見出し画像

【新しい働き方LAB】研究計画書─集中力を高めたら、多忙な大学院生は研究・仕事と健康・幸福を両立できるのか?─


自己紹介スライド_図

いよいよ、ランサーズ主催の「新しい働き方LAB」にて、
第1期研究員生として活動をスタートしました!!

新しい働き方LABとは?


私は、株式会社think lab(JINSホールディングス)様の指定企画にて活動予定です。

「集中力」をkey wordとして、ガンガン活動していきます!!

think labとは?

https://thinklab.jins.com/jp/ja/

研究テーマは
「集中力を高めたら、多忙な大学院生は研究・仕事と健康・幸福を両立できるのか?」
です。

もし興味を持っていただけたら、ご一読いただけると嬉しいです❤


◆実験の目的と背景

少し長くなりますが、実験の背景は昨年度(2020年)に遡ります。

「健康で幸せに働く人を増やしたい」と思い、心理士になることを目指して大学院に入学することを決めた頃。

「大学院生は忙しいから、バイトや仕事は推奨しない」


大学院入学前、大学院の教授からそんなことを言われました。

当初の大学院の活動時間は、週に50h程度。これだけでも、会社員だったら月平均40hの残業をしていることになります。


しかし、大学時代、卒論にゼミに単位取得にバイトに....と様々な活動を両立しており、「もっと活動したい!!」と思っていました。


そういうわけで、大学院とは別に、ご縁のあったキャリア支援団体で週10-15h程度(業務委託期間あり)活動していました。
大学院での活動と合わせ、会社員だったら月平均80h-100h残業している計算になります。

こうやって多忙に過ごすことが自分にとって当たり前で、その方が幸せだし、自分のやりたいことをやってるからヘルシーなんじゃないかと思っていました。

しかし、この両立生活を始めてから一か月くらいで心身に支障をきたし始め、騙し騙し活動を続けるも、後悔が残る日々を過ごしていました。

そこでの活動は本当に学びになることが多くて、やりたいことはどんどん増えていきました。しかし、活動量/質に心身が追いつかず幸せなはずなのに全然幸せじゃない感があって、そのことにずっともどかしさを抱えていました。

大学院の活動も、手を抜くつもりはなかったのですが、体調のことや作業時間の限界があり、妥協してるんじゃないかと思うことも多くなっていました。

そこで昨年度の終わりが近づく1月くらいから、「M2(修士課程2年)では働くのはやめて、大学院頑張ろう」と思い、キャリア団体での活動から退くことを決意。

その頃から徐々に活動量を減らしていって、M2になる頃には大学院一本で活動していました。

しかし、M2になって生活に慣れてくると、「やっぱり働きたい!!」となりました。笑

もう一度働き始めるとして、何があれば心身の健康や幸福感を大切にしつつも働くことができ、大学院の活動も妥協せずに行いことができるのか、最初は全然分からなかったです。

そして、色々思案した末にたどり着いたのが、「新しい働き方LAB」でした。そこで、think labさんの「集中」というコンセプトを知った時、直感的に「これだ!!!」だと思いました。

多忙なら、短い時間でハイクオリティの仕事ができるようになったら良い。そのための施策がきっと、「集中力を高める」ことだと思いました。

活動一つ一つの集中力を高め、作業時間を少しずつ減らすことで、無理のない活動時間でやりたいことをやり、健康と幸せを維持しながら活動できるのではないかと。

前置きが長くなりましたが、そういうわけで今回は

「研究・仕事×集中×健康・幸福」

をターゲットに検証を行いたいと思い、研究計画を立てました。


◆検証したいこと

本研究で検証したいことは4つあります。

検証A.集中力と心身の健康度の関係を明らかにする

検証B. 集中することと幸福感の関係を明らかにする

検証C. 自分にとって集中力×健康度・幸福感が高まる条件を探る

検証D. 何があれば、自宅の作業環境は集中が高まる場所になるのかを探る

◆活動の概要

※現在、職探し中の段階であることと、目指してる職が時給単位での仕事になる可能性が高いため、

今回は裁量の大きい(集中することで作業時間を短縮することが可能である/実験条件を操作しやすい)大学院関連の活動で、検証を行いたいと思っています。


☆検証A.集中力と心身の健康度の関係を明らかにする

①心身の健康度の指標として、作業前後に榊原・寺本・谷 (2014)によるリラクセーション評価尺度短縮版を測定する。

集中力の指標として、作業中のJINS MEME(集中力を測るメガネ)のデータを測定する。一定回数の測定を終えた後、それらの2つの指標の関連を検討する。

JENS MEMEの参考記事

https://thinklab.jins.com/jp/ja/


☆検証B. 集中することと幸福感の関係を明らかにする

②幸福感の指標として、伊藤・相良・池田・川浦(2003)による主観的幸福度尺度を、日常生活の固定のタイミング(統制群)と検証中の作業後のタイミング(実験群)で測定する。

