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忍殺TRPGソロシナリオ【霊峰フジサンに挑め!】

【一人用シナリオ】ニンジャとなって、霊峰フジサン登山に挑め! 山頂には恐るべき強敵と、素晴らしい宝が待っている!【陣営・善悪自由】


ドーモ。本記事は、ダイハードテイルズよりリリースされているニンジャスレイヤーTRPGのソロアドベンチャー(1人でも遊べる短編シナリオ)です。マップはなく、ダイスが1つとメモを取るなにかがあれば遊べます。

現在無料公開されている記事との併用でも遊べる簡易版のルールとなっていますが、詳細な処理などの参照のため、基本ルールブックの購入もしくはマガジン【ソウルワイヤード】の購読を推奨します。

本シナリオを遊んだ感想やリプレイなどを教えていただけると喜んで見に行きます。シナリオ上、登場が難しいキャラクターなどは随時差し替えてしまって結構です。

ヘッダー画像使用元は著作権切れ画像および、いらすとや(https://www.irasutoya.com/2018/10/blog-post_46.html)様のものを改変しています。

PC作成な

本シナリオはニンジャPCでのプレイを想定しています(モータルPCでのプレイは内容のアレンジが必要です。挑戦のためにシナリオを改変してくださっても結構です)。【DKK】の発生はありません。PCを新規作成する場合は、ルールブックや以下の記事などを参考にしてください。

ふわふわローンでサイバネなどを購入する場合、クリア時に規定の【万札】を返済できなければキャラクターロストとなるためご注意ください。本シナリオではクリア時の【万札】が10を下回る可能性があります。

PCは作成できましたか?それでは冒険を始めましょう。

オープニング

君は鎖国された日本の首都、ネオサイタマを生きるニンジャである。そんな君はこの日、ネオサイタマ西方に位置する大山、フジサンの麓へとやってきていた。何のために? ……そう、登山のためだ。
霊峰フジサン登山は、週末にサラリマンが家族を連れていくレクリエーションとはわけが違う。足元は悪く、酸素は薄い。夜になれば季節を問わず冷気が襲いかかり体力を奪う。恐るべき自然の猛威を踏破して頂きに至るには、優れた体力と気力が必要不可欠だ。ニンジャであったとしても、油断をすれば死に至る可能性がある。
日本人はフジサンの山頂から日の出を拝むことで、霊的な力を得ることができると信じている。また、山頂には神秘的なドージョーや平安時代から受け継がれる武具などが隠されているという噂もある。君の目的は……今は言うまい。すべてはフジサンを制覇してからの話だ。
霊峰に挑め! ニンジャよ!

本編

君は登山コースを歩き始めた。あたりには老若男女さまざまな人々が、山頂目指して歩みを進めている。「ドーモ」「ドーモ」彼らは下山コースを歩む人とすれ違うたびに声を掛け合い、軽いアイサツを交わす。
アイサツを交わすからといって、彼らは知り合いというわけではない。無論ビジネスの場でもない。これはニンジャがイクサに挑む前にアイサツを交わすのと同様、山に挑む者たちの神聖なルールなのだ。君も下山する老婦人やモヒカン頭のパンクスにアイサツを行い、そして歩みを進めた。
その時!
「アイエエエ!?」「い、岩!? ナンデ!?」「助けてくれーッ!」
ナ、ナムアミダブツ!? 突如直径7フィートはあろうかという岩が、山の斜面を転がり落ちてきた!「アバーッ!」ペケロッパ・カルティストが運悪く跳ね飛ばされた! 岩はそのまま君をめがけて転がってくる! アブナイ!

『回避判定』を行ってください。難易度はNormalです。通常は【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】の最も高い値が『回避ダイス』となり、その数だけ6面ダイスを振って4以上の出目が1つでも出れば成功となります。

このシナリオでは難易度がHardまでの判定は【精神力】を1支払うことで自動的に成功にできます。これを『精神力成功』と呼びます。

◆回避成功

「イヤーッ!」君は華麗なジャンプで岩を回避! ザンシンを決めた君のもとへ、ヒラヒラとなにかが降ってきた。万札だ。せっかくなので頂いておこう。

【万札:1】を獲得し、先へ進みましょう。

◆回避失敗

「グワーッ!?」君は岩を避けられずに跳ね飛ばされてしまった!

