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ペンF故障(?) & ペンタックスのフィルムカメラプロジェクトについて

ミラーが戻らない

ハーフサイズカメラ ペンFの調子が悪い。
シャッターを切ったあと、ミラーがアップしたまま戻らないときがあるのだ。ネット情報によれば、ペンFでは、よくある不具合らしい。
半年以上放置していたのだが、関東カメラにカメラとレンズ(40mmF1.4)を送って、見てもらうことにした。
はたして、関東カメラの診断の結果はというと、故障の状態が再現されず、原因は不明。ミラーがアップしたまま戻らない状態になったときでないと、診断は難しいらしい。ところが、手元に戻ってきたペンFは、なぜか件(くだん)の症状がでない。
とりあえず、フィルムをつめて、ドライブがてら撮影に持ち出してみた。
やはり一度も症状は出ずに、最後まで撮りきることができた。
もしかすると、使用頻度が極めて低い(購入してからまだフィルムを5本ぐらいしか通していない)ので、カメラが拗(す)ねてしまったのかもしれない。まあ、そんなことはないだろうけど。
実はペンDもフィルム送りが不調(フィルムを送ってもシャッターがチャージされず、スキップされる)で、しばらく使っていない。
やっぱり古いカメラは故障が多いなぁ……。

ペンタックス17 登場

……などと嘆いていたところに、なんとペンタックスからハーフサイズカメラが発売された。もちろんフィルムカメラだ。製品名は《ペンタックス17》。
見た目もイケている(←この点は賛否両論あるみたいだ)し、(当然だけど)新品だ。故障とは縁がないだろう。
でも、ちょっと様子を見てから購入しようか……などと迷っていたら、あっという間に品切れになってしまった。注文も受け付けていない。
富士フイルムX100Ⅵもそうだが、今、人気のカメラは予約開始直後に購入予約しないと入手が難しいようだ。
ペンタックスのフィルムカメラプロジェクトの進行具合については、個人的にとても気になっていた。ただ初号機がハーフサイズカメラだと知ったとき、正直意外だったし、本音を言うと、ちょっとだけがっかりした。
僕が期待していたのは、写りが良くてレンズの焦点距離が固定のコンパクトカメラ(35mm判でAFの)だったからだ。有体に言うと、コンタックスT2のペンタックス版を期待していたのだ。
そう遠くない未来にそんなカメラを出してくれるのではないかという淡い期待を抱いているのは、僕だけだろうか?
でも、ペンタックス17が売れてよかった。もし売れなかったら、きっとプロジェクト自体、存続が危うかっただろうし、もしそうなれば、次にでるであろうカメラを妄想する楽しみもなくなる。
プロジェクトに関わった人たち全員に――「おめでとうございます」と、お伝えしたい。

Olympus-Pen F with G-Zuiko Auto-s 40mm F1.4
Fujicolor 100
 なんてことはない風景を撮った写真でも、不思議と味わい深く感じられるのは、ハーフサイズというフォーマットのせいなのか。それともネガ+オールドレンズの成せる業なのだろうか。


伊藤豊雄設計の《笠間の家》『紙から生まれた生き物展』に
展示されているペーパークラフトの動物たち
Olympus-Pen F with G-Zuiko Auto-s 40mm F1.4 Fujicolor 100
SLで知られる真岡鐡道、七井駅駅前のタクシー会社。
いかにもネガカラーらしい爽やかな空の色。
実は、気温36度、静かな静かな酷暑の午後。汗だらだら……。
Olympus-Pen F with G-Zuiko Auto-s 40mm F1.4
Fujicolor 100
ピンク色のアンセリウムは赤いアンセリウムよりも淫靡な感じがする。
Olympus-Pen F with G-Zuiko Auto-s 40mm F1.4
Fujicolor 100
夏の庭に茂るセージ
Olympus-Pen F with G-Zuiko Auto-s 40mm F1.4
Fujicolor 100
モノクロに変換してみた。
甘党ではないけど、クリームソーダは好き。
見た目も味わいも昔と同じ。何も変わっていない。でも美味しい。
天窓から注ぐ夏の光。


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