第69回 京王杯SCのみどころ
東京11R 京王杯スプリングカップ
今年のこのレースは、例年よりも全体のメンバーレベルが一枚下がった印象はありますが、とは言え昨年の1,2,3着馬が出走してきましたので、この3頭の置きどころが重要になってくることは言うに及ばずでしょう。
あとは展開とトラックバイアスをどう読むかですが、今週から東京の芝はBコースに替わりますので、さらに高速化が進んで終始外々からでは厳しい形にはなりそうなんですよね。
加えて、何が何でもハナに行きたいという馬が不在で、メイショウチタンあたりの逃げになればスローペースは必至でしょうから、基本は前々で運ぶ馬に有利なレースになる公算が高いのではないか、と。
ということで、ここは⑬ダディーズビビッドを中心視することにしました。
この馬にとっては、昨年以上に展開に恵まれそうな印象が強いので、仮にそうであったとすれば、今年は展開負けが危惧されるレッドモンレーヴと、大外枠を引いて距離ロスを強いられそうなウインマーベルを逆転できるのではないか、と。
また、この馬自身、左回りの千四がベストでもありますので、得意の条件でさらにトラックバイアスを味方につけられるのであれば、ここは勝ち負けにラインに届いてもいいのではないでしょうか。
2番手は、⑭バルサムノート。
この馬は左回りのほうが断然スムーズですし、距離も千四あたりがベスト。さらに東京コースのレースぶりも上々ときていますので、距離ロスなくスムーズなレースができるようなら、このメンバー相手にも通用していいのではないかと考えています。
嫌なのは、ダディーズビビッドと番手外の取り合いになって共倒れになることですが、北村友Jはこの馬のクセを知り尽くしていますので、変にケンカせずお互いにwin-winを目指してくれるに違いないと最後は彼を信じることにしました。
3番手は、⑦グランデマーレ。
この馬はムラ駆け傾向が強く、レースに参加できずに大敗するリスクを抱えているわけですが、レース条件はピタリで、時計の出る馬場も得意ですからね。
加えて、津村Jとは間違いなく手が合うことを考慮に入れれば、基本的に人気になりにくいタイプの馬でもありますので、リスクを許容してこの馬の大駆けに一票を投じてみる価値はある。そう判断しました。
4番手は、③ソーヴァリアント。
この馬に関しては、積極的に狙いたいというほどの根拠に乏しいのですけれど、ここはいかにも相手に恵まれた印象なんですよね。
また、この条件ではより信頼度を増すモレイラJの騎乗でもありますので、なんだかんだそこそこの結果は出してくるのかな、と。
その他、レッドモンレーヴは、前走のレースぶりがあまりに酷かったので一変までは厳しいと判断し、ウインマーベルはこの枠から外々を回る競馬では厳しいとみて、それぞれ消しました。ともに力上位であるのは確かですが、さすがにこの枠の並びでやられたらゴメンナサイでいいと割り切ります。
トウシンマカオは左回りの千四では結果が出ていませんし、リュミエールノワルの前走は再現性に乏しい奇跡的な勝利でしたので、この2頭に関しても評価は控え目で十分でしょう。
スズハロームは、脚の使いどころがハマれば馬券圏内突入もありそうですけど、とにかくスイートスポットが狭い馬ではありますので、あえて少ない確率を拾いに行く理由はないと考えています。
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