あうたびオンラインツアー2020/6/6

「あうたび」は地域の生産者会うと言う体験を提供する旅行です。今までは実際に現地に行くツアーでしたが、コロナ禍で現地に行くことができなくなりました。そこで同じツアーをオンラインで実施しています。リアル「あうたび」には何度か参加しましたが、オンライン「あうたび」は初参加です。参加した感想と新たに発見したことについてまとめます。

ツアー代金は無料ですが、参加者は予め生産者の商品セットをあうたびから購入する必要があります。セットは二つから選べて、僕はお手軽な5,500円のセットを選びました。セットの中身は反射炉ビール4本、猪肉ソーセージ、トマト、塩です。セットを買うと当日アクセス可能なZoomのURLが送られてきます。ツアーは13時スタート、仮想の集合場所はJR三島駅です。

Google Mapを駆使しながら現在地と目的地の位置関係を確認しながら反射炉ビールへ。電車で伊豆長岡駅を降りたらStreet Viewで徒歩感覚で向かいます。反射炉ビールに着いたらビール醸造所の内部見学を経て届いた反射炉ビールで乾杯。世界遺産の韮山反射炉を見学しながらここで造られた大砲がお台場に置かれた話など歴史にも触れて反射炉ビールは終了。

次の生産者はトマト農家です。移動はなんと反射炉ビールから車に乗ってリアルストリートビューでトマトの育つハウスに移動。トマトのビニールハウスは三角、隣接するイチゴのビニールハウスは丸だと初めて知る。参加者からはトマト狩りはあるのかとの質問も、残念ながら大きいトマトはすぐにお腹いっぱいになるのでできないのだとか。

そこからバーチャルに移動して函南のハムハウスGrimmへ。ここでは本場ドイツで修業したハムづくりを伺い、実際に送られたソーセージを食べながら説明を聞く人もいました。

最後は西伊豆井田の塩づくりを拝見しました。そこから徒歩で移動しながら田んぼを抜けて、ツアー後の懇親会バーチャル会場に向かい、ツアー終了。

ツアー終了後は生産者と参加者がブレークアウトルームに分かれてQ&Aタイム。僕はツアー終了時間の17時で抜けましたが、場は盛り上がっていてさらに続いていました。

以下は今回のツアーに参加しての気付きです。オンラインツアーってどうなるんだろうと思いましたが、意外なほどスムーズに進み満足感も高かったです。その理由を考えてみました。
・生産者とつながるのが目的であり、生産者から直接話を聞けた。
 景色を楽しむツアーだとこうはならなかったでしょう。
・移動時間がほぼゼロなので効率的に回れた。
 車窓を楽しむ旅もいいですが、移動はそれなりにストレスと分かりました。
・ツアーの進行にストーリー性があり、飽きさせなかった。
 これはオンラインでなくてもですが、あうたびの真骨頂でしょう。

そして、オンラインツアーの可能性についても考えてみました。
・オンラインツアーは単独でも成り立つ。
 様々な事情でリアルな旅行に参加できない方にも参加いただける。
 行く時間のない人でも参加できる。
・実際に行く前のお試しとして参加できる。
 気に入ればリアルツアーに行ける。
・格安のツアーとしても位置付けられる。
 今後の価格設定によっては旅行業者にも利益率の高いツアーになるかも。

コロナ禍でいろいろな制約を受ける場面が多いのですが、このオンラインツアーのようにコロナ後でも新しい旅のスタイルとして確立できそうな可能性が見つかり、今後の展開が楽しみです。

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