【体力】に1のダメージを受けます。これで【体力】が0以下になった場合は残念ですがゲームオーバーです。生き残った場合は先へ進みましょう。

岩はそのまま斜面を転がっていき、やがて麓に停車していた観光バスに激突して停止した。「これが霊峰フジサン」「なんて恐ろしいんだ……」マッポーの世を生きる日本人すらも震撼する自然の猛威だ。しばらくして混乱は収まっていき、君達は歩みを進めていった。
それから数時間が経過した。登山道の足元は始めの内とは比べ物にならないほど悪く、空気も薄い。モータル登山客の中には高山病や疲労により登山を諦め、下山道へと舵を切る者も少なくない。
ニンジャである君は環境変化や体力の酷使にも耐性がある。この程度の疲労ならば、むしろ心地が良いかもしれない……。そんなことを思いながら、君が懐からバイオバンブー製の水筒を取り出してチャを口に含んだ瞬間。
「アバーッ!?」「地割れ!? 地割れナンデ!? アバーッ!」「ジュウミンア!」
突如登山道に亀裂が走り、巨大なクレバスが出現した!運悪く真上を歩いていたサラリマン登山客やオイラン登山客、チャイニーズ・カラテ修行者が地割れに飲み込まれてしまう! そして君のニンジャ感覚は、足元の揺れを感じ取った……!

【脚力】難易度:Normalの判定を行ってください。通常は【カラテ】【ワザマエ】の高い方を半分にし、端数を切り上げたものが【脚力】となります。その数だけダイスを振ってください。『精神力成功』を使っても構いませんよ。

◆判定に成功

「イヤーッ!」君はとっさに大地を蹴り、跳んだ! そのコンマ以下2秒後、君の立っていた地点にも地割れが発生! 間一髪であった。額の汗を拭った君のもとへ、ヒラヒラとなにかが降ってきた。万札だ。せっかくなので頂いておこう。

【万札:1】を獲得し、先へ進みましょう。

◆判定に失敗

「グワーッ!?」君は一瞬の判断の遅れでジャンプに失敗! 地割れに落ちてしまった!

【体力】に1のダメージを受けます。これで【体力】が0以下になった場合は残念ですがゲームオーバーです。生き残った場合は先へ進みましょう。

その後も何度か地割れは発生し、そのたびに運が悪い登山客が落ちていった。「これも霊峰フジサンなのか?」「ガイドに書いてなかったぞ……」生き残った登山客の多くは恐れをなし、下山していく。残ったのは君を含む数名だった。君達は己の身体能力と幸運を信じ、歩みを進めていった。
それから数時間が経過した。あたりは日が落ち、備え付けのボンボリや登山客が持つマグライトがかろうじて足元を照らしている。加えて夜のフジサンはあっという間に気温が下がり、防寒装備がなければ歩くこともままならない。無理をすれば滑落か凍死の危険性すらある。加えて今日は奇妙なインシデントが続いている……。登山客たちは持参のテントや寒さを遮断するシートに包まって休息を取っている。
ニンジャである君も、そろそろ休んでも良いだろう。君は手ごろな岩に腰掛けると、バイオ笹タッパーからスシを取り出す。ボンボリの明かりで奥ゆかしく照らされたマグロとコメに、君は思わず見惚れてしまう。なんたるゼンめいた光景か。数時間歩き続けた疲労感と、空っぽの胃袋がスシを求めている。君は目を閉じ、スシを口に運ぶ……。
その時!
「アバーッ!?」「グオオーッ!」「グ、グリズリー!? グリズリーナンデ!? アバーッ!?」
悲鳴と、恐ろしい雄叫びがあたりに響く!

現在の【精神力】の値で難易度:Normalの判定を行ってください。(【ニューロン】とは別です。『精神力成功』などで消費しているなら、消費後の値を使ってください)なおこの判定は『精神力成功』が使えません。

◆成功した

君は驚きながらも、スシを咀嚼し、飲み込む。そしてタッパーに蓋をしながら立ち上がり、懐にしまうとカラテを構えた。

特に何も起きません。戦闘に備えましょう。

◆失敗した

君は驚いた拍子に、口に入れるはずのスシを落としてしまう。更に動揺するままタッパーを懐にしまおうとするも、手元が狂いタッパーをひっくり返してしまうのだった。スシは全滅だ。君は憤怒の形相でカラテを構えた。

空腹のままですので【体力】【精神力】にそれぞれ1のダメージを受けます。ただしこれによって【体力】は0以下にならず、【精神力】は-1以下にはなりません。

カラテを構えた君は、殺意がこちらを向いたことに気付く。腹をすかせた凶暴なバイオグリズリーはパンチの一撃で登山客を殺し、オムスビを奪って食っていたが、もっと上等なご馳走の匂いを感じ取ったようだ。どうやら、グリズリーは君のスシ(もしくは落としたスシ)を狙っている……!
「グオオオーッ!!」
グリズリーが突進してきた! 迎え撃て!

