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週末の障害戦回顧(2/4,5)

この週末は、小倉で計3鞍の障害戦が行われました。

落馬多重事故が起きてしまったことは残念でしたが、ようやくレースが落ち着いてきた感じもあって、その点は前向きに捉えたいなと思います。個人的にも、クリーンヒット一本に、惜しい当たりの凡打2つと、シミュレーションの内容は一気にカイゼンしてきましたから、そこはプラスと捉えていいのでしょう。


とはいえ、ただでさえ障害ジョッキーの面子が脆弱な中、石神Jまでが戦線離脱となると、この先、常識的なレースが減ってしまうのではないだろうかという懸念が、、、

私がボヤいたところで何かが変わるわけではありませんから、それを言っても仕方がないのですけれどね……。


まあまあ、なにはともあれ、今週も早速、各レースを振り返っていくことにしましょう。


土曜 小倉4R オープン


ここは、人気のロードアクアが主導権を握って以降、好位では位置取り争いの神経戦が繰り広げられていましたが、レース全体としては、平穏無事な決着になりました。


勝ったロードアクアは、このメンバー構成でマイペースの単騎逃げに持ち込めれば、どうやっても負けないのでしょうね。

勝ったこと以外、特に進境があったわけではありませんけど、基本的に飛越は上手ですし、本質的なスピードを持ち合わせているので、新潟コースを除けば、重賞や特別戦でもソコソコの戦いに持ち込めそうな印象もあります。


2着ショウナンサルヴォは、中村Jの立ち回りがとにかく見事でした。

彼自身、先週は特に流れが悪かったですし、個人的には期待と不安が半々くらいだったのですけれど、結果的には、ほぼ完璧な騎乗を見せてくれましたね。馬のほうも、エキサイトしたりすることもなく、終始、落ち着いて走れていましたから、その点は収穫だったと思います。


3着グレートバローズは、スローペースになった分、不器用な面が響いて3着に甘んじる格好となりましたが、小坂Jとしてできることはしっかりとやれていましたし、今回はこのあたりの着順が妥当だったのかもしれません。

4着ポートロイヤルは、先行粘り込みの戦法で安定して走れるようになりましたから、今後、中山や阪神でのさらなる一歩前進が期待できそうですね。

5着ジャディードは、相手なりに走れるこの馬の長所を生かす競馬は最大限できたと思います。今回に関しては、それでも馬券圏内には届かなかったと理解すべきでしょう。

6着マイネルダンクは、やはり小倉コースだとスピード負けしちゃう印象ですね。こちらは、舞台設定が変われば、すぐにでも巻き返してくる可能性があるように思います。


土曜 小倉5R 未勝利


ここは、勝負どころを前にして手応えに余裕のある馬がスマッシャーとバレッティの2頭しかいなかったのですけれど、そのうちの一頭が落馬してしまったことにより、人気面はともかく2着争いがカオスになってしまった印象でした。


勝ったスマッシャーは、まだまだ飛越にスムーズさを欠くところがありますし、この勝ち時計、この着差ともまだまだもの足りないのですけれど、ここはとりあえず勝ち切ったことを収穫と捉えればいいのではないでしょうか。

この馬の場合、先々、時計面はまだまだ詰まるでしょうし、適性も小倉ではないとハッキリしましたから、使ってくる条件次第では、昇級即通用のシーンまであるかもしれませんね。


2着ヴァンクールシルクは、後続の落馬事故の乗じる形での2着流れ込みですから、大した評価はできません。最後の追い比べでの伴Jの迫力ある追いっぷりだけは、みどころがありましたけど……。

3着モーニングアヤメも、恵まれた3着と言っていいでしょう。ただし、簑島Jはこれで3週連続の馬券圏内確保となりますから、この大躍進については、しっかりと評価しておかないといけないのではないでしょうか。

4着シゲルキンセイは、だいたいこんなものなんじゃないでしょうかね。小倉で馬券圏内に喰い込んだ実績があるとはいえ、当時は相手がかなり軽かったわけですから……。


日曜 小倉4R 未勝利


ここは、入障2戦目となったイロゴトシがまさに一変の走りを見せて快勝しました。

個人的には、前走のレベルの低さを案じて上位の扱いとはしなかったのですが、3:09.2の時計で走られてしまったら、「軽視してすみませんでした!」という以外の言葉が見つかりません。それくらい、素晴らしい勝利だったと思います。


2着メリディアンローグは、前回から時計を詰めてきましたし、この馬なりに力は出し切ったと思うのですが、今回は相手が悪すぎましたね。

ここまでは詰めが甘くて取りこぼしている印象でしたが、この走りができるなら、近いうちに勝ち切れそうな予感もします。こちらも、それくらい見事な走りをしていたな、と。


中心視したレディステディゴーは3着に敗れましたが、この時計で走って負けたなら、もう納得でしょう。

後続はしっかりと離していますし、こちらも相手が悪かっただけで、見事な変わり身を見せてくれたと評価しています。


4着ドンシャークは、やはり詰めが甘いですね。ただ、時計的にはこの馬でも走っている印象ですから、あくまでも相手次第にはなりますが、次走あたりはワンチャンスありそうな気もします。

6着パーディシャーは、草野Jにしてはいつもよりも道中のロスが少なめな印象もありましたが、こうして勝ち時計が速くなってしまうと、小さなロスの積み重ねが結果に直結してしまうのはどうしようもありませんからね。

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