく適性面で噛み合いそうなのが、⑩エアスピネル。こちらは、中団からレースを進める形になるのでしょうが、鮫島克駿Jなら、前に馬を置いてしっかりと脚を溜められるはず。そんな形に持ち込めると、残り200mを切ってから、最内、ないし馬群の間からジリジリと差を詰めてくるイメージも十分に湧いてきます。こちらも地力勝負ではどこさもないですが、特殊馬場という前提で考えると、非常に怖い存在だな、と。

適性面だけを言えば、①エアアルマスにも怖さはあります。こちらは、最内枠で揉まれ込んで、惨敗する可能性が高いのは確かなのですが、道中、縦長になって、どこかで砂を被らない位置に持ち出せるような展開になると、この馬でも十分に足りるんじゃないかと思うのですよね。確率は高くないですけど、一発の魅力は十分かなとも思います。


②インティは能力は足りるので、被されない展開に持ち込めればワンチャンスあるでしょう。スタート直後の攻防がカギを握ることになりますが、トラックバイアス的には、この馬にちょっと風が吹いた印象もあります。

③カフェファラオも能力的には足りますが、枠の並びがなんとも厳しい。ノーチャンスではないですけど、人気とのバランスはよくないですね。

先週までの馬場なら、⑨サンライズノヴァ中心で行けると思っていたのですがね。う~ん、この馬、持ってないというかなんというか…。ヒヤシンスSの結果次第では、狙いが立つ場面があっていいとは思いますが、、、

⑬ソリストサンダー⑭オーヴェルニュ⑯レッドルゼルも、能力的には勝負圏内にいると思うのですが、いかんせんこの馬場で外枠は厳しいですね。器用さのあるソリストサンダーが、馬群の中に入れてレースを進めた時にワンチャンスありそうですが、確率論的には、ちょっと狙いづらいな、と。


う~ん、GⅠレースなのに、強烈なトラックバイアスに振り回されるのって、やっぱりなんだかなって思ってしまいますよね。それでもレースは行われるので、そこは馬券を買う側が、今の状況にアジャストするしかないのですが…。

まあ、最低限、全馬無事に。そして、結果はどうあれ、見ごたえのあるレースになってくれたらそれで十分、今回はそんなスタンスで、レースを観戦しようと思っています。

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