明日(9/19)の注目2歳戦
明日は、中京で野路菊Sが行われますので、簡単にメモを書いておこうと思います。
中京9R 野路菊ステークス 芝1,600m
ここは5頭立てと寂しい頭数にはなりましたが、今後に向けていろいろと参考になりそうな要素を含んでいるレースでもあるので、あえてここで取り上げることにしました。
面白いのは、5頭立てなのに完全ノーチャンスの馬が1頭もいないことでしょう。どの馬にも勝つチャンスがあって、しかも展開もまったく読めない。だから、馬券を買うという選択肢はありませんが、レースレベルの比較に役立つ馬が多く出走してきてくれたので、事前にしっかりと準備を整えた上でレースの発走時刻を迎えたいところです。
①ホウオウアマゾン
この馬の長所は、スッといい位置を取れてすぐに折り合えること。フラーズダルムに完敗した初戦でも、その長所はしっかりと見せていました。キャラ的には、一瞬の脚には乏しいけれど、バテずにジリジリと伸びるタイプであることがここ2戦のレースぶりから見て取れます。
ただ現状、ポテンシャルでフラーズダルムに劣るのは確かですし、スローの瞬発力勝負は明らかに不向きなので、ここはハナを切って淀みのないラップを刻んでくれることを期待したいですね。そうなれば、大崩れは考えづらいタイプの馬でもありますから、馬券圏内確保の可能性も十分ですし、他馬との力差を測る意味でも非常にありがたいですね。
②フラーズダルム
ここに、新潟2歳S組のこの馬が出てきたくれたのは非常にありがたいことだなと思っています。その理由は、初戦でダノンシュネラに敗れ2戦目で勝ち上がったフォティノースが、もし新潟2歳Sに出てきていれば、個人的には十分に勝ち負けになったと思っているから。そういう意味では、全体の着順はともかくとして、フラーズダルム対ダノンシュネラの結果にも特に注目したいところですね。
ただしこの馬自身、新潟2歳S出走時は体調面が完璧ではなかったようにも映りましたし、必ずしも道中をスムーズに運べていたわけでもなかったので、単純にどちらが先着するかだけであれこれ言うのはNG。内容をしっかりと注視しておくことが大事だと思います。
③ダノンシュネラ
初戦はゲートこそ互角に出たものの、行き脚がつかずおっつけおっつけの追走となっていたこの馬。まずは、2戦目で行きっぷりに変化が現れるのかを注目しておきたいところです。
能力的には、いくら相手がスムーズさを欠いていたからと言っても、フォティノースに完勝してきたことは評価すべきでしょう。ただし、初戦と同じような行きっぷりでは、おそらくここは最後方からのレースになりそうで、そこからどこまでフラーズダルムに肉薄できるかが最大の注目点になります。
事前の想定としては、ここで強い勝ち方をするようならクラシック路線でも楽しみ。でも、逆にしんがり負けしても別に驚かない。そんなイメージでしょうか。
④ダディーズビビッド
この馬の初戦は、明らかにペースとトラックバイアスを味方につけての勝利であり、ここに出走する5頭の中では、最も中身が薄いレースだったかなと思います。
それでも、3着がステラリア、6着がファルヴォーレだったことを考えると、極端にレースレベルが低かったわけではなく、先行力と器用さを活かせば、ここで馬券圏内に入ってきても驚けない印象もあります。しんがり人気は妥当だけれども、だからノーチャンスというわけでもない。そんなイメージを持っていただくといいかもしれません。
⑤シティレインボー
初戦は素質馬オーソクレースには敗れたものの、外を回っての強い2着。前走は、直線で先に抜け出したモリノカンナチャンをしっかり捕えて完勝と、内容の濃いレースを2戦続けてこなしてきました。相手関係を考えても、ここで勝ち負けしておかしくない高い素質を秘めているのは間違いないでしょう。
ただ、野芝替わりでどの程度の瞬発力を見せられるかは未知数ですし、少頭数のスローで外々を回されるのもイヤ。要は、このレースに出走する5頭の中で、最も置き場所が難しいのがこの馬なわけです。それでも、もしここを勝ち切るようなことがあれば、一気に目の前の視界が開けてきますし、オーソクレースやモリノカンナチャンの能力を推し量る上でも、重要な指標になってくれることでしょう。やや地味な立ち位置にはいますが、どうしてどうして、この馬の走りからも目が離せないと個人的には思っています。
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