ロウワー…惨

『そう 簡単な祈りだった』
貴方が幸せならそれでいい。…それが始まりだった。

『端から 段々と消える感嘆』
周りの言葉なんて要らない。記憶から、日常から消える愛想笑い。
貴方の言葉だけで良かった。…最初から。
『今から緞帳が上がるから』
貴方の言葉が染みていく。貴方の思想が粗大機械の一つに浸透していく。

ほら何も聞こえない
『静かな会場を後に さよなら』
周りなんて社会なんて知人達ですらさようなら。
僕の中には貴方の言葉だけ。貴方の言葉で生きている僕が歩く 道には誰も居ない。貴方さえ。

訊きたい事も聴きたい事もたくさんある
『言いかけていた事が』長考、遠慮、否定で
『一つ消えて』
貴方の世界は広いから『また増えて』
『背中に後ろめたさが残る』
社会で培われたジンクスが"言わなくて良かった"、とのしかかる。動けない。

貴方の光に『従いたい』感化されたい、貴方の言葉で動きたい、生きたい『心根を吐き出さぬように』圧し『込めて』
『胸の中が澱のように濁る』
そう在れば良い。慣れたつもりだった。それが常だと。

貴方の愛する光達・知人達は、
僕にも幸せを、などとほざく。
眩しい暖かい甘い理想論が、『受け止めたいことが』、幸せになれるはずの言葉達が

『自分さえ抱えられず』、自分のことすら儘ならない侭、闇に侵されて

『持て余したそれを守っている』ただの自分勝手な、生きる理由とこじつけて。
貴方の光が守られるなら良い。光は貴方へ。
貴方の光に少しでも加担できるなら。
僕はどんな軋轢も殺伐も常と出来るのだ。

誰とも話す事が無いので
かすれ届かない『霞んだ声は からからに』。
そうして確立されたジンクスが、何も言わなくて良い、僕の言葉に意味は無い、僕ごときが言う事なら他の誰かが既に言っている、と
『喉を焼いて埋め尽くす』

言葉を淘汰された僕に、粗大ゴミでしかない僕に、言葉が思想が思考が人間性がある訳が無くて
『何を言うべきか分からなくて』
会話が、言葉がほらまた淘汰されていく。
その、伝わらない得られない困惑が。

常に、内外から『感じてたものが遠く放たれていた』。火を見るより明らかな常識だった。
貴方だって人間だ。
『同じ様で違う なんだか違う』
お優しい知人達から聞く、お優しい言葉の中にそれが無くても。人間は僕を、人間が僕を粗大ゴミとしたように。きっと。貴方の周りだって、貴方だって、人間なんだから。

『何時まで行こうか』。帰る場所なんて無いのに。帰らないと怒られる。
いつまで僕は人間だと思われるのか。
『何処まで行けるのか』
いつまで生きられるのか
『定かじゃないなら何を想うの』
貴方には、僕なんか居なくても生きていけるでしょう。なら
今居なくなっても困らない。喜ばれる程だ

『僕らが離れるなら』僕は終わるでしょう
『僕らが迷うなら』きっと生き長らえてしまうのでしょう
『その度に何回も』貴方から溢れた光達によって、暖かさによって
心が手が命が『繋がれる様に』
それが光だ。それでこそ光だ

その光が僕に触れれるほどの
僕が投げ出す前に僕の視界に、脳に、心に
『ここに居てくれるなら』

貴方の言葉を信じることが………闇よりも常識よりも世界よりも命よりも、何よりも優先できるなら、
貴方の言葉に手を伸ばす勇気を奮えるなら、
この手を、目を『離さずいられたら』

縒ってない、繊維でしかない程の糸のような『まだ誰も知らない感覚で救われていく』
僕はそれを信仰とし、生きる理由とする

『平穏とは消耗を以て代わりに成す』
仕事疲れ、汗をかき続ける労働、人間嫌い、過度な強迫、幸せとの軋轢、淘汰される言葉、無意味な思考、放棄し続けている人間性、えとせとら。
『実際はどうも変わりはなく』
僕が払えるものは何が残っているというのか。

