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第23回 阪神ジャンプステークス

明日は、重賞の阪神ジャンプステークスが行われます。

台風の進路上に位置する中京で、輸送も含め本当に競馬が開催できるのか怪しいところもありますし、仮に開催できたとしても、雨や風、そして馬場がいったいどんな状態になっていることやら……。

あまりに不確定要素が多すぎる状況ではありますが、ひとまず、現時点で想定可能な範囲の中で、見どころ解説をアップしておこうと思います。

中京8R 阪神ジャンプステークス


ざっとメンバーを見渡す限り、第一線で活躍した実績のある馬は、ここのところ衰えが目立つ⑩マイネルプロンプトただ一頭ですから、ポイントとなるのは、ここにきての活躍が目立つ馬たちの能力比較ということになりそうですね。

大雑把に言えば、⑥プレシャスタイムを除いた9頭には、どの馬にも馬券圏内の可能性があるイメージになりますから、基本は大混戦という想定でいいのではないでしょうか。

発走のタイミングで、馬場がどんな状況になっているのかはかなり読みづらいですが、一応、レース前に雨は上がっているけれども、路盤が多量の水分を含んでいるという想定で、シミュレーションしてみようと思っています。

ただ、正直なところ、今の状況で、シミュレーションもズバリ、馬券もズバリというのはちょっと考えづらいですから、そこは参考程度に受け取ってもらえると助かります。


ここは、何より先行馬が内枠に偏った印象があるので、スタート直後の位置取り争いは、非常に重要になってくるでしょう。中京コースの特性上、やはり外々を回る形は、避けないといけませんからね。

また、障害戦という基準で言うと、①マーニが三津谷Jから西谷誠Jに乗り替わることになりますから、西谷誠Jがどの程度位置を取りに来るのかがちょっと読みづらく、ここをどう読むかは、レースシミュレーションを行う上で、ひとつのカギになってくるでしょう。


中心は、⑤サトノファイターにします。

何よりデビュー2戦の内容が圧巻ですし、タイプ的に中京コースもOK。時計の裏付けもあって格負けの心配はありませんから、あとは、自身の力をきっちり出し切れれば、自然と結果はついてくるイメージでいいと思います。

ただし、です。前走で掛かり気味にハナに行ってしまったのは、やはり心配材料ではあるのですよね。

もしこの馬が負けるとすると、隊列が決まりかけたところで外から掛かり気味に進出して行って、道中で息が入らなくなるパターンと、先々のために抑える競馬を教え込もうとして、黒岩Jが馬とケンカしてため殺すパターンの2つが想像できます。

序盤、先行各馬を内に見てソロっとレースを進められるこの枠は絶好なので、あとは黒岩Jが臨機応変にしっかりとエスコートできるかどうか。ここはジョッキーにとっても、念願の重賞勝ちの大チャンスですから、変にビビらずに思い切って乗ってほしいのですけれど、さてどうなりますか。


無茶苦茶迷いましたけど、2番手には⑨モサを取り上げます。

シミュレーション上、サトノファイターが勝つことを前提としていますので、だとすると、他の先行馬には厳しい展開になるはず。ならば相手には、中団後ろあたりから差してくる馬を狙う。そんな意味もあって、この馬を抜擢することにしました。

この馬、重い馬場を苦にしなさそうですし、何より機動力があるので、中京コースも合いそう。さらに、西谷誠Jから北沢Jへの乗り替わりも、そこそこプラスに作用しそうですから、アサクサゲンキやインザムードと五分に戦えるのなら、このメンバーでも馬券圏内はあっていいのかな、と。


3番手には、この馬が新潟巧者であることを承知の上、③フォイヤーヴェルクを取り上げます。

この馬の評価を上げた理由はシンプルで、馬場の悪化がこの馬にとって大きな味方となるはずだから。速い脚がないこの馬にとって、時計が掛かることは大歓迎ですし、上がりさえ速くならなければ、ベストではないにしても、中京コースにもギリギリ対応してくるような気がしています。ただし、予想外に馬場が乾くようなことがあれば、無条件で消す馬リストのほうに移動させますがね。


4番手は、ハルクンノテソーロ

この馬、ここ2戦は思ったほど走れていませんけど、デビュー戦の内容が秀逸でしたから、中京替わりのここは、確実な上昇を見込んでいいように思います。問題は、道中ではたして抑えが利くのか、というところですが、この枠なら、前に馬を置いて運べそうですし、もしサトノファイターがハイペースで逃げる形になれば、ポツンと2番手もあるでしょう。ならば、先行流れ込みも十分にありうるのだろうと判断しました。


とりあえず、上位評価はここまで。

①マーニは、やっぱり僕の中では三津谷Jあってのマーニなんですよね。中京は得意ですし、もちろん能力も足りますけど、61kg、道悪、西谷誠Jという条件の下でなら、消して妙味なのかな、と。

④サーブルオールは、着実に力を付けていますし、ここでもチャンスのある一頭でしょう。サトノファイターがいるここは、ちょっとレースがしづらいと見て評価を下げたのですが、まあ馬券圏内に来られたら仕方ないと割り切った面はありますね。

⑦ハルキストンは、もうあらかた忘れられているでしょうが、もとをただせば名うての中京巧者ですし、ここに入れば、能力が足りないとも思えません。休み明けでも、障害試験を受けている分息は保ちそうで、良馬場ならかなり面白い存在だと思っていたのですが……。ただしこの馬は、道悪は確実に割引だと思うので、今回は断腸の思いで評価を下げました。もし馬場が一気に乾くようなことがあれば、フォイヤーヴェルクと評価を入れ替えるパターンも想像はしています。

⑧トゥルボーは、サトノファイターが勝つことを前提にすれば、この馬の機動力が生きてくることはほぼ間違いないでしょう。ただ、前走はハマり切った印象が強いですし、まだこの馬を完全に信用するところまで行っていないので、前走で接戦を演じたサーブルオールともども、馬券圏内に来られたら仕方ないと割り切った感じです。

⑩マイネルプロンプトは、前走のレースぶりに明らかな「終わった」感があったので、森一馬Jに乗り替わる分を差し引いても、やはり足りないと判断しました。ただ、西谷誠Jから森一馬Jへの乗り替わりは、いつだって破壊力抜群ですから、その点でちょっと怖さが残るのは事実かな、と。

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