【カラテ】【ワザマエ(スリケン投擲など)】【ジツ(攻撃系のジツを持つ場合のみ)+ニューロン】で判定を行い、グリズリーに攻撃してください。難易度はNormalです。

成功したらグリズリーの【体力】に1のダメージを与えます。ダメージ増加のスキルやサイバネがあれば適用できますし、【カラテ】を選択して6の出目が2つ以上あれば『サツバツ!』でボーナスダメージを与えられます。『カナシバリ・ジツ』などの状態異常系のジツや、『ヘンゲヨーカイ・ジツ』のようなジツも使用できます。グリズリーは非ニンジャとして扱ってください。

これによりグリズリーの【体力:5】を0まで削り取れば、あなたのニンジャの勝利です。(グリズリーはニンジャの攻撃を回避することができません)

グリズリーの【体力】が1以上残っていれば、グリズリーの反撃が行われます。『回避判定』を行い、失敗した場合は強烈な一撃であなたのニンジャは【体力】に2のダメージを受けてしまいます。これで【体力】が0以下になった場合は残念ですがゲームオーバーです。また、回避の成功数が3以上の場合は『カウンターカラテ』でグリズリーの【体力】に1のダメージを与えます。

双方が生き残ったらターンが終了となり、またあなたのニンジャの攻撃になります。これをどちらかが倒れるまで繰り返してください。『精神力成功』はターン中の判定のいずれか1回にしか使えないので注意してくださいね。

◆グリズリーを倒した

「グ……ア……」
君の猛攻に、グリズリーは断末魔の声をあげながら倒れた。このような凶暴な生物が登山客を襲うとは……これもまた霊峰フジサンなのだろうか? 君は訝しみつつ、ふと思い立ってグリズリーの姿を端末に記録した。仲間への土産話になるかもしれない。
なお、このグリズリーがこれまでも他の山々で人を襲い、クマながらその首に報奨金をかけられていると知ったのは、君が生還してからのことである。

【万札:3】を獲得します。

それから数時間が経過した。日が昇るまではまだ時間があるが、できれば山頂で日の出を拝みたいものだ。恐るべきインシデントに見舞われたフジサンに挑む者は、もはや君しかいなくなっていた。君はしっかりとした足取りで、だが警戒しつつ進む。二度あることは三度ある。では三度あったことは四度あっても不思議ではない……。
そして、君のニンジャ視力は霊峰フジサンの山頂に立つ神聖なるトリイを目にした。暁に立つ紅いトリイは、敬虔なる日本人であれば思わず目を奪われるに違いない。……その前方に、キリングオーラを隠そうともしない男の姿が無ければだが。
「……我がカラテトレーニング相手のナスタロウが戻って来ぬのは、貴様の仕業か?」男は茶色のメンポと装束を纏っていた。紛れもなくニンジャである。彼もこちらがニンジャであることに気がついたようだ。
「ドーモ、ダブルホークです」君もアイサツを返そう。
「私はグリズリーのナスタロウと、このフジサンでトレーニングを行っていたのだ。巨岩を投げ飛ばし、シコを踏んで大地を割り、カラテとともにユウジョウを高めておったのだ。それを貴様……ナスタロウを殺したのだな!」
そう、一連の岩や地割れやグリズリー襲撃は、全てこの男が原因だ! ダブルホークはカラテを構える。
「ナスタロウの仇! ナスタロウと鍛えたカラテで縊り殺してくれよう! さぁ、ゆくぞ!」
君もカラテを構えた。こやつこそが、フジサン登山の最後の障壁だ! 邪悪ニンジャを倒せ!

