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性悪説とユーモラス

(※今回コメディ・テイスト多めです。資本主義社会の鉄錆びた歯車にはユーモアという潤滑油が足りていないので)



ネットの泥濘からこんばんは。蝋です。
これ読んでる人、誰かいますかっていねーか、ハハ。
「一人くらいいるかも」というコンドームより薄い期待をメンタルに装着しながら、頑張って書きます。

参考画像:めちゃうすコンドーム

少し気分がいい。黄色くてモチモチとしたラブラドール・レトリーバーを腕いっぱいに抱きしめる夢を見たから。
三百円のスピーカーで「風になる」を流すとイイ感じにLo-Fiっぽくなる。中世貴族の住む古びた洋館でレコードを聴きながら暖炉に薪を焼べ、それからロッキングチェアに揺られているような気分だ。(この辺は読むに値しない)

本質でも考えよう。こんなに楽しいことはそうない!
きっと僕は今、高校三年生。離れ離れになってしまった憧れの先輩に手紙を書いているような高揚感が全身の血管を直走る。青春は汗!
ああ、人生が豊かになっていくなあ。

関係ないけど、喜びを相対値でしか測れない人は、精神が貧しい人だと思います。
「ハーゲンダッツ>スーパーカップ」と考える人より、「スーパーカップ=おいしい」「ハーゲンダッツ=超おいしい」と別個に考える人の方が豊かだ。
まあ僕は、MOWのバニラしか食べないが……。「=超超超おいしい」なので……。

話がズレました。
僕は本質論が好きだ。討論するのも好き!でも、現実に討論しようものなら乾ききったソマリアの風が頬を撫でるだろう。
思想は自慰行為。討論は特殊プレイ。ともあれ、文明社会ではそういうことになっている。常識ですよ。
るせぇ!バァカ!

……すみません。「イマジナリー・ネット民」が茶々を入れてきたので、つい文字に起こしてしまいました。
青森最後の詩人ひろやーも言っています。
「お前はsexの豚なんだよ!」
……ふむ。至言。
ユーチューブには毎秒、五百時間分の動画が投稿されているそうです。その大半が承認欲求の塊です。勃起した陰茎です。
猥褻物陳列罪と本質的に変わりません。
何の話だっけ?

勧善懲悪

ああ、僕は勧善懲悪が嫌いです。
ハリーポッターも、スターウォーズも、もちろん、猫の恩返しも。
「嫌い」というと語弊がある。作品も、作品のファンも、まるごと全否定しているような、暴力的なニュアンスがある。
僕はそんなに勇気のある人間でもないし、小指の腹で潰せるくらい弱っちい存在だ……。
「嫌い」じゃなくて、シックリこない感じがある。……そう、シックリ感!
この正体がやっと分かったから聞いて。

僕はこの世に聖人君主がいないと思っている。同じように、完全な悪もない。
すべての人間が善悪両面を内包している。僕にはそう見える。
さっきは分かりやすくファンタジーを例に挙げたけど、それすらも、作者の中の二面性を敢えて分割配置したキャラクター達、としか見えない。そうやって見れば合点がいく。

あ、リピート再生の「風になる」が五周したのでもう飽きました。「ポップしなないで」を聴きます。

性悪説

「この世に完全な悪がない」と思っているくせに僕は性悪説論者です。
「人間は生まれながらに悪だ」というアレ。
根拠もあります。原子人類は、選民思想と優生思想を持っていただろう、という点。
ホモ・サピエンス以外のサピエンス種を根絶やしに。
出来の悪い子は容赦なく間引きして、使えない大人は村八分。そうして「優れた」遺伝子を繋いできたわけです。

多く、現代人たちの、「悪」に対して無自覚な姿勢が僕には不気味に映る。
懺悔するように、贖罪するように生きろ!と言いたいわけではない、ただあまりにも、自己の「善」を過信しすぎているから恐ろしい!
ネット上の私刑ショーを見ている時、特にそう思う。

僕には、定期的に、リアルタイムの鉄道自殺をエゴサしては、人々のリアクションを観察する、という自罰的な習慣がある。
その時のTLは決まって「自殺者=加害者」「自分たち=被害者」の構図で語られる。
「加害者=悪」と断罪されるのに対し、「被害者」の口撃は赦されている。
「自分たち=絶対善」との妄信の表れだ。

残念。口撃を発した時点で悪になり得る。

……なぜ、そこまで無自覚になれる?
ハーゲンダッツの例えと同じだ。相対化したせいで、自分たちの中の悪性が見えなくなってしまっている。過小評価している。
あるいは、「違法じゃなければ悪じゃない」というペラペラの自我で生きている、主義も哲学もない大人たち。逆・江戸川コナン人間。

……すみません。偏見が過ぎました。

でも、そういう独善的な人たちの方が生きやすいことは確かです。
東京チンコ倶楽部氏が言っていました。
「経営者という人種にはクズしかいない」

哀しいことに、人類史は新たな間引きのフェーズに入りました。
悪を自覚して死んでいった人たちへ、安らかに。
悪に無自覚な「正義」側の人たちへ、メメント・モリ。

生まれながらに悪だからこそ、善を追い求めるんじゃない?
そうだね、アスカ。
……あ、ごめんなさい。僕の中の碇君が出ちゃいました。

「悪に無自覚な人は、同じように、善の立場にも立てない」みたいなことが言いたいだけの記事でした。元々、誰かを否定したくて書いたわけじゃないんです、本当に。

僕は性悪説論者だけど、性善説論者を貶める意図もないし、タブラ・ラサが間違っているとか、そういう話でも……(こんな、フォロワーすら見ないような場末のブログでさえ、こうして予防線を張らないと不安でたまらない悪性が僕にはある)……ともかく、誰かを嫌な気持ちにさせたくて書いたわけじゃないです。それだけは本心です。伝わったかな……。二階席聞こえる?

そろそろ、仕事に戻ります。
ここまで読んでくれた人へ。あなたは善の割合が多い人だと思います。

では、また来世。

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