一定回数の測定を終えた後、統制群と実験群で主観的幸福度の値がどのように変化しているのかを検討する。


☆検証C. 自分にとって集中力×健康度・幸福感が高まる条件を探る

③場所以外の変数(作業時間・作業時間帯・集中に影響のあるとされる値)をできる限り固定し、場所を変えてJINS MEMEのデータを測定する。

場所ごとのJINS MEMEのデータおよび健康度・幸福感のデータを比較し、自分にとって最も集中力や健康度・幸福度が高まる作業場所を探る。

検証場所は、自宅(こたつ/thik lab HOME)、温泉、テーマパーク、近所のカフェ・ファミレス、電車・バスを予定している。


④場所を固定し、場所以外の変数(作業時間・作業時間帯・集中に影響のあるとされる値)をできる限り固定し、課題内容を操作する。

操作条件ごとのJINS MEMEのデータと作業前後の健康度・作業後の幸福感のデータを測定する。

操作条件ごとのJINS MEMEのデータおよび健康度・幸福感のデータを比較し、自分にとって最も集中力や健康度・幸福度が高まる作業内容を探る。


⑤課題内容・場所を固定し、集中に影響を与えるとされる指標(作業前後および作業中の五感の活用・健康行動)を操作し、JINS MEMEのデータと作業前後の健康度・作業後の幸福感のデータを測定する。

操作条件ごとのJINS MEMEのデータおよび健康度・幸福感のデータを比較し、自分にとって最も集中力や健康度・幸福度が高まる作業条件・健康条件を探る。


☆検証D. 何があれば、自宅の作業環境は集中が高まる場所になるのかを探る

⑥think labの実店舗を訪れ、集中が高まるとされる作業環境について勉強する。また、①②③④⑤の検証で明らかとなったことを整理する。

その後、できる限り作業時間・作業時間帯を固定した状態で自宅の作業環境を操作し、操作した条件事にJINS MEMEのデータを測定する。

一定期間、JINS MEMEのデータを測定した後、最も集中力の高まった作業環境を維持する。その作業環境で、作業時間帯・作業内容などを操作しながらJINS MEMEのデータを測定し、自宅での集中の可能性を探る。


◆スケジュール・進め方

・6月・7月 研究計画書・プレ測定の実施

・7月末~8月中旬 第一ターム(検証のうち①②③)の実験期間、および結果の集計・考察
・8月末まで 第一タームの実験結果の報告

・8月末~9月中旬 第二ターム(検証のうち①②④)の実験期間および結果の集計・考察
・9月末まで 第二タームの実験結果の報告

・9月末~10月中旬 第三ターム(検証のうち①②⑤)の実験期間および結果の集計・考察
・10月末まで 第二タームの実験結果の報告

・10月末~11月中旬 第四ターム((検証のうち⑥)の実験期間および結果の
集計・考察
・11月末まで 第四タームの実験結果の報告および総括報告


◆アウトプット・成果

①定期報告
・実験タームごとに、データの集計・報告書の作成を行い、こちらのノートにて進捗を発信する。

・11月末頃、本実験の総括レポートを作成し、こちらのノートにて最終報告の記事を発信する。

②不定期報告
・本実験の裏話や、実験に関連するような情報、実験中に分かったことについて特に発信したいことが出てきたら、こちらのノートにて発信する。

・noteを更新した際はtwitterやFacebookにて情報発信を行う。

◆まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

今回書ききれなかった実験への想いや実験の詳細は、また後日発信していく予定です(記事を作成次第、随時リンクを追加していきます)。

「新しい働き方LAB」に応募してからも、このまま働き始めて良いのかな...という不安が正直あったのですが、研究員の皆様の発信、そして株式会社think lab様の後押しもあって、思い切って挑戦してみることにしました!!

楽しく健康に、そして幸せに働けるように活動していきます。

引き続き、よろしくお願いします❤

◆参考文献


井上一鷹(2021). 深い集中を取り戻せ──集中の超プロがたどり着いた、ハックより瞑想より大事なこと── ダイヤモンド社

伊藤裕子・相良順子・池田政子・川浦康至(2003). 主観的幸福感尺度の作成と信頼性・妥当性の検討. 心理学研究, 74(3), 276-281.

榊原雅人・寺本安隆・谷伊織. (2014). リラクセーション評価尺度短縮版の開発. 心理学研究, 85-13210.



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?