ダブルホークのステータスは以下のようになっています。

体力:7
精神力:4
回避ダイス:4
イニシアチブ値:3
サイバネ:なし

【体力】を0以下にするか、【精神力】を-1以下にすることでダブルホークを倒すことができます。逆にこちらの【体力】が0以下になるか、【精神力】が-1以下になるとゲームオーバーです。

あなたのニンジャの【ニューロン】が3以上であれば、ダブルホークに先制攻撃することができます。2以下の場合は先に彼の攻撃が行われます。先攻→後攻それぞれの攻撃を合わせて1ターンとするため、『精神力成功』は攻撃と回避どちらかにしか使えません。

■こちらの攻撃

【カラテ】【ワザマエ(スリケン)【ジツ】で攻撃できます。距離や移動関連に関しては今回は採用しません。

判定難易度は通常Normalで行います。

こちらの攻撃判定が成功した場合、ダブルホークは回避を試みます。彼の『回避ダイス』の数、つまり通常は4つのダイスを振ってください。4以上の出目が1つでも出れば、彼はこちらの攻撃を回避してしまいます。

「ワハハハ! 甘いわ!」

もし回避に失敗した場合は【体力】【精神力】に規定のダメージを与えられますよ。

「グワーッ!」

ダブルホークが生き残ったら、続いて彼の攻撃です。

■敵の攻撃

「我がカラテを見せてやろう! 死ねーッ!」

ダブルホークはターンによって行動が変わります。なので、これが何度目の彼の攻撃かをカウントしておいてください。

●奇数回目(1、3、5...)の攻撃

「イヤーッ!」ダブルホークは恐るべき威力のトマホークチョップを放った! まともに受ければ、巨大バッファローであろうと頭蓋骨を砕かれて死ぬだろう!

【カラテ】による近接攻撃を行ってきます。成功判定はありません。『回避判定』を行いましょう。難易度はNormalです。失敗した場合は【体力】に2のダメージを受けてしまいます……!

回避に成功し、更に成功数が4つ以上の場合は『カウンターカラテ』が成立します。その場合、ダブルホークの【体力】に1のダメージを与えられます。なおダブルホーク自身は『カウンターカラテ』を行いません。

攻撃を終えたダブルホークは、奇妙な構えを取った!「フジサンで鍛えた我が必勝の構え! 貴様のカラテは通じぬぞ! フハハハハ!」君はその言葉がハッタリではないと知る。なんたる山の如き不動の構えか。あらゆるカラテムーブに対して、ムテキ・アティチュードが如き防御を発揮するに違いない……!!

次のターン、こちらの【カラテ】『カタナ』『精密攻撃』などの近接攻撃に対し、ダブルホークの『回避ダイス』を倍の8つとして扱います。

この不動の構えの正体を見破っていない場合、【ニューロン】で難易度:U-Hardの判定を行ってください。失敗すると何も起きませんが……。

不動の構えとやらの弱点を、君のニンジャ観察力は突き止めた。そして君は、スリケンを取り出して構えた……!

判定に成功した場合、以後不動の構えを行っている間の彼は【ワザマエ】での『スリケン/クナイ』や銃撃、【ジツ】に対して回避を行わなくなります。この【ニューロン】判定は失敗するたびに難易度がU-HardからHard→Normal→Easy→Kidsと下がっていき、Hardからは『精神力成功』が使用できるようになります。

●偶数回目(2、4、6...)の攻撃

「ヌウウ……イヤーッ!」ダブルホークは巨大な岩石を持ち上げ、投げつけてきた! まともに受ければ、巨大バッファローであろうとノシイカとなって死ぬだろう!

岩を投げてきます。成功判定はありません。『回避判定』を行いましょう。難易度はNormalです。失敗した場合は【体力】に2のダメージを受けてしまいます……!

回避に成功した場合、望むなら続けて【カラテ】判定を難易度:Hardで行うことができます。失敗した場合は【体力】に1ダメージを受けてしまいますが、成功した場合は岩を蹴り返したり投げ返してダブルホークの【体力】に2のダメージを与えられます。

攻撃を終えたダブルホークは、奇怪な構えを取った!「フジサンで開眼した我が新たな構え! 貴様のスリケンは通じぬぞ! フハハハハ!」君はその言葉がハッタリではないと知る。なんたる林の如き静かなる構えか。あらゆるスリケンや銃撃、カトン攻撃に対してすら、ムテキ・アティチュードが如き防御を発揮するに違いない……!!

次のターン、こちらの【ワザマエ】での『スリケン/クナイ』や銃撃、【ジツ】に対し、ダブルホークの『回避ダイス』を倍の8つとして扱います。

この静かなる構えの正体を見破っていない場合、【ニューロン】で難易度:U-Hardの判定を行ってください(不動の構えとは別です)。失敗すると何も起きませんが……。

静かなる構えとやらの弱点を、君のニンジャ観察力は突き止めた。そして君は、カラテを構えた……!

