MJF2019 ルーチン解説
MJF2019でルーチンを発表しました。今回はそのルーチンのできた背景やこだわったところ、反省点について記述したいと思います。
動画はこちらから。
コンセプト・背景
とにかく、駒場小空間で映えるものがやりたかった、というのが1番大きいです。きれいで、照明がきらきらした、あの空間。マラバリスタ入会した時から本気で憧れていました。
あと、ご高説を垂れる会(駒場祭2018のルーチン反省会)の時に先輩から「布とか使っても良かったかもね」と言われたのが頭に残っていたので、布を使ってみたかった。
曲が決まって“海、水中”というコンセプトが決まりました。そして、ルーチンの構成が定まってきてからは、“絵になる”ことを意識していた部分が強い、かな。照明や衣装は特に。大好きなミュシャの描く女性みたいになりたかったのです。
《Reverie》という動画のルーチンタイトルも、上段右側の絵からいただきました。夢想、という意味です。
ちなみにこのルーチンは北海道東北学生ジャグリング大会でも発表していますが、作った当初からMJFでの発表を視野に入れていました。東北のジュニア部門で6/15位、さらに演技構成と完成度ではかなり高い点数をいただけたので、MJFでも発表することにした、という経緯があります。
クリスタルボールは「思い出」に見立てています。泡や鏡、壊れやすいものという意味もありますが。
曲
今回使用した曲は、こんにちは谷田さんの『記憶の水槽feat.初音ミク』です。2018年の年末に見つけて即決しました。
作曲者のキタニタツヤさんが歌っているバージョンもありますが、ミクの声のほうがきれいだと感じたのでこっちにしました。
ルーチンを作り出した時の自分のメンタルに一致していたし、とてもいい曲です。
構成(技、照明)
おおまかに分けると
①座ってアイソレーション
②立ってアイソレーション→バタフライ
③舞台を移動してのロール
④2ボール(ロール→アイソレーション)
という4部構成です。
今回は完全にパートごとにやる技を絞りました。代わりに座ったり舞台を移動することでメリハリをつけています。
①…舞台中央に女の子座りするところからスタート。布に手を触れたり、ボールを転がして遊んでいます。思い出との戯れ。
照明としてはパーで青と緑を混色させて水中っぽさを出しています。加えて、寄せて返す波を表現するためにフットライトをウェーブしてもらいました。※チェイスではない
アイソレーション開始時は中サスで真ん中に視線を集中させました。スライスウォークもどきとかやってます。
サビ終了時は青ホリのみでシルエットが残るようにしてます(多分動画だとほぼわからない)。
この間の暗転、長すぎるけどどうしようもなかった。東北の時は適当にアイソレーションしていたけど、冗長かなと思ってバッサリ無くした。
②…舞台上手に移動し、ピンスポで照らしてもらってます。影がきれいに出ていてお気に入りのシーン。
「止まった時計の針」という歌詞の通り、突然ボールを動かして止めるパントマイムをやることで、音楽の変化とともにルーチンに盛り上がりを作りました。動かそうとするのに戻る部分や、円形に移動させるのも時計を意識してます。そこからアイソレーション→パームトゥパームへの移動はベストトリック(自画自賛)。
あとドラムに合わせて音ハメも少しやってる。
照明は他のパートと差別化を図るために地明かりのみにして控えめ。
2サビはバタフライメイン。途中で音ハメしてタットに入るとこも結構好き。本番うまくいってよかった。
思い出と向き合う、見つめ直す。
③下手から上手へロールしながら移動する、今回1番の難関パート。リハでめちゃくちゃ落としたりミスったところ。
やってることはチェストロール→アームロール→ブリッジ(片道)→チェストロール折り返し→逆チェストロール→ネックロール。かなり盛りだくさん。本当はブリッジをしっかり入れたかったのだけど、危なっかしいので直前で抜くことにした(この判断は先輩に◎をいただけた)。
曲が1番明るい部分だったのと、「春」という歌詞があったので、パーは照明推しのレインボーにしてもらった。服に映る影や、移動した時の色の変化がかなり綺麗だったと思う。
最後の思い出づくり。楽しかったね、と笑えるような。
④ラスト。2ボール。ここもなかなか難しかったけど、キャッチミスの1ドロに抑えられた。
ロールパートはアームロールバタフライの組み合わせと2チェストロール。今できる最大限の火力技。
アイソレーションは移動とグリップとパームサークルの複合。2つのボールの高さが合わせられなかったのが心残り。
最後は2つのボールをくっつけて布に置いて帰って終わり。思い出に別れを告げる、みたいな意図。
このパートの照明はだんだん真ん中に視線が集中するように、照明の範囲と明るさを変えているのですが伝わったでしょうか。最後フットの1と4でダイヤ型にして囲むようにしてもらったからちょっとわかりにくいかもしれない。お墓っぽくて好きだけど。
衣装
落ち着いていて、かつコンタクトと照明が映えそうなものを考えた結果、トップスは黒の肩レースのもの、ボトムスはクリーム色のロングスカートになりました。
スカートはシャイニー素材という、やたらツヤツヤでキラキラのものです。ラメとはまた違う輝き。足がそんなに出ない丈なのもミュシャっぽいかなぁと思っています(ミュシャの描く女性はかなりの割合で足が布に覆われている)。
(いちばんスカートのキラキラ感がわかる写真)
そしてネイルとメイクにも少しこだわりました。
爪はラメ入りのピンクゴールド、アイシャドウもピンクで統一して、涙袋に濃いめのピンクを入れてます。
あとイヤリングは水色の雫型のものをつけてました💧ゆらゆらするし水っぽいからお気に入りです
振り返りと反省
良かった点
・パート分けをしたことで「今何を見せたいのか」を明確にできた
・布を効果的に使えた
・舞台上での移動をうまくできた
・照明を使って綺麗に見せることができた
・個別リハやブロックリハでは盛大なミス、ドロップが目立っていたものの、本番1ドロに抑えられた
・北海道東北学生ジャグリング大会と同じルーチンだったので、大会での反省やフィードバックを踏まえ、ルーチン全体を丁寧に作り込めた
・はじめての小空間ながら、場所に合わせた作品を作り上げられた(と思う)
悪かった点
・1サビ→2番入りの部分で暗転が長すぎた
・アイソレーションが単調な部分があった
・ロールの不安定さが解消できなかった(特に2ボール)
・直前まで1bロールパートのシークエンスを決めきっていなかった
・照明を理解しきれていなかったので、自分の立ち位置の悪い部分があった
・衣装と布のコンボにより転びかけた
・必死すぎて表情まで意識できなかった
という感じです。
全体的には褒めてくださった方が多かったので、いいものが作れたのかなあと思います。こんなに褒められていいのかな?ってくらいです
あ、アンケート用紙にコメントくださった方、全部読んでます!ありがとうございました!!
おわりに
念願のMJFの舞台に立つことができて本当に嬉しかったです。運営、特に照明のぺんぎーにはお世話になりました!!!来年は自分が運営として頑張ります。
そして、今後も自分らしくコンタクトジャグリング続けていくので、よろしくお願いします!!あと今年の駒場祭も出るのでまた冬ごろに動画等アップすると思います!!!!
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