『享楽とは嘘で成る』
寝起きの理性の無い甘えなど僕じゃない。
生きる理由の為に働いている。働いてない自分に価値は無い。
享楽?幸せ?暖かさ?人間が周りが知人達が笑むモノを僕はシラナイ。
僕にも、僕に向けて、にも笑顔なんて無い。
その笑顔の邪魔にしかならない。そう。人間の邪魔にしかならない。
『「綻ぶ前にここを出ていこうか」と』
笑顔を見たことはある。消えないように邪魔しないように、逃げるように!
気づかれないように、そう、そもそも僕なんて居なかったように。
『都合の良い願いを』
貴方の言った通りだ、嘘と言い訳で賄える世界。闇の言葉が真実で常識な世界。
『同じ様に同じ様に呟く』
何度も何度も唱える。僕への干渉が全て理解し諦めるまで永遠に、闇は僕を否定する。
『何処から聞こうか』
僕への評価?世界やひととなり?
『何を見失うか定かじゃない』
貴方の言葉さえ忘れられるのか
貴方の光さえ嘘にできるのか
貴方の笑顔だけは否定できない
『から ここを動けない』
生きることが害悪なのが解っているのに

『僕らが』闇に生に『疲れるなら』
『これ以上』生きたい理由が『ないなら』
『その度に何回も』何回も何回も何回も
もう十何年も
光の届く所で、偽善の手の平の上で、
社会から人間から闇からも『逃げ出せる様に』

それは一種のストレス発散で
それは一種の自由だと

結局…
生きるも諦めるも貴方の儘に
ただ…僕がどう在ろうと
貴方は笑顔で居てほしい、この信念が信仰が願いが、生きる理由が『心が守れる様に』
疲れに社会に日常に『奪われない様に』

僕は貴方の笑顔を光を貴方に願い
僕は貴方を"生きる理由"とし
貴方は?
何故僕の干渉を許すのか。
何故僕の強迫と同等の光を与えてくれるのか。
何故僕の言葉を理想を叶えてくれるのか。
貴方は子犬で笑顔で光で暖かくて幸せであるべきだと、僕の強迫無くても貴方はそう在れるでしょうに何故
『互いに託して』
互いの出来ない事を補っている
僕の強迫の一つが貴方を生かし、貴方の光が僕を生かす。
僕よりも社会不適合者な貴方を生かす欠片でも僕は働き続ける。
社会で働くくせに人間性の無い僕の代わりに、僕の生活を支えて下さる。

食事なんて身体が重たくなるだけ。アドレナリンは殺伐を生んでくれるし働ける。ご飯なんて不要だろう。
睡眠は時間を奪う。眠らず働けたなら良かった。起きなければならないなら眠りたくないのに。
『身体を預けて』互いを貴方を生かして『よ』

『君と泣く』冷たい社会は僕らを捨てた
『君と笑う』貴方の好きな世界の話が好き
『君と怒る』だって不要だから苛立ってしまう
『君と歌う』貴方が知る歌を
『君と踊る』暖かい光の中で
『君と話す』貴方が僕に言葉をくれたから

この暖かさがこの命がこの生活が
『何時まで続くだろうと』
光を命を望む気持ちと
闇の言葉を信じる気持ちを
『同じ様に同じ様に呟く』

諦めても忘れても嫌いでも
今まで光に掬われてきた
また『いま忘れないよう刻まれた空気を』
ディスカッションを愛を時間を記憶を
『これから何度思い出すのだろう』
あと何回助けてくれるのか

『僕らだけが』信じられる
『僕らが離れるなら』僕は終わる。自由になる。やっと地獄へ帰れる。貴方を失う地獄に。
ほらまた貴方を願っている。
光を知って手を伸ばす僕が生を願うなんて、
貴方以上の光の無い世界で貴方が闇に囚われるなんて
『僕らが迷うなら』
周りの光の監視下にて
『その度に何回も繋がれる様に』
互いに、周りまでその光を絶やさぬように

『ここに居てくれるなら』僕はもう少し頑張れる
光も闇も『離さずいられたら』僕は僕で在り続ける
『まだ誰も知らない感覚で』信仰で強迫で願望で理由で愛で

『僕の生きている』理由『すべてを』
貴方も周りも光も闇も
『確かめて』
何回も何回も何年も十何年も

それが僕の人生だと
許して与え続けて『正しくして』
貴方の光が貴方を生かす様に

気軽な支援など要らない。いつか離れるなら気にかけるな。 支えるなら…どこまで追える。いつまで付き添える。 どれほどの覚悟と信条があって