判定に成功した場合、以後静かなる構えを行っている間の彼は【カラテ】や『カタナ』の『精密攻撃』などの近接攻撃に対して回避を行わなくなります。この【ニューロン】判定は失敗するたびに難易度がU-HardからHard→Normal→Easy→Kidsと下がっていき、Hardからは『精神力成功』が使用できるようになります。


■ダブルホークを倒した

ダブルホークは全身から血を吹き出し、たたらを踏んだ。「ア、アバババーッ! バカナーッ! ネオサイタマ中の山で鍛え、そしてフジサンで鍛えた俺のカラテがーッ!?」君はザンシンした。所詮は実戦を知らぬ者のカラテであった……!「サヨナラ!」ダブルホークは爆発四散!
勝利した君は確かな足取りで歩を進め、トリイの元へ辿り着いた。そして、来た道を振り返る。おお、見よ。今まさに、太陽が地平線の彼方から姿を現した。ゴライコウである……!
君は今まさに、日本の頂へと立ったのだ……!

山頂にて

【体力】【精神力】を初期値まで回復してください。

日の出を見届けた君は食事と休憩を済ませると、フジサン山頂を散策してみることにした。見れば、シンピテキなシュラインがある。古来より伝わる由緒正しいものに違いない……! やたらと高いヨロシサン製薬のドリンク自販機や、フジサン山頂限定のペナントが並ぶ自販機を見なかったことにしつつ、君はシュラインの門をくぐった。

以下から選んでください。

1.シュラインに行く
2.ドージョーに行く
3.火口付近を散策する

シュラインに行く

君はシュラインに近づいた。敬虔なブディストであればお参りに、アンタイブディストであればシュラインを破壊・略奪に行ったのかもしれない。
やがてシュラインから出た君は、その手にシンピテキな武器を持っていた。ブッダから授けられたか、拾ってくれとばかりに突き刺さっていたのか、それとも倉庫から奪ってきたのか。全ては君のみぞ知る……。

ダイスを1つ振り、出た目のアイテムを入手します。『プラグイン:特殊なニンジャの武器』準拠となっておりますので、基本ルールブックで利用する際は【万札:10】で売却できる『*カタナ*』で読み替えるのが良いでしょう。また、同じカテゴリ内の武器に読み替えても構いません(カタナ→ヌンチャク、ムチ→クナイ・ウィップなど)。

1.『*カタナ*』
2.『*ノダチ*』
3.『*ヤリ*』
4.『*ユミ*』
5.『*ムチ*』
6.『*カタナ*』×2
シュラインを出た君は、そろそろ下山することにした。自宅に帰るまでが登山である。最後まで気を抜かないように!

『エンディング』へ進んでください。

ドージョーへ行く

君はシュラインの隣にあるドージョーへと向かった。人の気配はしないが、埃一つ無い見事なドージョーである。ここならば存分にトレーニングを行うことができるだろう。

【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】のうち現在値が5までのものを一つ選び、判定なしで一段階成長させることができます。これによる成長の上限は6で、これによって『成長の壁』を超えることはできません。

既に『成長の壁』を1つ超えているか、現在値6のステータスが2つ以上ある場合、成長の代わりに以下のイベントを発生させることができます。

一通りのカラテワークを行った君は、ドージョーのトコノマに丁寧に折りたたまれている装束に気づいた。フジサンが刺繍された立派なものだ。君はこの装束をいただいていくことにした。

アイテム『*フジサンのニンジャ装束*』を獲得します。

【万札:20】/【売値:10】:*フジサンのニンジャ装束*:
 【体力】+1、回避ダイス+1個
 霊峰フジサンの姿が刺繍された、おそらく職人の手による逸品。
 軽く、そして頑丈。

不要な場合はシナリオ終了時に売却してください。またこれをキャンペイグンで使用する場合はNMの許可を取ってくださいね。

さて、そろそろトレーニングは良いだろう。ドージョーを後にした君は、そろそろ下山することにした。自宅に帰るまでが登山である。最後まで気を抜かないように!

『エンディング』へ進んでください。

火口付近を散策する

フジサンは今でこそ静かなる山であるが、本来は活火山であるという。平安時代や江戸時代にはたびたびフジサンが噴火し、多くの被害が出た。君は火口付近を散策する。ゴツゴツとした岩が多く、硫黄の匂いが鼻を突く……。
しばらく歩いていると、君は一つの奇妙な岩に気付いた。表面には何やら文章が刻まれている。かなり古いもののようだ。考古学や歴史に詳しい者であれば理解できるだろうか……。
その時!
「グワーッ!?」君に宿るニンジャソウルが、唸りを上げるかのように君のニューロンを活性化させた! 平安時代、モータルの大軍勢を恐るべきジツで屈服させ、己の居城に帰還するニンジャの姿を幻視する……!

