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そもそも、どうして里親家庭で生活する子どもがいるの?児童養護施設と何が違うの?

「里親さんで暮らす子どもたちは、親は死んじゃったの?」「養護施設と何が違うの?」「施設のほうがプロの人が育ててくれていいんじゃない?」と聞かれることがあります。


今日は簡単に、なぜ里親家庭や児童養護施設、乳児院というものがあるのか、役目について書いてみたいと思います。


なぜ里親家庭や児童養護施設があるの?

それは家庭で一緒に暮らす家族がいなくなった場合や、病気などで入院しなければならず、子どもが安心/安全に生活することができなくなった場合に、日本全体(いわゆる社会で)養護・養育・支援する仕組みがあるからです。

例えば2歳の子どもを持つお母さんが、突然倒れてしまった時。親戚も家族も近くにいない場合、その子どもを育てる場所が必要ですよね。そんな時に住む場所が里親や乳児院(児童養護施設は主に3歳以上で、0〜2歳が乳児院で生活することが多い)になります。

その仕組み・システムを「社会的養護」といい、里親や児童養護施設はその子どもたちの毎日の生活の場、ということになります。

社会的養護とは

社会的養護とは、保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。
社会的養護は、「子どもの最善の利益のために」と「社会全体で子どもを育む」を理念として行われています。(厚生労働省)


そのうち、親の死亡を理由として保護されいる子どもは

児童養護施設では2.5%、里親家庭では13.1%です。つまり多くの子供達は親が生きているのだけれど、一緒に暮らすことが難しい状況と言えます。

そんな時、近所に地域の里親さんがいたら。

多くの児童養護施設は地元にあるわけではありません。つまり保護された瞬間に転校が必要になってくるわけです。もちろん学校を変えたい人、生活全てを変えて関わるほうが合う場合もあります。


ここで、とある子どもたちの言葉を紹介します。

子どもたちの声

「どうしてお父さん、お母さんが育てられないっていうだけのに、わたしがひっこさなきゃいけないの?」
(一時保護所からでて)早く学校に行きたい。

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本来は子どもたちが今までの環境とできるだけ変えずに、安心安全に生活できれば一番です。でも実際に保護される際にその環境を整えるのは難しい。

ただ、もしそれが地域の里親さんであれば、最終的に親のもとに帰ったり、自立して地域で生活するまでに、保護される前の学校に通えたり、地域で頼っている人と繋がりを切らずに生活できるわけです。


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家庭の状況によるのですが、近くだからこそのメリットがあります。

もともと通っていた学校に通いたい子どもたち、できるだけ環境を変えずに生活したい子どもたちを応援できる仕組みを増やしたい、とRACでは活動しています。