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第74回 ダイヤモンドS/第59回 京都牝馬Sのみどころ


東京11R ダイヤモンドステークス


ここは特殊条件で行われるレースだということもあるのか、過去何年かを振り返ってみても、人気馬が馬券圏内独占したケースはほぼないのですよね。

今年のメンバーをパッと見渡した時、あまり大きく荒れるイメージは持ちづらいのですが、「歴史は繰り返す」のが競馬でもありますので、一定程度は人気薄の激走にも注意を払う必要があるのかもしれません。

ただまあ、今年のメンバー構成で大荒れにでもなったら、それはそれで驚きではあるのですが、、、


中心には、奇をてらわず⑨テーオーロイヤルを推します。

この馬は2年前のこのレースを完勝したくらいで、コース適性に不安がない点は強調できるでしょう。

前走も外を回される苦しい形からの2着でしたし、58.5kgの斤量も2走前の走りから心配なしとなれば、体調面以外の理由で大きく崩れることはほぼあり得ないのではないか、と。外枠はちょっと嫌な材料ではありますけど。


2番手は、⑤ワープスピード

この馬には先行できる脚がありますので、グランスラムアスクに干渉されることなく道中をスムーズに運べるようなら、簡単にバテることはないのではないでしょうか。

ピリッとした脚がなく勝ち切るイメージまではあまり湧いてきませんけど、先行流れ込みでも好走は大いに想像できますので、評価としてはこの位置が妥当なのかな、と。


3番手は、⑦ハーツイストワール

この馬は、ここに入れば何だかんだ地力上位と言える存在ですし、距離もベストかどうかはともかくまったくダメとは思えないタイプの馬ですので、頭から積極的に狙うイメージはあまり湧かなくとも、テーオーロイヤルの2着とかなら普通にあり得る。そんな評価になりました。


4番手は、⑧サリエラ

う~ん、この馬は長距離でいいという感じもありませんし、前2走のレース内容ももの足りず、本当は消してしまいたいのですがね。

ただ、「トロピカルライトやニシノレヴナントが、ルメールJ騎乗のこの馬にはたしてこの馬に先着できるのか?」と冷静に考えてみた時に、やはりそれは難しいのではないか、と。


その他、トロピカルライトは、重賞のここでも自分の脚は使えると思うのですがね。とは言え、自身はまだ2勝クラスの身ですし、過度な期待はどうなのかと考えて選外として次第です。

ニシノレヴナントは、高いレベルで言えば東京よりも中山向きなんだと思うのですよね。距離がまったくダメとまでは思いませんが、適性がこのレースにマッチするイメージが湧かなかったので、ここは自分の直感を信じて消しとしました。


京都11R 京都牝馬ステークス


今週から京都の芝はDコースを使用。その点がレース結果にどの程度反映されるのか非常に読みづらいので、ここは当日の馬場傾向を見ながら最終判断を下すべきレースではあるのでしょう。

基本的には、いきなりイン有利のトラックバイアスに回帰するとは到底思えませんが、他馬が外を回す中でのイン突きに活路を見いだす馬が出てこないとは言い切れませんので、そのあたりの読みが非常に難しいレースになったな、と。

しかもここは、距離がどうか……とか、鞍上との相性がどうか……とか、枠順がどうか……とか、休み明けがどうか……とか、斤量がどうか……とか、、、

どの馬もそれぞれに顕著な課題を抱えている組み合わせでもありますので、狙って完璧に当て切るなんて完全な無理筋としか言えない。そんな気がしてなりません。


ということでここは、③ドロップオブライトを狙ってみることにしました。

この馬は、地味ながらジワリと力をつけてきた印象ですし、2走前の走破時計や相手関係を振り返ってみれば、ここでも通用しておかしくない力を秘めているのではないか、と。

まあ、単純なポテンシャル比較で足りないのは承知の上ですし、過度な期待まではどうかとも思いますが、人気馬がなんだかんだと不安を抱えている点を踏まえれば、こういう狙い方があってもいいような気はします。


2番手は、⑤ウインシャーロット

この馬にとって「故障明けの実戦」という点が不利に作用するのは事実ですけれど、デビューから14戦して5着以下が一度もないという堅実性は認められてしかるべきだと思うのですよね。

距離も千四がベストですし、展開的にもスッと先行できそうな組み合わせではありますので、パドックを確認して「仕上がりに不満なし」と評価できれば、比較上位と判断していいように思います。


3番手は、⑩プレサージュリフト

シンプルに力関係だけを考えれば、この馬を中心視すべきなのかとも一瞬思ったのですがね。

ただ、やはり馬のキャラクターと鞍上のエスコートがガッチリ噛み合うイメージは湧いてきませんし、関西に遠征してのレースというのも気になる材料ではありますので、力は高く評価しつつ、いろいろと割り引いて評価はこの位置となりました。


4番手は、⑮ソーダズリング

この馬は、折り合いに専念するレースを選択すれば、大きくは崩れないと見ていいように思います。

ただ、使える脚がわりと短いので、自分から動いて行くと甘くなりそうですから、噛み合うスイートスポットは狭いとみて、評価はこの位置にとどめておこうと思います。


その他、ナムラクレアは、千四までは距離をこなせるイメージでいいと思いますけど、本番を見据えてここでどんなレースを組み立ててくるのか、ちょっと読みづらいところがあるのですよね。このレース自体、そもそもがカオスになりそうな印象ですし、この馬にとって着順は二の次でいいという事情を考慮に入れれば、人気薄を狙う組み立てでサラッとレースを楽しめればいい。そんな割り切りがあってもいいのか、と。

メイケイエールは、いまのデキで千四の外枠はどうなのか……ですね。こちらも人気に見合った期待値はないと言えますので、もちろんこの馬もノーチャンスではないのでしょうけど、あえて狙うほどの価値はない。そんな判断でいいと割り切りました。


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