私のファッション遍歴


洋服と自分について、自分の歴史を書いてみます。

1 幼稚園の制服改造!

私は小さい頃から服が好きでした。それは母が洋服好き、洋裁好きだったからだと思います。

母はお人形(タミーちゃん。リカちゃんよりもっと前です)の着せ替えセットみたいなのを作ってくれて、レインコートまであってうれしかったのを覚えてます。

母のエピソードをひとつ。
幼稚園の制服の襟が開襟だったのを「らびこに似合わないわ」と丸襟に作り直してました。田舎で、昔はのんびりしてたから特に問題もなかった気がします笑

私の洋服は手作りが多くて、私は小学校に上がってだんだん周囲の友達と自分の服装が違うのに気づきます。
母は編み物講師だったので、私は毛糸の手編みベストとスカートのセットアップとか着せられていました。ニット、なんておしゃれな言葉はまだなかったと思います。
友達には「毛糸のスカート!(毛糸のパンツ〜的な?)」って揶揄われるし、みんなと同じ布のスカートにしてくれって頼んだ記憶があります。
でも写真を見返したら、5年生の修学旅行は毛糸のジャンパースカート、6年生の時は毛糸のベストでした。
そう、母は優しくてあたりは柔らかいけど、好きなものは変えない人でした。
私はといえば、みんなと違うのが恥ずかしい気持ちもあったけど、丁寧に編まれた洋服はシルエットがきれいで、可愛いリボンやお花が付いていて、それはそれで好きでした。

2 洋服より痩せなきゃダメ?

高校の時、男子に「もっと痩せれば」と言われたことがあります。
私は大柄で体格が良かっただけで健康体重だったと思うけど、周りの可愛い子たちは確かにみんな痩せていた!
高校時代は色々うまくいかないことが多くて暗い時代で、それを体重のせいにしてました。今考えるとうまくいかないのは私の不器用な性格のせいだったと思うのだけど。

anan、ノンノを熱心に読んで、フランス映画の女優さんのファッション素敵!と憧れていました。でも自分に似合う服を着て可愛く見せたいという考え方はなかったと思います。田舎の高校生は制服とジャージくらいしか着る機会もなかったですし。
もっぱら妄想で1人遊びしてました。

3 大学時代

東京に出てきて驚きました!
細くてモデルみたいに綺麗なひと、雑誌に載ってる服をそのまま着てる人がたくさんいる!!!!

ところが硬派体育会系の部活に入った私の周りはオシャレなんてバカっぽい、興味ないっていう人ばかりでした。
あれ?私、おしゃれ好きなんですけど?居場所間違えたかなあ?
そういう環境だったので、原宿や新宿をふらふら回遊してお店だけは見てましたが、オシャレ経験値は上がりませんでした。

4 社会人
お洋服が好きなので婦人服専門店に就職しました。なのに配置は人事部!洋服と関係ない…?
でも居心地は良かったので長く勤めました。

その頃はデザイナーズブーム(DCブランド)いうのがあって、Y’sとかコムデギャルソンが社会的現象になってました。Y’s、コムデは全身真っ黒なモード系。一方、ピンクハウスというブランドがあって、それは柄プリントのフリフリリボン系でした。
私は両方好きでした!
本物は高価なので似たようなコピーものを買って真似しました。(都会の一人暮らしは貧乏!)ある日は全身真っ黒、次の日はリポンフリフリの服をきてました。

また、「JJ(ジェイジェイ)」いう、男性が好むコンサバファッション系(今でいう女子アナルック)の雑誌もあって、私はそれも好きでした。
気が多いというか、とっ散らかってますね…。

その頃はそれが自分に似合うか、人にどういう印象を与えるかは優先度が低かった気がします。
ただひたすら、新しいデザインの服を見るのが楽しくてわくわくしていました。

5 出産後のこと

出産後、仕事を辞めた私はなにを着たらいいかわからなくなりました。ファッション誌を見ても赤ちゃんと家で過ごす服なんて載ってません。

こどもをお教室に通わせる。そこのお母さん方はスーツを着ている。
公園でのびのび育児の会に行く。そこでは泥だらけになるからTシャツとジーパン。どちらもおしゃれというよりTPOで仕方なく着る感じ。
そして授業参観、PTA、夫の友人との付き合い、何を着たらいいかわからなくてひとつひとつ迷ってました。
今は「STORY(ストーリー)」という雑誌がママのシーン別おしゃれ、みたいなものを紹介してますが、当時はなかったです。雑誌がないと何を着たらいいのかわからなかったのかな?

6 イメコン期

それから骨格診断、カラー診断、メイスレッスン、などがが流行り出してきました。おもしろそうなので色々受けに行きました。
たくさんのファッション本、ブログも読みました。洋服のことを考えるのは楽しかったし、これを着れば大丈夫、という正解を求めていたかもしれません。

そんなこんなであきやさんの自問自答に出会って現在に至ります。

7 ファッションを楽しんで生きていきたい

あきやさんを知った時、私が感じたことは
「これでまたファッションと遊べる🎵」というワクワクした気持ちです。
もし失礼な言い方に聞こえたら申し訳ないですが、遊ぶというのは私の中で最大級の褒め言葉です。

以前、結婚した友人が「結婚したら服は欲しく無くなるよ」と言っていたのを覚えています。
当時独身だった私はその言葉を聞いて、欲しいものだらけでいつもボーナス一括払いで洋服を買ってる私にもそんな日が来るのかな?と不思議でした。

でもそんな日は来ませんでした。
結婚しても、こどもができても、こどもが手を離れても洋服が好きだという気持ちは続きました。

私は諦めました笑
私は洋服が好きなんだから、それを認めよう。堂々と好き、と言おう。ブランドの知識を勉強したり、試着の旅をして、買うかどうかはともかく、ファッションで遊ぼう。
ファッションは私にとっていい遊び道具なんだ。

綺麗な色のセーターを着て綺麗だなって思ったり
ブランドバックを買って背筋がしゃんと伸びたり
繊細なリングをつけてこれ好きだなーと思ったり

それは私にとって生きる小さな彩りであり、心の栄養です。
ハグハグ栄養をとりながら、私はこどもがお気に入りのおもちゃと遊ぶように、ファッションと遊んで生きていきたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?