リウマチ宣告

1週間前におこなった採血結果を聞く為に診察室に入る。
「私、リウマチですか・・・?」

恐る恐る尋ねる私に、問診回答と数値からして、紛れもなく関節リウマチだと、あっさりリウマチ宣告された。

「すぐにでも治療を開始しましょう!」と言われた。

当時、まだ3ヶ月になったばかりの子供に母乳をあげていたので、断乳しないことには治療は始められない。

「で、いつ断乳するの??」と、医師が催促するかのように聞いてきた。

リウマチ内科を受診した時点で、そうかもしれないと覚悟していたつもりだったが、それが現実となると、頭の中は少しパニック状態。

断乳のタイミングについては、少し考える時間が欲しいと正直に言った。

我が子と「相談する時間」が必要だと思ったから。

それまで哺乳瓶をほとんど使ってこなかった3ヶ月の子供にとって、突然の断乳は非常なストレスになるのではないかと恐れた。

後から思えば、母親である自分の心の準備が欲しかっただけだと思う。笑

だが、医師には一刻も早く治療を開始することが重要だと説明をまくしたてた。

ここで改めて私の置かれた状況・環境をおさらいしよう。

  • あまりの体調不良で家事育児がままならず、サポートしてくれていた夫にしばしの休息を与える目的もあり、両親を頼って実家に帰省

  • 帰省した私の状態を実際に目にし、両親驚く

  • 両親がそれぞれの友人や職場の人に私のことを話す中で、リウマチの疑いを指摘される

  • 実家が地方にあることから、リウマチ専門医が市内中心部に1箇所のみ

  • 予約がなかなか取れず、キャンセル待ちでようやく取れた日に受診

  • 初診日は問診と採血のみで、1週間後に結果を聞きに再診

そして、冒頭の流れで私のリウマチが確定。

ただ、そこで問題となったのは、断乳のことだけではなく、ここで(実家にいながら)治療を開始するか、自宅に戻ってからにするか、ということ。

この医師がいうには、

  • リウマチの薬は通常の薬と違って、どの医師でも扱えるものではない。

  • 投薬開始から経過を見る為に、最低3週間は同じところに通院してほしい。

  • ここで投薬開始してすぐの転院はやめてほしい。

その時点で、既に1ヶ月近く実家に滞在していた私。
体調は悪化の一途を辿るばかりであったが、治療の為とはいえ、そこからさらに1ヶ月も実家に滞在することは、あまり現実的な選択肢ではなかった。

両親は何も言わなかったが、私がいることで実家の引っ越し準備の妨げになりたくなかった。

1ヶ月も経てば、夫もさすがに単身生活に寂しさを感じていたようだった。
なによりも、日々成長する我が子のかわいい時期に、そばで見守る機会を夫から奪っていることが申し訳なかった。

そんなことを診察室の椅子に座りながら考え、その場で「断乳すること」「治療は自宅エリアに戻ってから開始すること」を伝えた。

自分が選んだ自宅エリアの病院に紹介状を書いてもらった。

産後、最初に受診した整形外科にもリウマチ科はあったが、それまでの対応に不信感が拭えなかったので、次はリウマチ専門医のいる大学病院を選んだ。

会計を終えてリウマチ内科を出た時、それまで堪えていた涙が溢れて止まらなかった。

リウマチ確定・・・
私の人生、これからどうなるんだろう。

とにかく不安な気持ちと身体の痛みで、人生最弱な自分だった。


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