いよいよ来日!MARCEL BONTEMPI!
来週末からスタートする来日ツアーに向けて、改めてアーチストをご紹介します。まずはバイオから。
1971年、ドイツ人の母とカタルーニャ人の父との間に生まれたMarcel Bontempi。彫刻家だった父の影響で、幼い頃から食事と睡眠以外の時間はひたすら絵や落書き、イラストを描き、将来有望とまで言われた「才能」の持ち主だった。10代初頭に邪悪なロックンロールカルチャーと出会うまでは彼の未来は明るかったかもしれない。
ロックンロールやロカビリー、ウェスタン・スウィングのレコードを買い漁り、ひたすら聴き、ギターを奏でる。まさに魔物に取り憑かれたMarcelだったが、クラスメイトにギターを貸したことがきっかけで本来の勉強に没頭する。
卒業後はアート学校に進んだが、そこには勘違いした「自然系アーチスト」や「映像クリエイター」を目指す若者ばかり。イラストレーターを目指すのは当時異端、溜まるフラストレーションを解決する手段、それは再びロックンロールに触れる事だった。いくつかのバンドを経て、後に60’Sスタイルビート/ソウル/ロカビリーをミックスしたTHE MONTESASを結成。ドイツを中心に人気バンドとなった。
2003年にアート学校を卒業してからはプロのイラストレーターとして、ビンテージ系のレコード・CDジャケット、イベントポスターや絵本も手掛け、彼の特徴とも言える動物や楽器、時には幽霊が登場するアートワークは世界中のレトロ・シーンから注目を浴びている。
バンドとしてはソロ名義(バックバンドは何度も変わっているが、今回はスペインのLEGACASTERが担当)の他にもウェスタン・スウィングに特化したDR. BONTEMPI’S SNAKE OIL COMPANYとしても活動している。
ここからは私の解説です。ロカビリー音楽というのはシンプルに見えて複雑、狭いようで実はルーツが幅広いという魅力的なものです。今回のMarcel Bontempi Japan Tourを応援する理由はまさに彼の「センス」なのです。正統派(オーセンティック)ロカビリーやリバイバル系とは一線を画す「モダンロカビリー」だと思っています。例えば50’Sのヒルビリーをロカビリーにアレンジすることは当然ながらポピュラーで、目新しさはありません。しかし彼は素晴らしいアレンジセンスを持ち合わせています。
まずはMADDOX BROTHERSのカバー。こちらは既にレコードホップでの大人気ナンバーになっています。
GENE VINCENTの名曲はこんな感じに。
サウンドトラックだったり。
60’Sガレージの代表格、THE SONICSのカバーも。
蘊蓄よりも聴く・観るが易しです。今回のツアー日程は下記の通り。詳細はフライヤーご参照ください。
10/21(土)名古屋・新栄VIO
10/22(日)大阪・NOON + CAFE
10/23(月)鹿児島・WICKY’S HOUSE
10/24(火)東京・荻窪TOP BEAT CLUB
10/25(水)東京・荻窪TOP BEAT CLUB
10/27(金)東京・渋谷STAR LOUNGE
10/27(金・深夜)東京・渋谷ORGAN BAR
10/28(土)東京・下北沢THREE + BASEMENT BAR
そしてツアーに合わせて限定のレコードプレーヤー用スリップマットを販売することになりました。もちろん会場で販売しますが、通販でも購入可能です。
私自身は少なくとも名古屋会場には参加します。それ以外は未定ですが、多くの皆さんにお会いできたら幸いです。
今日はこんな感じで。いつもサポートありがとうございます!
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