土曜日の障害戦(1/27)
小倉4R 未勝利
ここは、全体的に力差の大きい組み合わせとなりましたが、有力馬は全頭先行脚質ですので、展開面が重要なカギを握ることは間違いなさそうです。
前の各馬がそれぞれに折り合いをつければ、概ね人気どころによる決着が濃厚である反面、激しい位置取り争いが展開されお互いに神経をすり減らすような流れになると、一定程度紛れる余地も残されている。そんな見立てでいいような気がしています。
中心には、③ゼンカイテンを推します。
この馬は、2走前に超ハイレベル戦で僅差、好時計の4着と素晴らしい走りを見せ、前走は最初の飛越でジョッキーの鐙が外れる大きなロスがありながらの3着と、内容の濃いレースを続けているんですよね。しかもそれが、決して向いているとは思えない新潟での好走劇であったという点にも、大いに注目すべきでしょう。
そんな中、この馬にとっていかにも相性が良さそうな小倉へのコース替わり。つまり今回は、「この馬に勝ってください」という条件が見事に揃いましたので、あとは鞍上に任せるだけでいいのかな、と。
2番手は、⑧サインオブサクセス。
この馬の前走は、勝負どころまでずっと首を横に振って掛かり通しだったのを、鞍上がレースを教えるためにガッチリ抑え込むというなんとも上野Jらしいレースぶり。しかも着地で危ないシーンが2度あった中で、最後にしっかりと脚を使ったレースぶりは大いに評価すべきと考えます。
そして、今回が入障2戦目。上野Jのこのパターンは、確実に勝ち負けを意識した乗り方をしてくるはずですので、時計は秒単位で大きく詰まってくるに違いない。そう考えてこの位置に置くこととしました。
3番手は、⑩ノアチェリー。
この馬、ブリンカー着用後は行きっぷりが一変。さらに、前走で福島偏重というキャラも払拭できましたので、ここも上位争いに絡んでくる可能性は高い。シンプルにそう判断しました。
序列が3番手になったのは、この馬の評価を落としたのではなく上位に評価した2頭の力を買っているから。そうご理解ください。
4番手は、④メリーセンス。
この馬は、未勝利なら通用しそうな雰囲気を持っていて、前走でも一発を狙ってみたという経緯があるのですけれど、その馬が今回はブリンカーを着用してきたのですよね。
もしもこちらの見立てが誤っていなかったとすれば、ブリンカーで一変する可能性も残されていますので、最後のひと枠はこの馬に捧げてもいいのかな、と。
その他、ロードシュトロームは、小倉でパフォーマンスが上がってきそうなのですけれど、この鞍上だと、前のガチャガチャに巻き込まれて苦しい競馬になってしまう公算が高い。そう考えて、泣く泣く消しました。あえて穴を狙いたい方にとっては、一考の余地がある馬だと思うのですがね。
小倉8R 牛若丸ジャンプステークス
ここは、重賞勝ち馬の出走がありますし、他にもまだまだ上がありそうな馬も賛成してきましたので、ほぼ重賞級のメンバー構成になったと理解していいでしょう。
平場のオープン戦では、勝ったり負けたりを繰り返すメンバー構成になることが多いですけど、ここは一定の地力がないと勝ち負けに持ち込むのはかなり難しい。そんなハイレベルのレースとなりそうです。
そんな中、ポイントとなるのは展開面。
単騎逃げほぼ確実、でも距離に不安の残るフォッサマグナが、はたしてどんなレースメイクをしてくるのか……。
前がバラければ、後続の仕掛けどころが難しくなりそうですし、逆に思ったほどのハイペースにならなければ、途中からグレートバローズが動いて行く展開が予想されますので、どちらの展開になるとヤマを張るのかによって、結論はまったく違ったものになる。
個人的には、そんな予感がしています。
中心には、①ブリヨンカズマを推します。
この馬の前走は、終始外々を回される苦しい形ながら、勝負どころでは楽に2着かという痺れるような手応え。惜しくも最終障害の着地で落馬してしまいましたが、当時のメンバー構成であのレースができるなら、ここでも当然勝ち負けを期待できる。そう考えています。
あとは、小倉コースがどうかと、フォッサマグナがつくる展開面に惑わされないかですが、五十嵐Jの最内枠なら、どんなレースの形になっても最低限のレースはしてくれるのではないか、と。
2番手は、⑭ケイティクレバー。
この馬にとって斤量減は大きなプラス材料となりますし、ここは離れた2番手で実質ハナを切っているのと同じような形でレースを進められそう。
上野Jの騎乗なら、フォッサマグナは野放しにして自分のレースに徹してくるでしょうから、グレートバローズのマクリにうまく対応できればという条件は付きますけど、それを考慮してもこれ以上は評価を下げられないのではないか、と。
3番手は、⑧グレートバローズ。
早め先頭から押し切るというレースの形を持っているこの馬にとって、フォッサマグナは間違いなく厄介な存在ではありますけど、ハイペースになったらなったで、一応、差す形でもレースができる点はひとつの安心材料と言えるでしょう。
おそらく理想のレースにはならないのでしょうが、小倉コース自体は得意な馬ですから、うまく行かないなりになんだかんだ上位争いには絡んでくる。そんな見立てをしています。
4番手は、⑥サクセッション。
新潟に良績が偏っているこの馬ですが、レースぶりを見る限り、他のコースでも十分に結果を残せるキャラクターではあるのでしょう。ただし問題は、バンケットの下りを苦手にしている点。福島よりは傾斜が緩い小倉コースなので、過度な心配は要らないのかもしれませんけど、3走前のレースぶりを振り返ってみると、やはり不安が残るのは事実なんですよね。
まあそれでも、この馬の地力をもってすれば勝ち負けに持ち込んできても不思議はありませんので、最後のひと枠はこの馬ということにしました。
その他、ブレッシングレインは、サクセッションとの順位付けを最後まで迷ったのですけれど、地力の比較で泣く泣く消したという経緯があります。力的にはここでも通用しておかしくはありませんし、この枠を引いての小野寺Jというのも怖いんですけどね。
フォッサマグナは、距離を嫌って消しました。伴Jのレースメイクがハマれば勝ち負けまでありそうですけど、飛ばし過ぎるとスタミナ切れするでしょうし、ペースを緩め過ぎると高田Jの餌食になってしまうのでしょうから、いかにもスイートスポットが狭い気がして……
サイードも、馬券圏内という意味では走破圏の一頭という評価にはなります。ただ、ここはいかにも相手が強い印象で、正直この馬までは手が回りませんでした。
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