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週末の障害戦回顧(8/20,21)

この週末も、新潟、小倉で計3鞍の障害戦が行われました。

日曜の小倉戦はやや狙いがズレてしまいましたけど、結局、中心視した馬は2,2,1着ですし、最も人気薄決着に振れた土曜4レースのみどころ解説も概ねピタリと言っていい内容でしたから、この週末に関しては、大満足の結果だったと総括していいのでしょう。

では、早速、レースを振り返っていくことにしましょう。


土曜 新潟1R 未勝利


ここは、ここまで詰めの甘さを露呈していたマサハヤニースが、ついつい「今までは何だったのよ?」と言いたくなってしまうような、見事な圧勝劇を演じました。

森一馬Jのエスコートが完璧だったこと、馬体の張りが素晴らしく入障後一番のデキになっていたことがこの勝利につながったことは確かですが、それにしても走破時計は優秀ですからね。

この内容で走れるのなら、オープンに昇級しても侮れない存在になりますから、次走、どのレースを選択してくるかはわからないですけど、当然無視はできない。そんな見立てになりますね。


2着のリーガルマナーは、前半から外々を回るロスの多い競馬になってしまいましたが、それでもなんとか2着を確保したところなんかは、なんだかんだよく頑張ったなと思います。

着用したブリンカーについては、プラスにもマイナスにも転ばなかった印象でしたね。これはおそらく、平地時代にずっとブリンカーを着けてレースをしていたため、馬がもう慣れてしまっているのでしょう。


3着アンブロジオは、「流石は石神ジョッキー!」という見事な立ち回りでしたが、やはり新潟ではここまでが精一杯でした。

4着ミリタリータンゴは、白浜Jが非常に上手く乗っていましたが、それでもここまででした。ただ、新潟コースでこの走りができたことは収穫ですから、次走で再度新潟を使ってきた場合、今回のような完全無視は危険かもしれません。

5着グラスディアブロは、デキが上昇して見せ場たっぷりのレースができました。もともと新潟が合うタイプではありませんから、次走、相手次第にはなりますが、コース替わりで一応の注意は必要になってくる。そんな気がします。

7着アスターマリンバは、やはり新潟はまったくダメですね。ただこの手のタイプの馬は、コース替わりで一変してくる可能性が高いですから、その点はしっかりと頭に入れておくべきでしょう。


8着ヴォートルエローは、こちらの期待ほど走れませんでしたが、もしかするとこれでも時計的に走っている可能性もあるので、そもそもの能力評価に誤りがあったのかもしれません。

まあ、確かに江田勇Jがコツコツとロスをつくっていたところもあるのですけれど、それは前走も同じでしたから、そこだけに敗因を求めるのはちょっと違うのかな、と。


土曜 新潟4R オープン


ここは、昇級初戦となったメイショウアルトが、最後方待機から一気の差し切りを決めました。

結果論ですが、このレースの勝ち時計は、1Rの未勝利戦に当てはめるとちょうど2着争いの水準となりますから、昇級戦のこの馬が豪快に勝ち切ったことには何の不思議も感じません。むしろ力通りに走ったら、普通に勝っちゃった。そう評価するのが妥当でしょう。


2着エミーリオは、新潟コースならオープンでも通用すること、このメンバーレベルなら狙い撃ちに値する馬であること、どちらの評価もズバリ大正解でした。

個人的な感覚では、なんでこの馬が離れた最低人気だったのか、到底理解に苦しむわけですが、予想よりもいいほうにオッズが転んだ以上、そこはつべこべ言わず素直に喜べばいいのでしょう。


3着シャンボールナイトは、ここも「流石は石神ジョッキー!」という内容だったと思います。

道中ではこれ以上ないくらいいい位置で流れに乗れていましたから、ならば、望外に馬券圏内に届いてしまっても不思議はないよな、と。ただ、馬のポテンシャル自体はそれほどでもありませんから、次走も基本は疑ってかかるべき人気馬。そんなイメージを持っています。


4着マイネルパラディ、6着ダイシンクローバーは、新潟コースでは所詮この程度の馬。

5着ノーザンクリスは、道中でうまく流れに乗れなかった分、この着順になってしまったという印象でしょうか。

日曜 小倉1R 未勝利


ここは、断然人気に推されていたグレートバローズが快勝。

勝ち時計は馬場の分を考慮してもやや平凡ですし、スタートで後手を踏んだ時は一瞬ヒヤリとさせられましたけど、鞍上の高田Jはよっぽど自信を持って乗っていたようで、その後のレースぶりは実に安心して観ていられましたね。

この内容で走れるのなら、昇級後も十分に楽しみはあるでしょう。馬体が戻って体調面が良化していたことにも、大いに好感が持てましたし。


2着メイショウシャガは、入障2戦目でまさに一変の走りを見せてきました。

率直なところ、「大きな上積みがあったとしてもまだ少し足りない」と考えて今回はスルーしたのですが、こちらの想像以上に一気の進境を見せてきたな、と。前走との馬場差を考えると、時計を一気に約6秒ほど詰めてきた計算になりますから、この点は馬にもジョッキーにもアッパレでしょう。


3着ウインガヴァナーは、ようやくみどころのあるレースができましたが、今回は相手に恵まれた印象が強いので、過剰に高評価するのはやや危険かな、と。

4着メイショウヤシャは、やはりオール芝のスピード競馬は合わないですね。時計のかかる馬場になり、さらに森一馬Jが逃げの手に出たのを観て、「ありゃ、残られちゃったかな」と一瞬思ったくらいだったのですが、それでも結果は馬券圏外なのですから、どうやらこの馬は、レース前から消しと判断していたこちらの想像を超えるレベルで小倉コースとの相性が悪いのでしょう。

5着スリーケイエヌは、レースぶりに進境が見られたものの、最後の追い比べで遅れたのは、ややもの足りない内容でした。

6着ララロトリーは、道中の位置取りが悪くなってしまったのがすべてでしたね。馬体に張りが戻ってデキは上昇していましたし、この馬はどこかで穴を開ける可能性を秘めた馬。その評価に変わりはありません。

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