あなたのニンジャが【ジツ】を持たず、『ノーカラテ・ノーニンジャ!』を適用していない場合、6面ダイスを1つ振り、出た目の結果を適用してください。

1.『ムテキ・アティチュードLv1』を習得
2.『ヘンゲヨーカイ・ジツLv1』を習得
3.『カトン・ジツLv1』を習得
4.『カラテミサイルLv1』を習得
5.『カナシバリ・ジツLv1』を習得
6.ダイスを振り直す。振り直した結果のジツをLv2で習得。2回目以降は振り直しのみ。
君はユニーク・ジツに目覚めた己に気付き、そしてそれを受け入れた。そして君の意識は断絶し……気がつけば、元のシュラインに戻っていた。なんだかよくわからないが、そろそろ下山しよう。自宅に帰るまでが登山である。最後まで気を抜かないように!

『エンディング』へ進んでください。

『ノーカラテ・ノーニンジャ!』を持つ場合はダイスを1つ振り、出た目の結果を適用してください。

1、2.【カラテ】+1。これによって『成長の壁』は超えられず、7以上にはならない
3、4.【ニューロン】+1。これによって『成長の壁』は超えられず、7以上にはならない
5、6.【ワザマエ】+1。これによって『成長の壁』は超えられず、7以上にはならない

ステータスによってはハズレを引く場合もあります。その時は受け入れてくださいね。

君は成長を果たした己に気付き、そしてそれを受け入れた。そして君の意識は断絶し……気がつけば、元のシュラインに戻っていた。なんだかよくわからないが、そろそろ下山しよう。自宅に帰るまでが登山である。最後まで気を抜かないように!

『エンディング』へ進んでください。

【ジツ】の値が1以上の場合は、自動的に1→2、2→3に成長します。【ジツ】値が3で、ニンジャソウルが不明もしくはグレーター級以上の場合はダイスを1つ振り、5か6の出目が出れば【ジツ】値が4へと成長します!

【ジツ】値が4以上か、レッサー級ソウルで【ジツ】値が3の場合はダイスを1つ振り、出た目の結果を適用してください。(『ノーカラテ・ノーニンジャ!』の際と同様ですね)

1、2.【カラテ】+1。これによって『成長の壁』は超えられず、7以上にはならない
3、4.【ニューロン】+1。これによって『成長の壁』は超えられず、7以上にはならない
5、6.【ワザマエ】+1。これによって『成長の壁』は超えられず、7以上にはならない

ステータスによってはハズレを引く場合もあります。その時は受け入れてくださいね。

君は成長を果たした己に気付き、そしてそれを受け入れた。そして君の意識は断絶し……気がつけば、元のシュラインに戻っていた。なんだかよくわからないが、そろそろ下山しよう。自宅に帰るまでが登山である。最後まで気を抜かないように!

『エンディング』へ進んでください。


エンディング

フジサンは登山も命がけならば、下山も同様だ。坂道を転げ落ちるブザマに陥らぬよう、君は慎重に歩を進める……。
やがて、山頂を目指す登山客達と君はすれ違うようになっていった。「ドーモ」「ドーモ」そのたびに、君達はアイサツを交わす。君は数時間かけて下山し、ネオサイタマに戻った。君の風格の変化に、以前の君を知る者は驚きを隠さない……!

所属組織の【名声】を+1してください。

フジサンに巣食う邪悪なニンジャは人知れず滅んだ。これからも霊峰フジサンは美しき大山として、日本人とともにあるだろう。


さて、これにてシナリオは終了です。必要ならば入手アイテムの換金を行い、ふわふわローンに借金がある場合は返済を行ってください(グリズリー討伐の【万札】も忘れないでくださいね!)。返済できない場合はキャラクターロストとなります。

さて、これで今度こそ、本シナリオは終了です。
おつかれさまでした!


ニンジャ名鑑

◆忍◆
ニンジャ名鑑#XXX
【ダブルホーク】
邪悪なカラテ修行者にニンジャソウルが憑依。日本各地を旅しながら、各地の山でバイオグリズリーのナスタロウとともに修行していた。食事などは麓の村を襲って賄っている。
◆殺◆