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週末の障害戦回顧(3/26,27)

この週末は、中山、阪神でそれぞれひと鞍の障害戦が行われました。

早速、レースを振り返っていくことにしましょう。

土曜 中山8R ペガサスジャンプステークス


ここは、昨年暮れの中山で行われたイルミネーションジャンプステークス組4,5,2着馬が、着順を入れ替える形で1,2,4着。

この組が、中山大障害でも好走したことや、当時の勝ち馬レオビヨンドが、前走の阪神スプリングジャンプでオジュウチョウサンに先着したことを含めて考えれば、総体的に見て、至極順当な結果だったと言えるのではないでしょうか。


勝ったビレッジイーグルは、パドックの気配を見ても、ここにきて馬がドンドンと良くなっていますよね。

今回は、スタートをジャンプして出た分、前半に余計な脚を使う羽目になりましたが、それでも最後までしぶとく粘り通す頑張りを見せてくれましたから、この内容で走れるなら、中山グランドジャンプ本番でも、「もしかしたらもしかするぞ」という位置にはいるような気がします。何より積極的な競馬ができるのは魅力ですし、今度は大江原Jも、もう少し戦略を練って本番に臨んでくるでしょうし、、、


2着のブラゾンダムールは、はっきり出遅れて、水濠でトモを落として、早めにマクって、と、ほぼこちらの想像どおりの雑なレースになったわけですが、そんな競馬をしても僅差の2着ということは、こちらの想像以上に馬が力を付けているのかもしれません。

この鞍上なので、本番がどんなレースになるのか読み切れないところはありますが、お手馬が被った影響で他のジョッキーに乗り替わってくるようなことがあれば、俄然、期待度は増してくるように思います。はたして本番で誰が乗るのか、そこは要注目でしょう。


3着マイサンシャインは、予想外の馬体減がありましたけど、内を上手に立ち回って自分の競馬はしっかりとできていました。よって着順としては、このあたりが妥当な結果。やはり一線級を相手にすると、まだ少し地力が足りないのは確かみたいですね。

4着アサクサゲンキは、負けて強しのレースはできたと思います。小牧加Jも、彼なりに工夫して乗っていましたが、やはりバンケットのところで、追走のリズムが悪くなってしまいましたね。今回に関しては、ちゃんと力を出し切れたとは言えませんから、このメンバーが相手ならいつでも巻き返せる力関係ではあるのですけれど、その反面、距離が延びる本番は、適性面で誰が乗っても苦戦は免れないのかな、と。

5着クラウンディバイダは、前走の小倉戦よりも明らかに馬の気配が良くなっていましたし、伴Jの道中の立ち回りもほぼ完ぺき。それで最後伸び切れないとなると、今回の内容が、今のこの馬の限界なのかもしれません。

6着ダイシンクローバーは、今回に関して言うと、単純に相手関係が厳しかったと思います。7着マサハヤドリームは、明らかな衰えが目に見えて窺えますから、相手次第ではありますけど、おそらく今後も苦しい戦いが続くんじゃないでしょうか。


日曜 阪神4R 未勝利


ここは、レース序盤から前がガチャガチャとする激しいレースとなりましたが、入障2戦目で馬体が絞れてきたアレデラヴァンが、早め先頭の強気な競馬で見事に勝ち切りました。

時計面ではかなり平凡ですが、見た目以上に苦しい競馬を強いられていた部分はあったと思うので、すぐに昇級してどうこうとは行かないまでも、まだまだ伸びしろが残っているという理解でいいように思います。


2着のジェミニキングは、序盤の位置取りが悪くなってしまいましたが、慌てて早めに脚を使うことがなかったのが、この好走に結びついたのだと思います。相手関係を考えると、次走確勝級というにはまだ心もとない現状ですが、前回、今回と、2走続けて好走できたことは、大いに評価すべきと考えます。

3着グランドビクトリーは、激しい先行争いに巻き込まれた割には、最後までしっかりと走れていましたね。相手関係はさておき、こちらも2戦続けての好走ですから、その点はしっかりと評価しておく必要があるでしょう。

4着ルドンカズマは、本場のほうが合っているところはしっかりと見せてくれましたが、それでも詰めの甘さが解消されることはありませんでした。この感じだと、次走も掲示板の下のほうに載るくらいのイメージでいいのかもしれません。

5着ビッグスコールは、結局見せ場止まりでしたが、今週も伴Jが魅せてくれましたね。こうなってくると、来週以降、いよいよ伴Jの騎乗馬から目が離せなくなったと言えるでしょう。

7着ロードエクスプレスは、太目残り、イレ込み、出遅れ、飛越ミスというネガティブな要素が、あれもこれもと重なってしまって、2戦目の上積みがすべて帳消しになってしまいました。未勝利ならいつでも通用する能力を秘めているとは思いますが、ちょっと狙いを先走ったなと反省です。

11着ミッキーメテオは、西谷誠Jらしい雑な前半のエスコートでしたが、それにしてもあまりに馬が動けなかったですから、今回の敗因は、ジョッキーとは別のところにあると考えるべきでしょう。う~ん、正直、ちょっとよくわからないですね。

ちなみにこのレースで、小牧加Jが初の落馬。着地で馬が躓いてバランスを崩してしまったわけですけど、パトロールを見ると、落ちた瞬間も必死に手綱を離すまいとしているんですよね。あのあたりは、やはり並の新人ではありませんから、この先順調に場数を踏んで行けば、必ずブレイクする瞬間がやってくる。私はそう確信しています!

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